育児・赤ちゃんについて

【産婦人科医監修】赤ちゃんが大人と一緒にお風呂に入っていいのはいつから?

2021年3月21日

  • 記事の監修者

丸尾 伸之 先生

レディーバードクリニック 院長

平成13年 大分医科大学卒業、神戸大学医学部附属病院で産婦人科勤務
平成20年 神戸大学大学院で医学博士取得、神戸赤十字病院で勤務
平成27年 淀川キリスト教病院 産婦人科部長
令和4年 大阪西天満でレディーバードクリニックを開業
監修者情報

「赤ちゃんとお風呂に入れるのはいつから?」「どんな準備が必要?」

初めての育児では、赤ちゃんのお風呂デビューに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

通常、生後1ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの『お風呂デビュー』が始まります。

今までは、ベビーバスで沐浴していたのも、1ヶ月健診でお医者さんに問題ないといわれた場合、大人と一緒に入浴することができます。

この記事では、赤ちゃんとお風呂に入るタイミングや、必要な準備、入浴の手順などを詳しく解説します。

ママやパパが安心して赤ちゃんとのバスタイムを楽しめるよう、ぜひ参考にしてください。

沐浴から入浴へ

生後間もない赤ちゃんは約1ヶ月の間、ベビーバスで沐浴をします。

これは、一つ目の理由として赤ちゃんにまだ免疫機能がないために、大人と一緒のお風呂に入ると体内に雑菌が入ってしまう可能性があるからです。生まれたての赤ちゃんはへその緒が乾燥していない状態で菌が入りやすくなっています。それを防ぐために、赤ちゃん専用のお風呂でお湯を毎回取り替えながら、沐浴することが大切です。

二つ目の理由は、生後1ヶ月はおかあさんも産褥期にあたります。おかあさんも入浴ではなく、シャワーになるので赤ちゃんもベビーバスで沐浴することになります。また、身体的にも精神的にも産後すぐで安定していないことや、初めての育児でまだ大きなお風呂に赤ちゃんを入れるのは難しいので慣れる期間としても約1ヶ月、みるようにしましょう。

まずは準備をしよう

赤ちゃんをお風呂に入れる前に、まず準備をしましょう。最初は赤ちゃんと一緒にお風呂に入るのは少し大変かもしれません。家族や旦那さんに頼ったり、役割分担できる場合は、協力してもらうようにしましょう!
赤ちゃんはお風呂に長く浸かることができませんのでスピードも大切です!また、湯冷めしないために、お風呂上がりの準備を万全にしておくようにしましょう。では、みていきましょう!

お風呂に必要なもの

  • ・洗面器(洗い流し用)
  • ・石けんやボディソープ(赤ちゃん用)
  • ・バスタオル
  • ・おむつ
  • ・肌着、ベビーウェア
  • ・ベビーローション(保湿グッズ)
  • ・バスマット
  • ・クーファン、簡易ベッド

バスタオルやベビーウェアなどは、お風呂上がりにすぐに拭いたり身につけられるよう、床に敷いたり、重ねたりしてセットしておきましょう。赤ちゃんの湯冷めを防ぐためです。ベビーオイルなどの保湿グッズも一緒にセットしておくことで、塗り忘れを防げますよ。
また、湯冷めしないよう浴室から上がる部屋もあたためておくといいですね。

また、おかあさん一人でお風呂に入れるときには、おかあさん自身の身体を洗う間、赤ちゃんが待つ空間、用意が必要です。柔らかいバスタオルか、クーファンまたは簡易ベッドなどを用意して、そこに寝かせるようにしましょう。

お風呂に入る前にチェック

お風呂の準備物と一緒にチェックしてみましょう。

  • ●赤ちゃん、おかあさんの体調

毎日大体同じ時間にお風呂に入るのがベストですが、赤ちゃんがぐずっていたり、しんどそうにしているときには、無理に入浴しないようにしましょう。気分転換して入れそうであれば入浴し、難しい場合は一日くらいお休みしても大丈夫です。タオルをぬらして身体を拭いてあげましょう。
同じようにおかあさんの体調の悪いときも入浴はやめておきましょう。思わぬ事故に繋がらないよう、おかあさんも体調を整えてくださいね。

  • ●お風呂の温度

お風呂の温度は38~40℃くらいに設定しましょう。大人が少しぬるく感じる温度が赤ちゃんにとっては適温です。熱すぎると、赤ちゃんの具合が悪くなったりのぼせたりすることがあるので注意が必要です。

  • ●水量

水量はおかあさんが三角座りして、膝よりも少しお湯の位置が高くなるところくらいがちょうどいいです。赤ちゃんを膝にのせたときに、姿勢が安定し、湯船にちょうどつかれる位置にお湯をはっておくといいですね。

お風呂に入ろう

準備ができたところでお風呂に入りましょう!慌てずゆっくり進めていきましょうね。

1.おかあさんの身体を洗う

まずは赤ちゃんをおむつ一枚の状態でバスタオルか、クーファンや簡易ベッドの上に寝かせましょう。脱衣所に寝かせる場合、赤ちゃんが転倒したりぶつかったりしないようベルトなどで固定するか、風呂場のドアを開けた状態で必ず目を離さないように注意しましょう。その間におかあさん自身の身体を洗ってくださいね。

2.赤ちゃんの身体を洗う

おかあさんの身体が洗えたら次は赤ちゃんの身体を洗いましょう。シャワーは水圧が強いので、洗面器(桶)を使って顔、頭、体の順に優しく洗っていきましょう。首回りや脇の下など、しわの部分は汚れがたまりやすくなっています。指をそっと入れるようにして汚れを取っていきましょう。最後は、洗剤がのこらないようにお湯で綺麗に洗い流すようにしてくださいね。

3.赤ちゃんと一緒に湯船に浸かる

赤ちゃんと一緒に湯船につかりましょう。1~3分が目安です。長湯をすることで赤ちゃんは疲れたり、のぼせたりするので注意しましょう。赤ちゃんの首をしっかり支えながら、スキンシップをとったり優しく言葉がけしたりすることで赤ちゃんも安心してお風呂に入れますよ。

4.赤ちゃんの着替えをする

体が洗えて湯船にも浸かった後は、セットしておいた衣類にすぐに着替えましょう。体を拭いて、保湿し、着替える手順も慣れてきたら早くできるようになります。赤ちゃんが湯冷めしないように手際よくがんばってくださいね。おかあさんも湯冷めしないよう、バスローブなどを用意しておくといいですよ。

5.水分補給をする

お風呂で赤ちゃんはエネルギーを使いますし、汗をかいて喉も渇いた状態になっています。脱水症状を起こさないためにも水分補給をしっかりしましょう。授乳中であれば、ミルク、母乳などで水分をとるようにしてくださいね。

さいごに

赤ちゃんのお風呂デビューは初めはお互いに緊張して、大変ですがすぐに慣れてきますよ。お互いに体調が悪いときには休んだり、沐浴に切り替えたりして問題ないので、無理なくすすめていきましょうね。お風呂の時間が赤ちゃんと親子の楽しいスキンシップの時間になりますように♪応援しています。

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  • この記事を書いた人

6児ママよっちゃん

ハグヨガインストラクター養成講座ハグアンバサダー

6人の子供がいるよっちゃんです。
ほぼワンオペ育児で毎日バタバタ過ごしてます(笑)得意な事は自転車でどこまでも行ける事。子供たちとみんなでご飯を食べてる時間が1日の中で1番好きです。苦手な事は雨降りのお買い物。
ズボラな私でもできる育児術や体験談をお話しして、みなさんのお役に立てると嬉しいです。
一緒に、育児楽しんでいきましょうね♪
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