妊娠中の眠気、本当につらいですよね。「一日中眠くて何もできない…」そんな悩みを抱えている妊婦さんは多いのではないでしょうか?
この記事では、産婦人科医の監修のもと、助産師が妊娠中の眠気の原因と、具体的な対策をわかりやすく解説します。
眠気を我慢する日々から解放されて、少しでも快適にマタニティライフを過ごしましょう!
妊娠中のママさんは、さまざまな体調の変化を感じることが多いですが、その中の一つに「眠気」があります。
私も、実際に妊娠中の眠気を多く経験しましたが、妊娠中の眠気はポカポカあたたかな日向でつい眠くなってしまうような、ふんわりした眠気でした。😪
眠気を感じている日は何をしてもすごく眠くなってしまうので、現在眠気に悩まれている妊婦さんも『眠気を感じるときは少し横になる』など、何か対策を知っておくと安心だと思っています。
今回は、妊婦さんの眠気の原因や、眠気対策について解説していきます☝️
目次
妊娠中の眠気の原因
妊娠中はホルモンバランスの崩れにより、眠気を感じやすくなります。また貧血があると、疲れやすくなり、眠気を感じることも多いです。
他には、妊娠後期に入ると子宮が大きくなり、夜十分に眠れない、胎動が激しい、普段通りに動けず疲労が溜まるなどで日中眠気を感じることがあります。
ホルモンバランスの影響
妊娠中の眠気は“プロゲステロン”というホルモンが活発に分泌されることで引き起こされます。
“プロゲステロン”というホルモンは妊娠するにあたって欠かせない大切なホルモンですが、同時に妊婦さんに強い眠気を感じさせてしまいます。
特に妊娠初期は、ホルモンバランスが妊娠前と比べて、急に変化しますので、眠気を感じることが多くなるでしょう。
貧血による眠気
妊娠中の貧血が眠気を引き起こすことも多いです。
妊娠中は栄養が優先的にお腹のなかの赤ちゃんに送られることや、妊娠前よりも栄養を必要とすることがあり、おかあさんの身体は鉄分が不足しやすくなっていますが、貧血になると血流が悪くなって、十分に妊婦の身体に酸素が運ばれないことで眠気につながることになります。
妊娠中に眠気を感じたときの対策
では、強い眠気を感じたときにはどのように対処したらいいでしょうか?
おうちにいるときであれば、少し昼寝をすることができますが、仕事中はそんなわけにもいかない・・・💦
そんなときにも、少しでも眠気が解消できる方法をおすすめします☝️
仮眠をとる
一番いいのは少しの仮眠をとることです。なかなか職場では難しいかもしれませんが、横になれる環境があれば、我慢せず仮眠をとるようにしましょう。
30分程度とれるといいのですが、10分だけでも仮眠をとるのととらないのでは違います。
1~2時間以上寝てしまうと、夜の睡眠にも影響が出てぐっすり眠れずまた睡眠不足に・・・といった悪影響にもなりますので寝過ぎには注意してくださいね。
何かを口に入れる
少しスッキリしたガムや飴を食べることで気分転換になったり、何かを口に入れることで目を覚ましたりすることができます。
仕事中でもガムや飴なら周りに気付かれないように食べられますね!
また炭酸水など少し刺激のあるものを取り入れるのもおすすめですよ。
ストレッチをしたり軽く身体を動かしたりする
軽いストレッチをしたり、同じ体勢にならないように少し歩いたりして身体を動かしましょう。血流がよくなって気分転換にもなりますよ♪
デスクワークの場合も、首や足首を回したり動かしたり、時々お手洗いに立ってリフレッシュするといいですよ。うーんと全身の伸びをしてみましょう😊
夜の睡眠の質をあげる
妊娠によるつわりや体調不良、子宮が大きくなることや胎動が激しくなることで夜ぐっすり眠られないこともでてきます。
身体を冷やさないように身体を整えたり、布団や枕などを心地良いものににしたりしながら、眠る環境を整えたりしてみるのもいいですね。
夜、十分に眠っていても日中眠くなることは避けられないこともありますが、質の良い睡眠をとることは、身体にも心にも良いことばかりですのでぜひ意識してみて☺️
パパさんや家族の協力を得る
さまざまな対策がありますが、妊娠中のママさん一人では、しんどくなることもありますよね。
パパさんやご両親、家族や親族など近しい人たちの協力を得ることも忘れないでくださいね。
「仮眠をとる」こともおすすめしましたが、仮眠中は家事や上の子の子育てができませんから、どうしても他人の協力を得なければならない場面もあると思います。
妊娠中はママさんの体調が大きく変化しますから、せめて体調が落ち着くまではパパさんや家族に甘えさせてもらって、眠気を乗り切ってくださいね。
頭痛など諸症状の対策も考えておく
妊娠中は眠気の症状に悩まされるママさんも多いですが、妊娠中の体調の変化は眠気だけではありません。
たとえば「頭痛」などの症状も、妊娠中によく発症しやすい症状なのです。
眠気も厄介な症状ではありますが、頭痛などの諸症状もママさんにとっては耐え難い辛い症状になるでしょう。。
妊娠中の眠気対策をやっておくことはもちろん重要ですが、頭痛などの症状に対してもきちんと対策をしておくことが重要です。
場合によっては医師に相談した方が良いケースもありますので、頭痛などの辛い症状に悩まされているママさんは安易に常備薬で対応しようとせず、病院で診てもらうことも視野に入れておきましょう。
助産師ゆき
私も臨月まで仕事をしていたので、妊娠中の頭痛などの対策のため妊婦でも飲んてもよい薬を事前に処方してもらっていました。
不思議と薬がある安心感からなのか薬を飲むほどの頭痛はなかったように思います。それでも強い眠気はありましたので眠気が来たときは無理せずに少し目を閉じて眠るようにしていましたよ。
また、よく妊婦は自転車は乗らないほうが良いという話を耳にしたことがあるママさんもいるかと思いますが、その理由の1つには妊婦さんは眠気などで注意力が薄くなって運転が危ないということもあるそうです。
まとめ
妊娠中に眠くなってしまうことは自然なことなので、無理をせず、十分に休息をとるようにしましょう。
家事に仕事に大変なこともありますが、スイッチのオン、オフもときには大切です。
ご自身の身体が求めている声をきいて、応えてあげるようにしてくださいね。