「またおもちゃを投げた!」「せっかく作ったご飯をポイッ…」
赤ちゃんが物を投げる姿を見て、イライラしたり、悲しくなったりするママやパパも多いのではないでしょうか?
でも、実は赤ちゃんが物を投げるのには、ちゃんとした理由があるんです。
成長の過程で、自分の力試しをしたり、ママやパパの気を引こうとしたりしているのかもしれません。
この記事では、赤ちゃんが物を投げる理由と、年齢や状況に合わせた上手な対処法や赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方や、遊びを通して物を投げることを楽しめるようになる方法をご紹介します。
おもちゃを投げる時、ご飯を投げる時、それぞれに合った対応策を知っておけば、イライラせずに穏やかに対応できるはずです。
また、赤ちゃんが物を投げる行動をポジティブに捉え、成長をサポートできるようになりますよ。
目次
赤ちゃんはなぜ物を投げるの?
生後6か月~1歳ごろになると、赤ちゃんはものを投げるようになることがあります。「うちの子、なんでこんなことするの?!」と初めはびっくりするママも多いのですが、これは珍しいことではありません。成長過程でみられるもののひとつで、ほとんどの赤ちゃんが“ものを投げる”ことを経験します。
生後の赤ちゃんはものを『見る』『触る』から、ものを『つかむ』『投げる』ことができるようになったということです。
ものを掴めるようになったら掴むし、投げられるようになったら投げるのも自然なことですよね。投げることは自分の手から離れて飛んでいくので、赤ちゃんにとっても何だか面白い出来事に思えるのは間違いありません。
この赤ちゃんの自然な動作に、「ダメ!」「何回も言ってるでしょ」と取り上げてしまうのはよくありません。赤ちゃんにとっては、ママが何を言っているのか、何で怒っているのかいまいち分からないでしょう。では、ものを投げたとき、わたしたち大人はどのように対処すたらいいのでしょうか?
おもちゃを投げたときは
繰り返し伝える
赤ちゃんが悪気あって投げているのではないからといって、放っておくわけにはいきません。少しずつですが、これは“投げてはいけないもの”と赤ちゃんも分かっていくことが大切ですよね。叱るのではなく、「投げたらだめだよ」と繰り返し伝えていきましょう。
できれば、投げる前に気を逸らしたり、未然に防いでいくことができるともっといいですね。
投げて危ないものは赤ちゃんのそばからそっと離したり、投げる遊びを繰り返してしまう場合は、ママが一度おもちゃを預かったしながら一旦離して別の遊びに切り替えるようにしましょう。
遊び方を伝える
赤ちゃんがおもちゃを投げるとき、“遊び方が分かっていない”ことがあります。
- ・おもちゃが年齢に合っているか
- ・遊び方を知っているか
チェックしてみましょう。
例えば、車のおもちゃを投げているとき。赤ちゃんに「ぶっぶー」と言いながら、車のおもちゃを床で走らせて遊ぶ様子を見せてあげましょう。ままごとのお皿を投げているときには、お皿に食べ物をのせたり、それを食べる真似をしたりする姿を見せながら、まずは一緒に遊んでみると赤ちゃんの行動もかわってきますよ。
『こうやって遊ぶんだ』『ママと一緒に遊んだら楽しいな』と思うと、そのおもちゃの本当の遊び方を知って楽しむことができます。それを伝えてあげるのは私たちです♪ぜひ赤ちゃんに遊び方、遊ぶ楽しさを伝えてあげてくださいね。
投げる遊びをする
せっかく、ものを投げられるようになったのに、「だめ!」とその機会をなくしてしまうのはちょっと残念に思えます。“投げる遊び”を存分に楽しみましょう。おもちゃは投げてはいけなくても、もちろん、投げて楽しむ遊びもたくさんありますよね。おうちでも手軽に遊べるものとしては、
- ・新聞あそび
- ・ボールあそび
などがおすすめです。
つかんだり、投げたりすることを一緒に楽しみましょう。赤ちゃんも少しずつ、“投げて良いもの”“だめなもの”を理解していくと思いますよ。
繰り返して伝えていこう
“ものを投げたときの対処法”についてお話しましたが、もちろん1回で1日で、赤ちゃんが理解できるわけではありません。「昨日も言ったでしょ」と言わずに、分かるそのときまで寄り添ってあげてくださいね。成長とともに、いろんなことを理解しますし、ものの区別もついてきますよ。成長過程のひとつだとママも受け入れてあげましょう(^^)
ごはんを投げるときは?
おもちゃを投げることと同じように、離乳食(つかみたべ)が始まるとごはんを投げることもあります。これもほとんどの子どもが、一度は通る道でしょう。
こんなときは、どうしますか?
- ・投げないことを伝える
- ・大人が食べさせる
- ・食べる気配がない時は食事を切り上げる
- ・対策をとりつつ諦める(子どもの様子を見守ってみる)
対処法としてはこんな感じでしょうか・・。ママができる範囲で、対応するのがいいと思いますよ。そのときによって、対応しながら子どもの様子も見守ってみてくださいね。
こんなときは注意しよう
今お話ししたのは、0~1歳半ごろの赤ちゃんにまつわるお話になります。1~2歳になるとある程度、大人のいうことを理解したり、ものごとを分かってくるようになりますよね。
“分かっていてものを投げる”こんなときには、子どもに注意することが大切ですね。もの投げると危ないこと、痛いこと、いけないことを伝えましょう。いけないと分かっていて投げるときには、きっと子どもなりの理由があるはずです。まずは、そこに寄り添ってあげることも大切かな、と思います。ママに話を聞いてもらって、納得できると素直に子どももいけないことを認められるようになりますよ。
さいごに
赤ちゃんがものを投げることは一概に悪いことではありません。ママが伝えていく中で、少しずつ理解していけることが大切です。
自然とものを投げなくなり、おもちゃで遊べるようになります。その過程をどうか見守ってあげてくださいね♪