出産について

帝王切開をするケースは?|普通分娩との違いやその他の分娩方法

2020年12月11日

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どうして帝王切開をするのでしょうか?


普通分娩(経膣分娩)をするには危険を伴う時、または母体と赤ちゃんに危険が迫った時にそれを回避するための手段が帝王切開です。
あらかじめ日時を決めて行う「予定帝王切開」と出産中に医師の判断によって行う「緊急帝王切開」があります。

分娩方法のちがい

出産前にお腹の赤ちゃんがどのように産まれてくるのか、どんな方法があるのかを知っておくことは大切です。ご自身やパートナー、医師とよく相談しながら分娩方法について考えてみてくださいね。

分娩方法は大きく分けて2つあります。
普通(経膣)分娩帝王切開分娩です。

普通(経膣)分娩

普通(経膣)分娩とは、おかあさんの産道を通り、膣のなかをとおして赤ちゃんが産まれてくる方法です。

さらに普通(経膣)分娩にはさまざまな種類があるのでまとめておきますね。

自然分娩自然に陣痛が進むことによって経膣分娩する方法
無痛分娩麻酔をうって陣痛の痛みを和らげる方法
計画分娩薬をぬって陣痛を促す計画的に分娩する方法

そのほか、自然分娩のなかでも姿勢やイメージ、呼吸に重点をおくものもあります。

座位分娩座った状態で分娩すること
フリースタイル分娩おかあさんの楽な姿勢で分娩すること
ソフロロジー式イメージトレーニングをしたり独自の呼吸でリラックスした状態をとること
ラマーズ式呼吸(特にはく息)を重視してリラックスした状態をとること

呼吸や姿勢に重視した分娩方法は、いざというときのリラックス方法のひとつとして知っておくのもいいですね。「この方法で出産したい」と思ったときには医師に可能かどうかを相談してみましょう。

帝王切開分娩

ふたつめが帝王切開分娩です。帝王切開分娩はお腹と子宮をきって赤ちゃんを取り出す方法です。
昔に比べて帝王切開分娩は増えていますが、手術のひとつでもあるため、リスクになることもあります。何らかの理由でおかあさんと赤ちゃんにとって一番安全な分娩方法だと判断されたときにはこの方法がとられます。

帝王切開分娩になるケース

普通分娩が困難だと考えられた場合、帝王切開分娩になります。
普通分娩を希望していても、場合によってはおかあさんとお腹のなかの赤ちゃんの健康を一番に考えた結果、帝王切開分娩になることがあります。

帝王切開にはあらかじめ日時を決めて行う「予定帝王切開」と出産中に医師の判断によって行う「緊急帝王切開」があります。

予定帝王切開

定期検診の段階で、母子の一番の安全と健康を考えて、予定帝王切開をすすめられることがあります。

・子宮の出口に胎盤があるとき(前置胎盤)
・2人以上の赤ちゃんが産まれるとき(多胎妊娠)
・赤ちゃんの頭が上にあり、下に足やおしりがあるとき(さかご)
・子宮に筋腫(こぶのようなもの)があるとき(子宮筋腫)
・高齢出産のとき   など

このような場合、医師とよく話し合いながら帝王切開をすすめられたときには予定日に備えて、入院の準備や心の準備をゆっくりすすめていきましょう。

緊急帝王切開

定期検診で帝王切開の必要がないと判断されていた場合でも、普通(経膣)分娩中、出産中におかあさんの身体の状態が悪くなったり、赤ちゃんの元気がなくなったりしたときに急遽、帝王切開に切り替わることがあります。

これを緊急帝王切開といいます。

帝王切開分娩のときでも、予定より早く陣痛や破水がおきたときには緊急帝王切開が行われます。

さいごに

色んな出産方法があるなかでご自身が希望する分娩方法で赤ちゃんを迎えられることが一番望ましいですが、おかあさんや赤ちゃんの命や健康を優先して帝王切開分娩になることもあります。問題解決だけでなく、不安なことや気になることがあったときには、医師や助産師に相談したり話しを聞いてもらったりして不安を解消した状態で元気な赤ちゃんを迎えてあげてくださいね。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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