赤ちゃんも大人のようにしゃっくりをしますが、なかなか止まらない時ってありますよね。赤ちゃんがしゃっくりをするときは体全体で「ヒック」となるので、あまりにも続いているのを見ると「大丈夫かな?」と心配になることも。
この記事では、赤ちゃんがしゃっくりをする原因や効果的な止め方についてみていきます。妊娠中や子育て中の方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
新生児はなぜしゃっくりが出るの?
しゃっくりとは横隔膜の痙攣によって起こるもの。刺激によって一時的に横隔膜が縮み、肺の中に勢いよく空気が取り込まれます。
同時に声帯が狭くなるのですが、そこを吸い込んだ空気が通ろうとするので、「ヒック」という特徴的な音が出るのです。
大人の場合は、暴飲暴食やアルコール摂取、精神的ストレスなどが原因でしゃっくりが出ますが、赤ちゃんのしゃっくりにはどのような原因があるのでしょうか。詳しくみていきます。
臓器が未発達
赤ちゃんのしゃっくりが止まらないと「何か病気なのかな?」と心配になるかもしれませんが、実は生まれる前からお腹の中でしゃっくりをしているのは知っていますか?
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるころからしゃっくりをしていて、胎動で感じることもできます。一定の間隔で小さく「ポコ、ポコ」と痙攣しているような感覚があった方はそれがしゃっくりです。(気づかないことが多いですが、、😂)
生後間もない赤ちゃんは、まだまだ臓器が未発達な状態なので、すぐにしゃっくりが出ます。
これから成長していくにつれて徐々にしゃっくりの回数も減っていくので、今はまだ発達段階と考えて元気に成長していくのを待ちましょう。
母乳やミルクを飲んだ
赤ちゃんがしゃっくりをする一番の原因は、母乳やミルクを飲んだことです。
大人の方にも言えることですが、何か飲み物を飲むとき、人は多少なりとも空気も一緒に吸い込みます。それが赤ちゃんであればなおさら。
まだまだ飲む練習をしている段階なので、母乳やミルクを飲むときに空気も一緒にたくさん吸い込んでしまいます。
そうしてたくさん吸い込んだ空気によって胃が膨らみ、横隔膜を刺激してしゃっくりが出るのです。
しゃっくりはどうやって止める?
赤ちゃんは少しの刺激でしゃっくりが出ることが分かりましたが、実際にしゃっくりが止まらない場合、どのようにして止めればいいのでしょうか。
ゲップさせる
授乳後は赤ちゃんを縦抱きにするか、首や頭を支えながらゲップをさせますよね。
ゲップは、母乳やミルクと一緒に飲み込んでしまった空気を吐き出すこと。上手にゲップができればしゃっくりを止めることができます。
背中の辺りを一定のリズムで優しくトントントンと叩くとゲップが出やすくなりますよ。
授乳後のしゃっくりは、時にミルクを吐き出してしまうこともあるでしょう。ゲップが出たとしても、ミルクも一緒にという可能性もあるので、ガーゼやタオルを用意しておくと安心です。
しゃっくりを止めるときの注意点
赤ちゃんのしゃっくりは、大人と同じように自然と止まることが多いので、ある程度様子をみて大丈夫です。
しかし、「どうしても止めてあげたい」「ちょっとしゃっくりが長すぎる」といった場合に気を付けてほしい点があります。
例えば大人の場合、よくしゃっくりを止めるときに驚かすと止まるなどといって試す方も多いのではないでしょうか。
しかしこれは赤ちゃんには絶対にしないようにしてください
赤ちゃんが本当に驚いて一瞬呼吸が止まってしまったり、体調が悪くなってしまったりする可能性があります。
こんな時は受診を
もししゃっくりの他にも気になるようなことがあれば、ひとりで何とかしようとはせずに小児科を受診するようにしましょう。ポイントは以下のようなものです。
- ・機嫌が悪い
- ・元気がなくぐったりしている
- ・ミルクを飲まないことが続く
- ・しゃっくりとともによだれが多量に出る
- ・嘔吐する
- ・おなかが張っている
このような場合はただのしゃっくりではなく、何らかのアレルギー反応が出ていたり病気が隠れていたりすることがあります。
いつもと違うなと思ったときには、早めの対処が重要です。
「こんなことで相談してもいいのかな?」と迷う必要はありませんよ。
まずはかかりつけ医に連絡してみるか、かかりつけ医がいない場合は、地域の保健センターなどでもいいので相談窓口に連絡するようにしてくださいね。
まとめ
しゃっくりは、大人でも出始めると「わずらわしいな」と思う方もいらっしゃるでしょう。そのため、赤ちゃんがしゃっくりしているのを見ると、なおさら何とかしてあげたいと思うのではないでしょうか。
もちろん、早めに止められるならそれが一番いいですが、無理して止めようとすると悪化してしまう可能性もあります。
赤ちゃんはまだまだ未発達で、これからどんどん成長していきます。しゃっくりもその成長過程でもあると思うので、あまり過敏に反応せず、まずは様子を見てみましょう。少しでも違和感を覚えた場合はすぐに病院を受診できるように赤ちゃんの様子をメモしたり、動画に収めるなどしておくといざというとき役立ちますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。