育児・赤ちゃんについて

【医師監修】赤ちゃんと目が合わない。いつから合う?目の発達や視力

2022年4月19日

  • 記事の監修者

丸尾 伸之 先生

レディーバードクリニック 院長、淀川キリスト教病院 産婦人科 顧問

平成13年 大分医科大学卒業、神戸大学医学部附属病院で産婦人科勤務
平成20年 神戸大学大学院で医学博士取得、神戸赤十字病院で勤務
平成27年 淀川キリスト教病院 産婦人科部長
令和4年 大阪西天満でレディーバードクリニックを開業、淀川キリスト教病院 産婦人科顧問を兼任
監修者情報

赤ちゃんの目の発達や視力について

出産後、可愛い赤ちゃんとの生活がスタート!抱っこや授乳をしたり、話しかけたり遊んだりするなかで、「なんだか目が合わない気がする」と感じて不安に感じるママがとても多くいます。

赤ちゃんの視力や目の成長について詳しく解説していきます。

生まれたての赤ちゃんの視力

生まれたての赤ちゃんの視力は、わずか0.01~0.02程度しかないといわれています。

ほとんどの赤ちゃんが30cm先がぼんやり見える程度です。生まれてすぐの状態から、「なかなか目が合わない」と心配するおかあさんがいるのは、このためです。

赤ちゃんの視力を知ることで、少しは安心できたのではないでしょうか?

 

見える距離が30cm先と、ちょうど授乳中の距離に等しくなります。このときに赤ちゃんはおかあさんのことをよく見ているのかもしれませんね。

 

保育士とも
色については、白・黒・グレーなどは識別できるといわれています。白黒の世界、赤ちゃんにとってどんな風に見えるのか想像してみると興味深いものです。

生後0~3か月の赤ちゃんの視力の成長

赤ちゃんは生まれてから生後3か月までの間に視力がぐんと成長します。

生まれたての赤ちゃんは視力が0.01~0.02程度しか見えていなかったことが、生後3か月になると0.05程度まで見えるようになります

 

また、生後3か月になると”追視”といって、動くものを目で追うようになったり、色の判別が少しずつできるようになってきます。

赤ちゃんが一番最初に色を判別できるようになるのは、赤色だといわれています。赤や黄色、緑などの原色は、赤ちゃんにとっても判別しやすい色となります。

 

生後半年で視力は0.1程度に

生後3か月からも赤ちゃんの視力は著しく成長し続けます。生後半年くらいには、視力が0.1程度まで見えるようになるといわれています。

成長に個人差はありますが、下記のような成長が1歳までにみられるようになります。

  • ・赤や黄色以外の色の判別ができるようになる
  • ・見たものを記憶するようになる
  • ・絵ではなく立体的にものを見るようになる
  • ・左右、上下などの認識をする
  • ・おおよその物との距離が認識できるようになる

 

1歳ごろになると0.1程度まで視力が成長するといわれていますが、お子さまによって時期や、見える程度が異なってくることもあります。

赤ちゃんと目が合うようになるのはいつ?

赤ちゃんと目が合うようになるのはいつ?

では、赤ちゃんと目が合うようになるのはいつから?ここが一番気になるところかもしれませんね。

赤ちゃんと大体目が合うようになるのは、大体2~4か月ころだといわれています。このころに、赤ちゃんは形や動くものを認識するようになるといわれているからです。

ですが次の目が合わない理由にもあるとおり、2~4ヵ月をこえていても、他のものに集中していて目が合わないことがあるのも普通のこと。発達の個人差も大きくある時期ですので、焦らず赤ちゃんの様子をゆっくり見ていきましょう。

目が合わない理由は?

赤ちゃんと目が合わないからといって、心配しすぎる必要はありませんよ。下記のようなことが考えられます。

  1. 他のことが気になっている
  2. 性格や発達などに個人差がある
  3. 視力や発達に何らかの異常がある

 

0歳で定期健診に異常がなければ、(1)(2)が原因であることがほとんどです。まだ視力の発達段階で、焦る必要はありませんよ。

優しく声をかけてみたり、遠くからではなく、30㎝位の距離から話しかけてみたりして赤ちゃんの反応をみてみましょう。

目が合わないのは自閉症?

目が合わないことで「何か障害があるのでは・・」と心配するママがとても多く居ます。

ですが、0歳(特に生後半)のうちは、目が合わないからといってそれだけで障害があるとは言い切れません。あまり神経質になりすぎないようにしましょう。

 

まだ0歳は成長過程で個人差も大きくあります。まずは医師に相談したり検診のときに先生によくみてもらいながら経過観察をしていきましょう。

目の病気の種類

赤ちゃんと目が合わない、こんなときは視力の異常や目の病気が原因のこともあります。赤ちゃんの目の病気とはどんなものか、例をご紹介します。

斜視

通常、左右の目は連動していて、見ようとするもののほうを向きます。両方の視線がひとつのものを向いている状態です。

ですがどちらか左右の片方が、あるいは両方の目が見るもののほうを向かず、視線が一致しないことをいいます。

斜視はめがねなどを使って矯正して治るものと、手術が必要なもの両方があります。斜視の疑いがあるときには、すぐに受診して対応することが大切です。

弱視

赤ちゃんの視力が発達するときに、何らかの原因でうまくものを見ることができない状態が続くと、視力が十分に発達しません。結果、弱視(視力が弱いこと)になるといわれています。

遠視や乱視がみられる、斜視がある、まぶたが下がって目がうまく見えていないなどの状況のときに、弱視になりやすいといわれています。

斜視と同様、めがねなどを使って矯正して治るものもありますが時間がかかることがあります。

眼振(がんしん)

眼振とは、赤ちゃんの眼球が痙攣のように動いたり、無意識に動いてしまう状態のことをいいます。

特徴として、

  • ・両目一緒に規則的な動きをする
  • ・本人が無意識のうちに動く

ことがあげられます。赤ちゃんがものを目で追いかけない(追視しない)、目がきょろきょろしているなどの症状がみられたときにはすぐ受診するようにしましょう。

 

まとめ

赤ちゃんと目が合わない理由

赤ちゃんの視力や、目が合わない理由について紹介しました。視力は、生後3歳ごろまで大きく成長しますが、発達や性格に個人差があります。普段から、赤ちゃんの目を見て話しかけたり、遊んだりして自然に触れあうなかで目の観察をしてみてくださいね。心配な場合は、検診のときに先生に相談したり、かかりつけ医に受診するようにしてくださいね。

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  • この記事を書いた人

6児ママよっちゃん

ハグヨガインストラクター養成講座ハグアンバサダー

6人の子供がいるよっちゃんです。
ほぼワンオペ育児で毎日バタバタ過ごしてます(笑)得意な事は自転車でどこまでも行ける事。子供たちとみんなでご飯を食べてる時間が1日の中で1番好きです。苦手な事は雨降りのお買い物。
ズボラな私でもできる育児術や体験談をお話しして、みなさんのお役に立てると嬉しいです。
一緒に、育児楽しんでいきましょうね♪
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