赤ちゃんの小さな口がパクパクしたり、顔を左右に動かしたりする姿、可愛いですよね。
実はこれ、「探索反射」と呼ばれる赤ちゃんの本能的な行動なんです。
この記事では、探索反射の時期や意味、見られない場合の注意点まで、詳しく解説します。
我が子の成長を記録する上で、見逃せない大切な情報をまとめました。
探索反射とは?
探索反射とは原始反射の一つで、生まれもってそなわっている行動のひとつです。
探索反射とは新生児の頬や口に何かが接したときに、その方向に頭を向けたり、移動させたりすることによって目標を探そうとする動作のことをいいます。
また、口唇探索反射ともいい、唇や唇の周りに指などで触れると、口を開けて口で何かを探すような動作が見られます。
探索反射(口唇探索反射)はいつまでおこるの?どのような行動につながっていくの?赤ちゃんの行動について見ていきましょう♪
原始反射とは
原始反射とは生まれたばかりの赤ちゃんに見られる無意識の反応のことをいいます。
赤ちゃんはまだ自分の意思で動くことができないので意識的な動作ではなく、周りからの刺激によって勝手に体が反応する無意識におこる反応です。
原始反射は基本的にすべての赤ちゃんに見られ、生きていくために大切な行動でもあるのです。
脳や神経系、発達などに問題がなく、健康に育っているかを見る基準のひとつにもなります。
また、原始反射は複数あり、探索反射のほかにも、モロー反射、哺乳反射、自動歩行、バビンスキー反射など約20種類もあります。
探索反射は何につながるの?
探索反射は何かが顔に触れたときに、反射的に何かを探すように頭を向けたり体を動かしたりする動きをしています。
これは生まれたばかりの赤ちゃんがおかあさんのおっぱいを求めて探す行動です。
こういった反射行動を繰り返すなかで、赤ちゃんは物を見たり探したりする力が備わっていきます。反射行動から、成長するにつれて脳とつながり、筋力がついたり、意識的にその動作ができたりするようになるんですね。
探索反射はいつまで続くの?
把握反射は、基本的には0~3ヶ月の赤ちゃんに見られる行動で4ヶ月頃から次第に消えていきます。
探索反射が見られない/終わらない…そんなときは?
探索反射は消失する時期には個人差があります。0~3ヶ月頃で消えるといわれていますが、消失しなくても1~2ヶ月でしたら見守ってあげることもいいでしょう。
筋肉の発達によって、反射が強い、弱いと感じられることもありますが、しっかりと原始反射がみられていたら大丈夫ですよ。
しかし、原始反射が消える時期にもかかわらず、しばらく続く場合は、かかりつけ医に一度相談してみましょう。
定期健診でお医者さんも原始反射が見られるかを確認していますので、そのときにお話を聞くのもいいですね。
原始反射がなかなか消えないときには、発達の遅れや、脳や神経に伝達がうまくいかない何らかの異常が見られることがあります。
1人で悩まずに相談し、お医者さんと一緒に対応していきましょう。
さいごに
赤ちゃんに見られる原始反射のひとつ、探索反射についてお話ししました。
生まれつき、おかあさんのおっぱいを探し求める行動が備わっているとは、生命力を感じ、すごいですよね。
他の反射についての記事もありますので良かったら参考にしてくださいね。