妊娠初期に特に重要な葉酸。でも、いつまで、どれくらい飲めばいいの?
葉酸サプリの必要性を感じつつも、摂取期間や量に悩む妊婦さんは多いはず。
この記事では、妊娠中の葉酸の役割、推奨摂取量、効率的な摂取方法、葉酸を含む食品、吸収を助ける栄養素まで、葉酸サプリに関する疑問を徹底解説します。
安心して妊娠期を過ごすための情報が満載です。
葉酸サプリはいつまで飲んだ方がいいの?
葉酸は、妊娠前~授乳期に必要な栄養素。
特に必要なのは妊娠前と妊娠初期(妊婦4~12週)といわれていますがその後もずっと必要な栄養素です。
飲み続けても問題ありません。
(但し、医師から処方された薬や手術前に内服制限があることがあります。心配であればかかりつけ医に相談しましょう)
葉酸とは?
水溶性のビタミンB群の一つです。
新しい赤血球を作り、妊娠初期の活発な細胞分やDNAの合成に必要不可欠な栄養素です。ビタミンB12とともに、赤血球の生成を助けるビタミンでもあります。
またお腹の赤ちゃんの発達異常である「神経管閉鎖障害」のリスクを減らすことができるとされています。
成人の場合、一般的な食事を摂っていれば葉酸が不足することはないといわれていますが、妊婦は違います。特に妊娠初期の赤ちゃんにはたくさんの葉酸が必要なことから、妊娠中の葉酸は不足しがちになります。
どれくらい摂取したら良いの?
妊娠中の女性では、ふだんの2倍近くの葉酸の摂取が求められています。特に中期・後期よりも妊活中から妊娠初期の方が多くの葉酸を摂取する必要があります。
日本人の葉酸の一日の摂取量は240μgとすすめられていますが、妊婦(特に初期~中期)はそれにプラスして400μg追加することが好ましいといわれています。
ではどうやって摂取するのがいいのでしょうか?
妊婦が食品から640μgの葉酸を摂取しようと思った場合
アボガド・・・約2.4個 ほうれん草・・・約1束 ととてもじゃないけれど大変ですよね。
なので半分は食品から摂取し、半分はサプリメントの活用をおすすめします。
葉酸を含む食べ物は野菜ではえだまめや緑の野菜の葉、肉は鶏レバー、海藻では焼きのり…などです。水溶性ビタミンは体内に蓄積されにくいことや、熱や水に弱い特徴があるので、なるべく火を通さない調理法で毎日こつこつととることをおすすめします。
葉酸の吸収には何が必要?
もちろんですが、葉酸だけを摂取すればいいというお話ではありません。他の栄養素が足りていないとせっかくとった葉酸も機能を果たしてくれません。
葉酸の吸収と代謝には、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB12の5つの栄養素が深く関わっていて同時に摂取することによって、葉酸の働きをサポートしてくれます。
バランスよく栄養素をとることが大切ですね。
また葉酸と同じくらい、妊娠中は鉄分が不足しやすくなっているため意識してとるようにしてくださいね。
最後に
必要量をすべて摂取しなければいけない!ととらわれるのではなく、『こんな栄養素も必要なんだな~』と知ってもらえると嬉しいです。サプリメントを活用しながら柔軟に取り入れてみてくださいね。
バランスの良い食事だけでなく、リラックスして過ごしておかあさん自身のからだも大切にしてくださいね。