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【助産師監修】妊娠後期に眠れないのはなぜ?9つの理由と対処法

妊娠後期に眠れない理由

助産師ゆき
こんにちは!助産師ゆきです。

 

妊娠後期は、赤ちゃんの出産を控えているのでホルモンバランスも変動しますし、何かと不安な症状に悩まされているママさんは多いのではないでしょうか?中には「眠れない」ことに悩んでいるママさんも少なくないんですよ。不眠は健康を損ないますから、早めに解消したいところですよね。

 

ここでは、なぜ妊娠後期になると眠れないことに悩まされるのか、その原因と対処方法について解説します。不眠に悩まされているママさん必見の情報を盛り込んでいますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

 

 

妊娠後期に眠れない原因は?

妊娠後期に眠れない原因は?

妊娠後期という時期は、ママさんの体調が大きく変化する時期でもありますので、眠れない原因もママさんごとに大きく異なります。ここでは、妊娠後期に眠りを妨げる原因を9つ解説します。

 

息苦しいから

妊娠後期ともなると、お腹の中の赤ちゃんは大きく成長し、それに伴って子宮とお腹はサイズアップしています。大きくなった子宮は他の臓器を圧迫してしまいますので、それによって妊娠後期にはさまざまな症状がもたらされてしまうんです。

 

大きくなった子宮が「肺」を圧迫することによって、ママさんは息苦しさを感じてしまいます。息苦しさでなかなか熟睡できませんし、ひょっとしたら悪夢にさいなまれてしまって夜中に起きてしまうケースもあるでしょう。

 

胸焼けで気持ち悪いから

前述のとおり、妊娠後期は大きくなった子宮が他の臓器を圧迫するので、圧迫された臓器に関連したさまざまな症状に悩まされる可能性があります。妊娠後期になるとお腹が大きくなって子宮の上の部分がみぞおちの位置まで上がってきて「胃」を圧迫してしまうんです。

 

大きくなった子宮によって胃が持ち上げられることにより、胃液が食道に逆流しやすくなって気持ち悪さや吐き気などの症状をもたらす可能性があります。気持ち悪さでなかなか寝付けませんし、仮に眠れても吐き気で目を覚ましてしまうケースが多いでしょう。

 

 

頻尿で目が覚める

妊娠後期に大きくなった子宮は「膀胱」も圧迫してしまいます。膀胱が圧迫されることでトイレに行きたくなる回数が増える「頻尿」の症状をもたらしてしまい、せっかく寝付けても尿意によって目が覚めてしまい、トイレに行ったことでしっかりと目が覚めてしまうケースが多くなるんです。

 

また、頻尿のことを意識してしまい、水分の摂取量を抑え気味にしてしまうママさんも珍しくありません。しかしながら、のどが渇いて夜中に目が覚めてしまう可能性がありますし、妊娠後期の水分摂取も重要なので、頻尿気味でもきちんと水分をとってくださいね。

 

赤ちゃんの胎動で目が覚める

妊娠後期になると、お腹の中で赤ちゃんが動く「胎動」がよく見られるようになります。胎動自体は赤ちゃんの成長の証拠であり、ご両親としては嬉しい兆候ではあるんですが、これが夜中にも発生するとなるとママさんは安心して眠ることができないんですよね。

 

胎動自体も眠りを妨げますし、ときどきお腹を蹴られて「痛い!」と感じるレベルの胎動を睡眠中に経験するママさんも少なくありません。胎動自体は嬉しい状態ではあるんですが、眠れない原因になるのはあまり嬉しくありませんね。

 

出産を控えるストレスや緊張

妊娠後期という時期は、もうすぐ出産を迎えて子育てという段階に移行する準備段階という大切な時期でもあります。そのため、ママさんによっては「ちゃんと産まれてきてくれるかな?」「きちんと子育てできるかな?」と不安を抱え、それが妊娠後期のストレスになってしまう可能性があるんです。

 

ストレスを溜めてしまうと、不眠の原因になる可能性がある交感神経が活発になり、なかなかリラックスできなくなってしまいます。そのため、なかなか寝付けなくなってしまい、ストレス性の不眠の原因になってしまうんです。

 

寝返りをうてないから

多くの場合、人間は数時間の睡眠の間に20回前後の「寝返り」をうっています。寝返りは、同じ体勢で寝ていることによる血行不良を改善し、快適な睡眠を確保するために重要なアクションでもあるんですよ。

 

ところが、妊娠後期になってお腹が大きくなっているママさんは、妊娠前ほど自由に寝返りをうつことができなくなっています。また、お腹の重さによってあおむけで寝ることも苦しいでしょう。このように、妊娠後期になるとママさんは睡眠中に自由な寝姿勢がとれないため、眠りづらさを感じることがあるんです。

 

動悸で心音が気になる

妊娠後期になると大きくなった子宮が臓器を圧迫する影響によって「動悸」の症状をもたらす可能性があるんです。動悸とは、普段なら気にならない、自分の心音を自覚できる状態であり、場合によっては激しい心音がどうしても気になって仕方がないという状態になってしまいます。

 

寝ようとしても、自分の心音が気になってしまうため、なかなか寝付くことができません。加えて、動悸の症状がストレスの原因になることでストレス性の不眠が発生するという悪循環を生み出す可能性もあるんです。

 

ほてりの影響

妊娠後期になると「ほてり」を感じるママさんは少なくありません。なぜほてりの症状が出るのかというと、妊娠後期は出産準備のために血液量が通常の1.5倍ほどに増加しているため、暑さを感じてしまうんです。

 

熱帯夜が寝苦しいように、夜中にほてりを感じるとなかなか寝付けなくなってしまいます。また、血液量に対して赤血球量が相対的に少ないため「貧血」の症状をもたらす可能性もあり、これも不眠の原因になりかねないんです。

 

足がつったり、むずむずする

妊娠中は、ホルモンバランスや運動不足の影響によって足がむくみやすく、つりやすい傾向にあります。「足がむくんで気持ち悪い」「寝返りをうったら足がつった」など、睡眠中に足関連のトラブルが起きてしまい、なかなか眠れない状態に陥ってしまいがちなんです。

 

また、ママさんによっては「むずむず足症候群」になっている可能性も捨てきれません。足むずむず症候群については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも御覧になってくださいね。

 

  • 妊娠後期、眠れないのはなぜ?解消法|むずむず足症候群とは?

https://cuseberry.com/blog/maternity-insomnia/

 

 

不眠がもたらすデメリット

妊娠中の不眠がもたらすデメリット

助産師ゆき
眠れないこと自体、良くないことであることはどのママさんでも理解していることでしょう。では、「不眠」が続くことでママさんにはどのようなデメリットが発生するのか、具体的に解説したいと思います。

 

ストレスが溜まる

睡眠不足が続いてしまうと、ママさんは大きなストレスを溜めこんでしまいます。睡眠は心と体のの疲労を回復するためにもすごく大切。不眠によるストレスがさらに不眠を悪化させるという悪循環になってしまいます。

 

免疫力が低下してしまう

睡眠不足が続いてしまうと、病気に負けないために重要な免疫力が低下してしまいます。免疫力が低下してしまうと感染症にかかってしまうリスクが増加してしまうため、場合によってはお腹の中の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性があるんです。

 

新陳代謝が低下してしまう

睡眠不足が続いてしまうと、ママさんの体内では新陳代謝が低下してしまいます。新陳代謝が低下すると食事などでとりこんだエネルギーをうまく使えなくなってしまい、余ったエネルギーが体重に影響してママさんの体重が増加してしまうリスクが高まるんです。

 

認知機能に障害がでる

睡眠不足が続いてしまうと、ママさんの認知機能に障害が出てしまう可能性があるんです。睡眠不足だと頭がぼーっとしてしまうことがあると思いますが、それが悪化すると仕事や家事などでミスが多発してしまうリスクが高まります。

 

ケガや事故のリスクが高まる

睡眠不足が続いてしまうと、ママさんがケガをしたり、大きな事故を起こしたり巻き込まれたりしてしまうリスクが高まるんです。睡眠不足により心身ともに疲れている状態なので、たとえば日中に階段から転倒してしまったり、車の操縦を誤って事故を起こしてしまったりする可能性が高まります。

 

イライラしてしまう

睡眠不足が続いてしまうと、気分がどうしてもイライラしてしまいがちです。ストレスが溜まっている状態なので、普段であれば気にならないような他人の言動に対してもトゲのあるような対応をしてしまうなんてことも…。

 

血圧が上昇する

睡眠不足が続いてしまうと、ママさんの血圧が上昇する可能性があるんです。妊娠中の高血圧は「妊娠高血圧症候群」と呼ばれており、ママさんの健康だけでなくお腹の中の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

慢性疾患のリスクが高まる

睡眠不足が続いてしまうと、慢性疾患を発症するリスクが高まります。心臓病や腎臓病、2型糖尿病などの慢性疾患を発症させるリスクを増大させる可能性があり、ママさん自身だけでなくお腹の中の赤ちゃんにも悪影響が及ぶ可能性があるんです。

 

 

妊娠後期に眠れないと赤ちゃんへの影響はどうなる?

妊娠後期に眠れないと赤ちゃんへの影響はどうなる?

ママさんが睡眠を十分に取れないと、お腹の中の赤ちゃんにも悪影響があるのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。でも大丈夫です。一般的な「徹夜」の範囲内ならば、ママさんの睡眠不足が赤ちゃんへとすぐに影響を与えるわけではありません。

 

お腹の中の赤ちゃんは、ママさんとは異なる睡眠リズムで眠っています。妊娠後期は多くのママさんが睡眠不足を経験しているんですが、ほかに気になる症状がなければ基本的に赤ちゃんは順調に成長していると判断しても良いでしょう。

 

ただし、不眠が続くような場合には、ママさんや赤ちゃんにも問題が生じる場合があります。たとえば、妊娠による睡眠時無呼吸症候群や、先ほど少し触れているむずむず足症候群の症状がひどい場合には、早めに医療機関に相談してくださいね。

 

 

妊娠後期の不眠の対処法

妊娠後期の不眠の対処法

助産師ゆき
妊娠後期に眠れないのが不自然ではないとはいっても、やはり安眠したいママさんは多いでしょう。

そこで、妊娠後期の不眠対策をいくつか紹介しますので、ご自身に合った方法を見つけて実践してみてくださいね。

 

ラクな寝姿勢を試して

寝姿勢にもさまざまなタイプがありますが、ママさんにとって最もラクだと感じる寝姿勢を探してみてください。一般的に「シムスの体位」が推奨されていますが、ママさんの体格などによってラクな寝姿勢は異なるんです。ご自身に合った最適な寝姿勢を見つけ出してくださいね。

 

寝具や抱き枕を変えてみて

寝る際にはふとんやベッド用のマット、枕や抱き枕などを利用するケースが多いですが、これらを変えてみるのもぐっすり眠れるヒントになるかもしれません。機能性の高いマットもおすすめですが、やはり「ご自身に合ったもの」を選んで使用するのが一番です!

 

リラックスする

心地よい睡眠のためには「リラックス」が欠かせません。リラックスできる音楽を聴いたり、心地よい香りのアロマオイルを試してみてはいかがでしょうか。リラックス方法もママさんごとに相性が異なりますので、ご自身にとってリラックスできる方法を実践してみてくださいね。

 

入浴の時間を調整する

入浴は妊娠後期でも大丈夫、安眠のために重要なのは「タイミング」なんです。入浴のタイミングは、就寝時間の90~120分前がおすすめです。これは、就寝時間の約90~120分前に入浴することで就寝のタイミングで眠りに適切な体温へと低下して、自然に眠りへと導かれることが理由になります。

 

スマホやパソコンを就寝前に見ない

スマホやパソコンの光を見ると、リラックスとはかけ離れた状態になってしまいます。就寝前にはスマホやパソコンを使わないことが、安眠にとって重要なことなんです。メールチェックや動画視聴などは、就寝の2時間前までに全部済ませておくことをおすすめします。

 

 

まとめ

妊娠後期になると、さまざまな理由で眠れないことに悩んでしまうママさんがたくさんおられます。婦人科でご相談受けることも少なくありません。

今日ご紹介したいろんな対処法を試してみて、それでもダメだったら早めに医療機関を受診して適切なアドバイスをもらってくださいね。

 

また、眠れない原因として何らかの病気が隠れている可能性もゼロではありません。これらの病気は治療しなければ治らないものもありますので、注意が必要です。気になる症状があるママさんは早めに医療機関を受診して、1日でも早く安眠できるようにしてくださいね。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
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保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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