赤ちゃんはミルクを3時間おきに飲みます。しかし、授乳しようと思って作ったミルクも、時には半分、数口で飲むのをやめてしまうこともありますよね。赤ちゃんはタイミングや機嫌によってミルクを飲み残すことも少なくありません。
このとき、せっかく作ったミルクがもったいない・・・と次の授乳の時にもう一度使ってもいいのでしょうか?作り置きと、飲み残しの違いも知りながら授乳についてみていきましょう。
目次
飲み残したミルクを次の授乳に使っても良いの?
最初に言いますが、飲み残したミルクを次の授乳に使ってはいけません。
理由は、一度赤ちゃんが哺乳瓶に口をつけたミルクのなかには菌が入ってしまい、時間がたつにつれてその菌がどんどん増えるからです。
赤ちゃんが哺乳瓶でミルクを飲むとき、息を吐いたりうまく飲み込めなかったりして、口の中の菌やよだれがたくさん哺乳瓶のなかに入ります。
また、ミルクの適温は人肌である40℃前後ですが、この温度はもっとも菌が増えやすい温度なので衛生的にも十分気をつけたいところですね。
一度口をつけたミルクは20~30分以内に飲みきるか、飲み残した場合は捨てるようにしましょう。
ミルクが保存できる時間
粉ミルクをつくって保存できる時間はどれくらいでしょうか。
口をつけたもの、つけていないもの、常温か冷蔵庫での保存によってそれぞれ保存時間も変わってきます。
一度口をつけたミルク
赤ちゃんが一度口をつけたミルクを置いておける時間は、20~30分です。赤ちゃんがミルクを飲まず、10分ほどおいてもう一度授乳してみるのはいいですが、20~30分以上経過したときには、捨てるようにてくださいね。
一度も口をつけていないミルク
ミルクを作ってまだ、一度も哺乳瓶に口につけていない状態では常温で約2時間保管できるといわれています。しかし、そのときの気温、湿度などによっても変わってきますので一概に安全とは言い切れません。特に夏場や直射日光の当たる場所、湿気の多いところでは菌も増えやすいので要注意です。
冷蔵庫での保管
作ったミルクを5℃以下で保存する場合は24時間保存できるといわれています。授乳するときにその都度ミルクを作るのが一番良いですが、夜中にミルクをあげるときなどのために作り置きできるのはおかあさんも助かりますよね。
●注意すること
作ったミルクを冷蔵庫で保存する場合、注意してほしいことが3つあります。
・赤ちゃんが哺乳瓶に一度も口をつけていないことが前提です。
・ミルクを作って一時間以内に冷蔵庫に入れるようにしましょう。
・授乳するときは湯煎でミルクをあたためましょう。
湯煎してミルクをあたためる際は、10~15分以内を目安になるべく短時間であたためられるように熱湯を使いましょう。あまり時間をかけすぎると、菌が繁殖しやすくなってしまうことがあります。
また、電子レンジであたためるとミルクの栄養素を破壊してしまうので、電子レンジは使わないようにしてくださいね。
このように、作り置きする場合でも、衛生面には気をつけることが大切です。
衛生面に気をつけてミルクを作ろう
作り置きする、しないにかかわらず、ミルクをつくるときには衛生面に気をつけてミルクをつくることが何よりも大切ですね。
・ミルクを作る、あげる前には手洗い
・20~30分以内に授乳し、飲み残しは捨てる
・授乳後の哺乳瓶は洗い残しがないよう綺麗に洗う
・哺乳瓶の消毒・殺菌する
・しっかり乾燥させる
毎度ミルクを作るのも初めは大変かもしれませんが、少しずつ慣れてきますよ。赤ちゃんを菌から守り、元気に育つようサポートしてあげてくださいね♪