授乳後に赤ちゃんがなかなかゲップをしない、そんな経験はありませんか?
赤ちゃんは生まれてすぐからしばらくは、ママのおっぱいまたはミルクを飲んで大きく成長していきますね。
ミルクを飲ませることを授乳と言いますが、授乳後には赤ちゃんにゲップをさせてあげなければいけません。
しかし、実は、ゲップが出ない赤ちゃんは少なくありません。
ゲップが出ないと、赤ちゃんが苦しがったり、吐き戻しやすくなったりする可能性も。
今回はそのゲップのやり方や、ゲップが出ない原因と対処法、そして病院を受診するべき目安について詳しく解説します。
目次
赤ちゃんにゲップをさせる理由は?
そもそも、なぜ授乳後、赤ちゃんにゲップをさせる必要があるのでしょうか?
それは、授乳するとき、赤ちゃんはミルクとともに空気も一緒にたくさん飲み込んでしまいます。
一緒に飲み込んでしまった空気は自分で外へ出すことができずに、お腹のなかにたまって苦しくなったり、ミルクを吐き戻しやすくなったりします。
それを防ぐために、ママたち大人が背中をさすってゲップを出す必要があります。
赤ちゃんにゲップをさせる方法
- ①縦抱きでゲップをさせる
- ②ママの足(膝)の上に座らせる
①縦抱きでゲップをさせる
一番多いやり方がこの縦抱きするやり方です。
赤ちゃんの頭を自分の肩に預けるように乗せます。(★首が座っていない赤ちゃんの首を安定させることが大切です。)
片手で赤ちゃんを支えるようにしてもち、もう片方の手で背中を下から上へと優しくさするようにしましょう。赤ちゃんもこの体勢でゲップが出やすいので一度試してみてくださいね。
②ママの足(膝)の上に座らせる
次にママのお膝や足の上に、赤ちゃんを座らせてゲップを出す方法です。片方の手で赤ちゃんの上半身・胸あたりに手を添えて支えて、もう片方の手で背中を優しくさすってあげましょう。
ゲップをさせるときの注意
- ■首すわり前の赤ちゃんの場合は、必ず首が安定した状態でゲップが出るようにしましょう。
- ■ゲップをさせるときに強く叩いたりさすったりする必要はありません。優しく背中を下から上に撫でるようにしてくださいね。
赤ちゃんのゲップが出ない・・・大丈夫?
すべての赤ちゃんがスムーズにゲップできるわけではありません。上手に母乳やミルクを飲める子は空気をあまり飲んでいないので、ゲップが出ないこともあります。
授乳後、「ゲップをさせるように」と言われたけど、
- ・なかなかゲップが出ない
- ・ゲップを出すのが難しい
と悩むおかあさんが多くいます。ゲップが出ないと吐いたり赤ちゃんがしんどくなったりしてしまうのではないか、と心配になることもあるかもしれません。
今回は、ゲップの必要性や気をつけることなど、おかあさんにぜひ知ってほしいことについて紹介していきます。
ゲップが出ないとどうなる?
ゲップが出ないとき赤ちゃんはどのようになってしまうのでしょうか。
泣いてしまう
赤ちゃんはお腹にガスや空気がたまると苦しくなったり不快感を感じたりして泣くことがあります。背中をなでたり優しく叩いたりしてゲップを出してあげるようにしましょう。
吐き戻す
赤ちゃんはまだ臓器が完全に発達していないので、飲んだミルクを吐き出すことはよくあり、自然なことです。
しかし、お腹にガスや空気がたまると胃が圧迫されて吐き戻しをしやすい状態になってしまいます。吐き戻したときには背中をさすったり、ミルクを休ませながらあげたりして、ゆっくり進めていきましょう。
おならやしゃっくりが出る
赤ちゃんの身体に入った空気は、ゲップ以外におならやしゃっくりとして出ることがあります。
これも自然なことなので心配しすぎる必要はありませんが、しんどくなったり、便秘になったりする原因のひとつにもなるので最近多いな・・・と思ったらゲップを出してあげるように意識してみましょう。
ゲップが出ないときの注意点
ゲップがうまく出ない時もあるので過度に気にする必要はありませんが、ゲップが出ずに寝てしまったときは少し寝る体勢に注意しましょう。
ゲップが出ずに寝てしまったときは仰向けで寝かせず、横向きにするか、枕やタオルなどで頭を高くした状態で寝かせるようにしましょう。
ミルクを吐き戻したとき(溢乳したとき)に、吐き戻したものが口から喉や気管に入ってつまらせないようにするためです。
寝ているときに泣いたり、おならをしたりして自然に出る場合もありますが、寝ているときに吐き戻しがないか少し気にかけて見てあげてくださいね。
ゲップが出てないからといって無理に起こす必要はありませんよ。
ゲップがすぐに出ない時は
ゲップがすぐに出ない時は、5〜10分程度様子を見て、再度ゲップを出してみましょう。
ゲップを出すまでに時間がかかることもありますからね!遊んでいる間に自然とゲップが出ることもあるので、一度様子を見てみましょう。
何ヶ月までゲップさせるの?
ゲップは生後3~4ヶ月くらいまでは授乳後のタイミングで、出してあげるようにしましょう。赤ちゃんも成長するにつれて、空気をたくさんふくまずにミルクを飲めるようになったり、首が座ったり寝返りをうったりして自分でのみこんだ空気を出せるようになってきます。
首が座ることや寝返りをうつ時期、空気をふくまずに飲めるようになる時期は、もちろんお子様によっても違いますので様子を見ながらしてくださいね。今まで通りさすっても、なかなかゲップが出ないようになったな、というタイミングがあると思いますよ。
2〜3回ゲップが出るのはおかしい?
赤ちゃんによってはゲップが1回で出ずに、2〜3回に分けて出ることもありますが、これはおかしいことではありません。
ちょっとしか出ない時もあれば、大きなゲップがでたり、空気を飲み込む量も毎回変わるのでゲップの大きさも変わってくるでしょう。これは特に心配する必要はないですよ。
ゲップが出ずに苦しそうな時は?
- ・毎度赤ちゃんのゲップが出にくい
- ・ゲップが出ずに赤ちゃんがしんどそう
- ・便の出る量が少なくなった
- ・元気がない、機嫌が悪い
- ・体重が減少した
- ・噴水のようにミルクを大量に吐き戻した
こんな時は一度医師に相談してみましょう。
毎度赤ちゃんのゲップが出ずに悩むのはママさんもきっと不安になったりストレスが溜まったりしてしまうでしょうから、やり方ももう一度教えてもらういいきっかけになるかもしれません。
ゲップが出ない理由に何か原因があるかもしれないので、一度かかりつけ医に相談してみてくださいね。
さいごに
ゲップがうまくないこともありますが、毎日のことなのであまり気にしすぎないようにしましょうね。
ゲップの出し方も、縦抱き、座ってする等やり方もいくつかあるので、おかあさんのやりやすい方法でやってみてください。
個人差がありますが4~6ヶ月くらいからはゲップをさせる必要もなくなってきます。少しの間だけ、赤ちゃんのゲップのお手伝いをしてあげてくださいね。