ベビーカーは子供と一緒のお出かけには絶対に外せないマストアイテムです。しかし、子供が大きくなってくると少し窮屈そう。
「ベビーカーっていつまで使えるの?」
「いつ卒業させればいいの?」
と思った事はありませんか。
同じくらいの子供が使ってないのを見て、「ウチの子は遅いの?」「だいじょうぶかな」なんて不安になるもの。
さらにママ友や姑から「まだベビーカー使ってるの?」なんて言われたものなら、よけい気になりますよね。
でも、そんな心配は無用です。発達はひとりひとり違っています。早い人もいれば遅い人もいます。いつかは卒業するのでそれまでの間だけ。
ただ、ベビーカーにも耐用年数や耐用重量があります。さらにA型、B型、AB型、バギーと種類によって使える期間が違ってきます。そこで今回は、種類によって違う使える期間、ベビーカーが使える目安、ベビーカー卒業のタイミング、なかなか卒業できない時は?、卒業までの移行期間はどう対処?、卒業のきっかけをどう作るかなどをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
目次
種類によって違う使える期間
ベビーカーは大きく分けて、A型、B型、AB型、そしてバギーに分けられます。それぞれ使用できる期間が異なっています。では、各タイプのベビーカーが使用できる期間の目安はいつまでなのでしょうか。ここからはベビーカーの特徴と目安を解説します。
A型ベビーカーはいつまで使える?
A型ベビーカーはママが赤ちゃんと対面・背面の両方で使える両対面式のものが多くみられます。一般的にサイズは大きめで、頑丈な作りなのが特徴です。大きなタイヤは115mm以上と定められていて、高いクッション性、さらに振動吸収とメーカーによってさまざまな工夫が施されています。
リクライニングが150度以上あるものなら、首がすわっていない赤ちゃんにも使えて便利です。このようにA型ベビーカーは生まれて間もない赤ちゃんの体をしっかりと守ってくれる作りになっています。ただ、頑丈な分、重いのがデメリットでしたが、コンビ「スゴカル」のように軽量化されたものも次々と登場しています。
A型ベビーカーは一般的に生後1カ月から、または安定して首が座るようになる生後4カ月頃から最長で4歳(48カ月)まで使うことができます。
B型ベビーカーはいつまで使える??
B型ベビーカーは、A型のものに比べてコンパクトで軽量、そして持ち運びやすいのが特徴です。リクライニングの角度の範囲が狭く、背もたれの角度は100度以上という規定があります。
B型ベビーカーは、赤ちゃんがおすわりができるようになる生後6〜7カ月くらいから、ベビーカーによっては48カ月まで使うことができます。
AB型ベビーカーはいつまで使える?
AB型のベビーカーは、A型とB型の両方の機能をミックスしたもので、2000年頃に登場しました。一般的なA型ベビーカーよりもやや小さめで軽量、コンパクトな作りになっているのが特徴です。
国内で流通する製品の品質や安全性を保証するSGマークは「SG(Safety Goods)基準」をクリアしたものです。AB型のベビーカーは、分類上ではA型ベビーカーに入ります。そのため、生後1カ月から最長で4歳(48カ月)まで使用することができます。
バギーはいつまで使える?
バギーは、分類上、B型ベビーカーに入ります。とにかく軽くてシンプルなのが特徴。使用可能期間は、生後7ヶ月から48カ月まで使うことができます。
トラベルシステムベビーカーはいつまで使える?
ベビーカーに「トラベルシステム」という専用シートを取り付けることで、新生児から使えるようになるのが、このトラベルシステムベビーカーです。専用シートを外せば普通のベビーカー、チャイルドシートのほかベビーキャリーとしても使えるようになるものです。
外国映画やドラマによく出てくるのでご存じの人も多いと思いますが、取っ手の付いた小さなカゴです。パパやママが出勤するのにひょいっと持って車に入れているアレです。
シートの使用可能期間は、生後0カ月〜12カ月頃まで。便利ですが、シートがけっこう高価で使える期間も短いのが難点です。
ベビーカーが使える目安とは
ベビーカーは先ほど解説した通り、種類によって使える期間が違ってきます。さらに商品によっても違ってきます。
一般的なベビーカーの使える年齢は3歳くらい、体重は15~17kgくらいまでとされています。しかし、中には48カ月まで使えるという商品もあります。このことから、3歳くらいのタイミングで卒業する人が多いと考えられます。
もし、手持ちのベビーカーがいつまでなのかわからなければ、説明書で必ず確認しておきましょう。ただ、どんなベビーカーでも最長月齢は48カ月までとされています。ひとつの目安として覚えておきましょう。
ベビーカー卒業のタイミングは?
では、ベビーカー卒業のタイミングはいつ? ママやパパにとっては気になるものです。いつ頃、卒業してくれるのでしょうか。
目安は3歳
子育て中のパパやママがいくらベビーカーから卒業させたくても、卒業するのは赤ちゃん自身です。卒業させようとあれこれがんばってみても、なかなかそうはいかないものです。
さらによく考えればベビーカーに乗っている時間なんて長い人生から見たら、米粒のようなもの。ベビーカーから卒業させようと躍起になるだけ疲れるだけですから、そんなところにムダな労力は使わず、別なところにまわしたほうが気が楽になりますよ。ママにはやるべきことが山ほどあるのですから。
卒業の目安は3歳です。平均ですから、それより前に卒業してしまう赤ちゃんもいれば、それより後の子もいるということ。あくまで目安としてとらえましょう。
卒業を待ちましょう
無理に卒業させる必要はありません。ママがいくら卒業させたいと思っても、ベビーカーに乗ってくれれば急いで帰れますし、買い物だってスムーズです。こう考えれば乗ってくれる方が時間も有効に使えます。赤ちゃんもラクチンです。
しかし、自我が出てくる3歳頃が面倒です。「自分ひとりで歩きたい!」「歩けるんだ」という気持ちがある一方、「歩くの疲れた」「うまく歩けない」「ママに甘えたい」が交互に表れ、歩く、抱っこ、ベビーカーとコロコロお天気状態。時間のないママからしてみれば歩くの? 歩かないの? どっち? とイライラすることでしょう。
こう考えると卒業の目安となる3歳はママにとっても試練の時期かもしれません。時間にゆとりをもって接することが重要。ベビーカー卒業は赤ちゃんの判断次第。見守ることで自然と訪れます。
なかなか卒業できない時は?
気がついたらいつの間にか卒業していたという子供がいれば、反対にいつまで経ってもベビーカーから卒業できない子もいます。
たとえば、卒業させたいあまり無理矢理ベビーカーから引き離そうとはしていませんか。子供は敏感です。そんなママの気持ちを察して意地を張ってしまっているだけかもしれません。
また、子供は体力がありません。フィギュアスケートを見ていてもわかると思いますが、シニア入りしたばかりの若い子は終盤になるとヘロヘロ状態。まだ体力を温存ができていないのです。もちろん、氷の上を滑って、回ったり、飛んだりしているのですから神ワザです。ただ、もう少し年を取り、経験を積んでいかないと体力配分がうまくいかないのです。
それと比べるのは申し訳ないですが、親の都合で付き合わせてしまってはいませんか。たとえば、テーマパークに行って元を取ろうとムリに付き合わせてしまうと子供がバテてしまうことがあります。バテれば当然、ラクなベビーカーに乗りたがります。
しかし、ベビーカーに乗る時期はたかだか数年です。それ以降のことを考えれば、ほんの短い期間ですから、長い目で見てそして温かく見守ってあげましょう。いくら心配してもそのうち、必ず卒業するときがやってきますから。
ママにできることは卒業に向けてのお手伝いです。ではどんなことができるでしょうか。
一緒にお散歩をすること
お散歩が楽しいことだとわかるようになると、自然と「歩きたい」という気持ちになるはずです。一緒に手をつないでゆっくりと子供のペースに合わせて楽しく歩いてみましょう。
歩いたら褒めること
一歩でも二歩でも歩いたら、褒めてあげましょう。褒められるのは誰でもうれしいものです。いっぱい、褒めてあげてください。
子供の好きなものを与えること
子供が好きな歌を歌う、好きなキャラクターの靴を履かせるなど、好きなもので釣るのも手です。お散歩は楽しいものというイメージを自然ともたせるようにするのがコツです。
卒業までの移行期間はどう対処?
卒業までの移行期間は悩みどころ。近くの公園ならベビーカーを持って行っても苦になりませんが、少し遠いとベビーカーをどうしようかと悩むかもしれません。
子供と二人で買い物に行くときはたいへん悩みます。買い物と子供の必需品でもけっこうあるのに、ここにベビーカーや抱っこ紐などがプラスされることになるためです。さらに起きていればまだラクですが、寝てしまうと、重さは倍くらいに感じられてしまうもの。両手に大荷物状態になってしまい、その重さに手が抜けそうどころか、地面に沈みそうという気持ちになったこともあるかもしれません。
出かける時は、行き先にベビーカーがあれば利用するのも手です。デパート、スーパー、テーマパークなら借りることもできます。その時の状況に合わせて、「ベビーカー、やっぱり持ってくれば良かった」ということがないようにしっかりと選択をしましょう。反対にパパや祖父母が同行する時は、手が多くなるから安心して何でも持って行けますね。
卒業のきっかけをどう作る?
ここからはベビーカーを卒業するためのきっかけ作りを解説していきます。まず、子供は新しいものや楽しいものが大好きです。
まずは三輪車をプレゼントするというのもひとつの手です。三輪車のペダルを自力でこげるようになるのは2歳〜2歳半くらいです。こげるようになると楽しくて、近くの公園まで乗りたがるかもしれません。押し手がついたタイプなら安全なので、公園まではママがしっかりと押していくことをおすすめします。
また、三輪車がひとりで乗れなくても手押し棒付き三輪車なら折りたためるし、成長したら取り外せて使えるので便利です。多機能な三輪車がたくさん出ているので、一度検討してみてはいかがでしょう。
次は、歩いてお散歩に出るのが楽しいということを覚えさせてみましょう。2歳過ぎると赤や青と聞くと指差しができるようになり、3歳になると基本的な色の名前を言えるようになります。公園までの道のりは退屈なので、お題を出してみてはどうでしょう。たとえば今日のお題は「赤を探せ」。歩きながら一緒に赤いものを探していけば、公園までの道のりを楽しく過ごすことができますよ。同じように、形、大きさ比べ、文字探しと、成長に合わせて変えることができます。お題探しは無限大! 子供と一緒に楽しんでみましょう。
まとめ
ベビーカーには○月○日といったような決められた期限はありません。
しかし、ベビーカーによって制限体重や月齢の目安があります。中にはベビーカーが大好きな子もいれば、嫌がる子もいます。嫌う子はベビーカー卒業も早いでしょうが、大好きな子はいつまで経っても卒業できないかもしれません。
ベビーカーをいつまで使うかは、子供次第。ですから、3歳になったからといって無理矢理卒業させなくてもいいのです。誰に何を言われても、子供のために様子や環境に合わせてベビーカーの卒業を決めましょう。