妊娠中について 妊娠中期

【3選】妊娠中期に気をつけたいこと|症状や過ごし方を解説!

2022年3月16日

妊娠中期の特徴は?

妊娠中期というと、つわりもおさまってきて体調がある程度落ち着いてくる頃ですよね。妊娠初期はつわりで苦しんでいた方も、「何かしようかな?」と前向きな気持ちになるのではないでしょうか。

しかし、体調が安定しているからといって何でもできるというわけではありません。妊娠中期特有の症状もありますし、気をつけなければいけないこともあります。

 

この記事では、妊娠中期の特徴やお母さんと赤ちゃんの変化、この時期にできることと注意することについてみていきます。

 

これから妊娠中期に入る方や妊娠中期はどのような時期なのか詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてくださいね。

妊娠初期症状はいつから?生理前との違いや特徴について 

妊娠中期とは?

妊娠中期とは?

妊娠中期とは16週0日〜27週6日の期間を指し、いわゆる妊娠5〜7カ月のことです。この時期には胎盤も完成し、流産の危険性も低下します。つわりもおさまってきて、「安定期」といわれる時期を迎えるのです。

 

では、この時期にはどのような症状が現れるのでしょうか。ここでは、妊娠中期にみられる症状について解説していきます。

 

食欲の増加

妊娠中期に入ると、妊娠初期の頃には満足にできなかった食事も、妊娠前と同じように食欲もわいてきて食べられるようになります。

 

そのため、この時期についつい食べ過ぎてしまうという方も多いでしょう。確かに体力もつきますし、栄養も摂ったほうがいいのですが、何事も「ほどほどに」が大切です。

 

食べすぎると、高血圧や糖尿病を引き起こす可能性もあります。高血圧や糖尿病になってしまうと、これらの治療もしなければなりません。お母さんにも赤ちゃんにも負担となってしまうので、注意が必要です。

 

お腹が大きくなる

食欲が増すという理由だけではなく、赤ちゃんの成長に伴って、お腹もどんどん大きくなります。急激に張ってくるのがこの中期。そのため、足の付け根やお腹を支える腰に痛みが出るようになります。

 

皮膚が引っ張られることで妊娠線が出る方も多いので、早めに予防用クリームを塗って対策をするのがおすすめです。

 

バストアップ

妊娠すると女性ホルモンの分泌が増えるため、少しずつバストが大きくなります。妊娠中期になるとさらに大きくなり、母乳のようなものが出ることも。この場合は、コットンやガーゼでふき取ったり、母乳パッドをつけてこまめに替えたりして清潔な状態を保ってください。

 

また、普段つけているブラがきつくなってくるので、妊婦用や授乳期にも使えるマタニティブラを早めに買っておいて、そちらをつけるようにしましょう。

 

息切れ

妊娠中期になると、息切れも起こしやすくなります。これは、赤ちゃんに血液を送り届けていることや貧血、お腹が大きくなったことで胸が圧迫されるといった理由によるものです。

 

少し動くだけでも息切れを起こすという方もいるので、その際は無理せずゆっくり休むようにしてください。

 

その他にも血流が悪くなることで痔や便秘になったり、ホルモンの変化によって肌がかゆくなったりといった症状もみられます。薬が欲しいという時も自己判断で薬局などで購入するのではなく、必ず医師に相談するようにしてくださいね。

 

胎動とは?

胎動とは?

胎動とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中で動くことです。よくドラマで見るのは、「あ、今動いた!」と急にお腹がポコンと動くものですが、実際はそうではありません。ここでは、胎動がいつから始まるのか、また赤ちゃんはどのような動きをするのかみていきます。

 

胎動はいつから?

胎動は早い方で妊娠16週ぐらいから、ほとんどの方は18〜20週ぐらいから感じ始めます。

初めて妊娠した方は初期の胎動には気づきにくいですが、小さな気泡が弾けるようにかすかにポコポコしているのも胎動です。

 

また、赤ちゃんもいつも起きているわけではなく、一定の感覚で寝たり起きたりを繰り返しています。

胎動を感じないなと思ったら寝ている可能性があるので、トントンと軽くお腹を刺激してみたり、話しかけたりして確認してみてください。

 

お母さんが動いているときよりもゆっくりしているときのほうが胎動を感じやすいので、ソファやベッドでリラックスしているときにそっとお腹に手を当ててみるといいでしょう。

【マタママ必見!】胎動はいつから感じる?動き方や時期別に解説

赤ちゃんの成長

妊娠中期の赤ちゃんの体重は約100gから始まり、妊娠後期に入るまでには体重が1000gほどになります。手や足、内臓も発達し、全身の産毛も生えてきて、髪の毛もエコーで確認できるように。

 

2頭身だった赤ちゃんも3頭身となり、少しずつふっくらとした体型になっていきます。羊水を飲んだりおしっこをしたりするので、生まれたあとの練習をしているみたいで、とてもかわいいですよ。

 

赤ちゃんの動き

子宮も大きくなり、羊水も増加することによって、赤ちゃんが自由に動き回れるようになります。検診の際に頭が上のときもありますが、この時期に逆子であっても、心配はいりません。

 

赤ちゃんはぐるぐる動き回るので、ほとんどの場合は、出産に近づくにつれ、頭が下に固定されるのです。赤ちゃんによっては、毎回手や足で顔を隠していたり、そっぽを向いていたりなんてこともあります。

 

顔が見たいなと思ってもタイミング次第なので、赤ちゃんは恥ずかしがり屋さんなのかな?と気長に待ってみましょう。

 

お腹の中の赤ちゃんの動き
・力強く蹴る

・ぐるりと回る

・しゃっくりをする

・指しゃぶりをする

・まばたきをする

・寝たり起きたりを繰り返す

 

妊娠中期にしておくといいこと

妊娠中期にしておくといいこと

 

妊娠中期は安定期でもあるので、それまでできなかったことをやりたくなりますよね。できることは限られていますが、妊娠後期に入るともっと動きづらくなります。ここでは、妊娠中期にやっておきたいことを紹介していくのでぜひ参考になさってください。

 

虫歯の治療

妊娠初期はつわりで吐き気がするなどの理由で、歯磨きができなかったという方も多いのではないでしょうか。そのため、妊娠中に虫歯が増える方もいて、大体妊娠中期に入ってから治療を行います。

 

妊娠後期に入るとお腹も大きくなりますし、治療で椅子を倒すときに、お腹が張って治療ができないということも。

 

出産後は赤ちゃんのお世話で治療に行く時間を作ることは難しいため、歯が痛いなどの症状がある方は早めに治療に行きましょう。

 

戌の日

戌の日とは、妊娠5か月の戌の日にお腹に腹帯を巻いて神社で安産祈願を行うことです。カレンダーによっては、日付のところに干支が書かれていますが、戌の日は12日に一度やってきます。

 

妊娠5カ月に入った最初の戌の日にお参りに行くのが一番いいとされているのです。ではなぜ戌の日が縁起がいいといわれているのでしょうか。

 

犬は一度にたくさんの子犬を産みますよね。このことから、犬は昔から安産の守り神とされているのです。

 

先ほど、最初の戌の日がいいといいましたが、特にこだわらない場合は、ご自分の体調や都合のいい日に行っても大丈夫ですよ。

 

また、ご自身がどうしても行けない場合は、家族に行ってもらうことも可能です。母子ともに健康であることが重要なので、落ち着いた気持ちで安産祈願を行いましょう。

 

赤ちゃんグッズをそろえる

性別がわかっている場合は、洋服などを買い始めたい時期ですね。ガーゼやバスタオル、肌着などはもちろん、必要な方はベビーベッドやベビーカーなど、買うものは意外とたくさんあります。

 

初めての出産の方は本などを参考にしてもいいですが、「こんなにいらなかった」と後悔することも。

 

もし周りに先輩ママなどがいる場合は、実際に何が必要で何がいらなかったか聞いてみると参考になりますよ。

 

両親学級

両親学級や母親学級では、出産に向けての準備や実際の出産経験談、出産後の赤ちゃんとの接し方などを知ることができます。

 

同じ地域に自分と同じ妊婦さんがいると心強くなりますよね。お友だちを作るきっかけにもなるので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。

 

妊娠中期に気をつけることは?

妊娠中期に気をつけることは?

妊娠中期といっても油断してはいけません。妊娠初期に比べると安定はしていますが、まだまだ気をつけなければいけないこともあるので、紹介していきます。

 

運動不足にならない

妊娠中期になると、体重もぐんと増えてしまうので注意が必要です。標準体重の人で10〜13kg、やせ気味の人で12〜15kgが体重増加の目安といわれています。

 

体重が増えすぎないためには食べすぎないことも大切ですが、運動不足はいけません。ご自身の健康のためでもありますが、出産のときに辛くならないように、できる範囲で運動をしましょう。

 

おすすめなのは、ウォーキングやマタニティスイミングなど、自分のペースでできるもの。腰痛やむくみなどの軽減にもつながるので、天気のいい日や体調のいい日は体を動かすようにしましょう。

 

お腹の張り

妊娠中期はお腹が急激に大きくなるので、足の付け根がつっぱる感覚があります。赤ちゃんに蹴られることで起こるお腹の張りなどは大丈夫ですが、注意が必要なものも。

 

たとえば、1日に何度もお腹が張ったり、お腹の張りが長時間続いたり、明らかにいつもと違う場合です。

 

出血や痛みがあると切迫早産の可能性もあるので、一度病院を受診したほうがいいでしょう。そのまましばらく入院ということもあるので、早めの対処が必要です。

夕方~夜になるとお腹が張ります。なぜでしょうか?

 

貧血

貧血が多くなるのもこの時期です。赤ちゃんに血液を送るためたくさんの血液が必要となり、お母さんは鉄分不足となってしまいます。

 

そのため、日頃から鉄分が含まれた食品やサプリメントを積極的に摂るのが必要です。立ちくらみやめまいがある場合は、しばらく休んで無理はしないようにしてくださいね。

【保存版】妊娠の安定期はいつから?体の変化や注意点、過ごし方を方を解説

 

まとめ

妊娠中期の特徴

妊娠中期は安定期に入る頃で、気を張り詰めていた妊婦さんも少しホッとするのではないでしょうか。

食事や運動などは制限がありますが、妊娠初期に比べるとできることも増えるので、気分転換もしやすいですね。

 

ベビー用品のお店に行くと、赤ちゃんと会えることを想像してわくわくしますし、胎動も感じやすい時期ですので、赤ちゃんとコミュニケーションを取ることも楽しみのひとつです。

妊娠中期はお腹の張りや貧血なども心配されますが、体調にも気をつけながら、楽しく過ごしてくださいね

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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