赤ちゃんはよだれがたくさん出るものですよね。
赤ちゃんはよだれをコントロールすることが難しいので、「スタイ(よだれかけ)」で衣類などの汚れを防いであげることが重要になってきます。
では、そんな「スタイ」は、
ポイント
- 何カ月から何歳まで装着させてあげるのが良いのでしょうか?
- そもそも赤ちゃんのよだれはどのような役割があるのでしょうか?
- 何枚くらい用意すればいい?
初めての育児では、スタイに関する疑問も多いのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃんのスタイが必要になる時期や、使い方、赤ちゃんのよだれの役割、スタイの素材、よだれかぶれ対策など、ママ・パパに役立つさまざまな情報について紹介していきます♪
この記事を読めば、赤ちゃんのスタイについて安心して準備を進められると思います!
目次
スタイとは?
「スタイ」とは、いわゆる赤ちゃんが着ける「よだれかけ」のことです。
「スタイ」と「よだれかけ」と言葉の違いはありますが意味の違いはありません。以降、「スタイ」と表現しているところは、「よだれかけのことね♪」と考えていただければ問題ありません!
スタイの役割は何?
スタイを付けてあげる最大の目的は「よだれや吐き戻しで赤ちゃんの服が汚れるのを防ぐ」ことです。
赤ちゃんはよだれをコントロールすることができませんし、母乳や離乳食などを吐き戻してしまうことも多いので、もし、スタイを付けていないと、赤ちゃんが口から出してしまったものがダイレクトに赤ちゃんの衣服についてしまいますよね。
スタイがあれば、衣服ほどのサイズはありませんから洗濯しやすいですし、衣服ほどかさばりませんからストックもしやすいところがとても便利になっていきます。
最近では様々なデザインのスタイがありますし、出産祝いや赤ちゃん関連のお祝い事のタイミングでスタイをプレゼントされることも多いでしょうから、さまざまなデザインのスタイで赤ちゃんを着飾ることでママ・パパも楽しめますよ♪
スタイを付ける目安時期
スタイは、唾液を飲み込む能力を身に着けられる1歳過ぎ頃までつけるのことが多いです。
ただし、赤ちゃんのよだれの出方や吐き戻しの頻度などは個人差がありますので、一概に「この時期まではスタイが必要」ということは断言できません。
また、スタイをストックしておくべき枚数なども、赤ちゃんのよだれや吐き戻し頻度・量よって個人差がありますので、下記では”目安”時期としてご紹介していきます。
新生児期〜4ヶ月頃まで
新生児期〜4ヶ月頃までは、よだれ・吐き戻し対策としてスタイが大活躍します。
新生児から生後4ヶ月ほどの赤ちゃんは、口の中は乾き気味なのでよだれはほとんど出ませんが、新生児はよく吐き戻しをします。母乳やミルクを飲んだ後はしっかりとゲップをさせてあげる必要がありますが、うまくゲップできなかった場合はスタイで吐き戻し対策をしておきましょう。
生後4ヶ月~1歳まで
生後4か月ごろになると、主によだれ対策としてスタイが活躍します。
生後4ヶ月を過ぎると赤ちゃんはよだれを出し始め、離乳食を始める頃になると唾液の量が増加するのでよだれの量が増えてくるようになります。
生後7ヶ月頃にはさらによだれの量が増えるため、赤ちゃんによってはあっという間によだれでビショビショになることもあります。唾液を飲み込む能力を身に着けられる1歳過ぎころまでは、スタイを付けてよだれ対策をしておきましょう。
離乳食を食べ始める頃になると、その吐き戻し対策としてスタイが活躍します。
食べ始める頃の赤ちゃんはまだ食べ物を飲み込む力が弱かったり、食べなれていない離乳食に対して拒否反応を示し、吐き戻しをしてしまうケースが多くみられるので、できれば、下部がポケットになっているタイプのスタイを使いましょう。
吐き戻しや食べこぼしをキャッチして処理しやすくなります。
スタイの生地
一口にスタイといっても、さまざまな生地があります。生地ごとに特徴が異なりますので、お子さんの成長に合わせて最適な生地のスタイを用意してあげると良いでしょう。
ポイント
- コットン生地(タオル):水分を吸うのでよだれ対策にバッチリ、よだれかぶれに注意
- コットン生地(ガーゼ):通気性が良くて乾きやすい、よだれを吸う能力には乏しい
- コットン生地(ワッフル):濡れても肌にべったり付きにくい、汚れを落としやすいが吸水性はタオル生地に劣る
- ビニール生地:食事用に最適、通気性がないので汗むれしてしまう可能性がある
- シリコン生地:ビニールよりも厚手で汚れ対策に向いている、かさばるので外出時には不向き
赤ちゃんのよだれ
次に、赤ちゃんのよだれの特徴について解説します。
赤ちゃんがよだれが出てしまう理由
赤ちゃんのよだれが出てしまうのは、分泌された唾液を飲み込む力と口を閉じる力が弱いからです。成長とともによだれを飲み込む力と口を閉じる力がついてくるので、自然とよだれは減ってきます。
よだれの役割
唾液(よだれ)の役割として、口内の湿度を保ったり、食べ物の消化を助けたり、口の中の菌を抑えたりするので、赤ちゃんにとって欠かせないものです。
多かれ少なかれ赤ちゃんのよだれは出るものですが、よだれの量や時期には個人差があります。なので、人と比べてあまり気にしすぎる必要はありませんよ。
よだれが出る時期
赤ちゃんのよだれはは生まれてすぐから出るものではありません。生後4~5ヶ月頃に唾液腺が発達してきます。そして生後5~6ヶ月の離乳食が始まる時期に唾液の量がぐんと増え、離乳食が完了する1歳半頃までよだれの分泌は続きます。
よだれが出るということは、消化機能が発達してきたともいえますね。
しかし個人差が大きいため、生後1ヶ月でよだれが出る赤ちゃんもいれば、3歳頃までよだれが出る赤ちゃんもいます。少し時期が早い、遅いからといってあまり心配しすぎず、個人差として受け止めてあげてくださいね。
自分の子のよだれの量は多い?少ない?
よだれの量にも個人差が大きいですが、赤ちゃんのよだれが少ないのでは?多すぎるのでは?とおかあさんも心配してしまうこともありますよね。
個人差としてあまり気にしすぎる必要はありませんが、あまりにも少ない、多いときにはどんなことが考えられるのでしょうか。
よだれが多い場合
赤ちゃんの歯が生えてきたときによだれの量は多くなります。また、口の中に口内炎ができたり、できものができたりしてときにも、赤ちゃんはよだれの量が多くなるので、食欲がなく、よだれも急に増えたときには口の中をチェックしてみましょう。
食べるときによだれは多く出るので、よく食べる子どもはよだれも多いことがあります。
よだれが少ない場合
よだれが少ないときには水分不足の可能性も考えられます。おしっこの量と合わせて水分がしっかりとれているか、確認しながら、適度に水分補給をするようにしましょう。
また、鼻呼吸をすることができている場合や、口を閉じる力がある場合もよだれは比較的少ないこともあります。
よだれがあまり出ないからといっても、よだれが分泌されていないとは限りません。発達が早いためによだれがあまり出なくなっていることもありますよ。
よだれかぶれを防ぐための方法
赤ちゃんのよだれについてお話してきましたが、その出たよだれでかぶれないようにすることも大切です。赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、よだれが出たまま放置しておくと、肌が炎症を起こして赤くなったり、湿疹が出たりしてしまいます。赤みやかゆみが出てしまう前に、対策をとっていきましょう!
口元のよだれをガーゼで拭き取る
赤ちゃんのよだれが出たときには清潔なガーゼで優しく拭き取ってあげるようにしましょう。ゴシゴシこすってしまうと、肌が傷つきかえって赤みやかゆみの原因になってしまいます。
優しい素材のものでこまめに拭き取って、赤ちゃんの口の周りを清潔にしましょう。
こまめにスタイを変える
よだれをたくさんふくんだスタイはこまめに取り替えるようにしましょう。よだれで濡れたスタイが肌につくことで、菌が増殖したり、赤ちゃんの肌がかぶれてしまったり、首元に湿疹ができやすくなってしまいます。お洗濯が少し大変になってしまうかもしれませんが、1日に数回とりかえてくださいね。
保湿クリームを塗る
よだれでかぶれてしまうと、赤みや湿疹が出たり、乾燥しやすくなったりします。よだれかぶれが広がる前に十分に保湿してあげましょう。
保湿する前は、赤ちゃんの口元を水で軽く洗ったり、濡れたガーゼやタオルで拭き取ったりして清潔にしてからクリームを塗るようにしましょう。
また、赤ちゃんの肌に合うものを選ぶようにしましょう。
赤ちゃんの肌はデリケートで合うお薬も初めは判断しにくいものです。かかりつけ医に相談しながら、病院で処方してもらう薬が安心ですよ。
さいごに
よだれを制御することのできない赤ちゃんにとって、服の清潔さを保つためにはスタイを付けてあげることが必要です。スタイを装着するべき時期については個人差がありますので、お子さんの普段の状況から考えて、必要だと感じる間はきちんとスタイを付けてあげてくださいね。