初めて出産されるママさんへ。
「いきみ逃し」とは一体何?いきみ逃しをする理由は?といろいろ気になりますよね。
また、初産ではうまくいきみ逃しができなかった方は、「どうやっていきみ逃しをするのか」「一人でやる方法やコツ」が知りたいのではないでしょうか。
いきみ逃しは、お産をスムーズに進めるために欠かせないテクニックです。「いつから始めればいいの?」「効果的な方法はあるの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では、いきみ逃しのタイミングや効果的な5つの方法、そして呼吸法のコツを詳しく解説します。
一人でもできる方法も紹介しているので、ぜひ参考にして、出産の準備を進めていきましょう。
目次
いきみ逃しとは?
出産時、赤ちゃんは下にどんどん下がってくることで、痛みと同時に”いきみたい”という感覚になってきます。
経過にもよりますが多くは陣痛が始まって子宮口が7~8センチほど開き、赤ちゃんの頭が下りてくる頃に便意を催すような「いきみたい」という感覚になります。しかし、子宮口が全開大(10センチ)になるまではいきむのを我慢して逃していくのが望ましいです。こうして、いきむことを見送る、やり過ごすことを「いきみ逃し」といいます。
いきみ逃しをする理由
いきみ逃しをする理由は、早い段階でいきむのを続けてしまうと、産道(子宮頸管や膣)がむくんだり、傷ついてしまう可能性があります。また、赤ちゃんに余計なストレスがかかり、お産が長くなるリスクもあります。そのため、「いきみ逃し」をしていきまないようにすることが大切です。
分娩の流れといきみ逃しのタイミング
いきむとき、いきんではいけない(“いきみ逃し”をする)ときは、どのタイミングかを見ていきましょう。
まずは分娩の流れ第一~第三期のお話をします。
1⃣ 分娩第一期 ・・・陣痛の始まり~子宮口開大
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2⃣ 分娩第二期 ・・・子宮口全開大・破水~胎児娩出
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3⃣ 分娩第三期 ・・・胎児娩出~胎盤娩出
こういった流れで分娩が進んでいきます。
いきみ逃しのタイミング
この分娩の流れでいきみ逃しをするタイミングは1⃣分娩第一期のときです。
分娩第一期には、陣痛が始まり、子宮口が開いてくる、痛みが強くなってくるときです。陣痛が強くなってくるといきみたくなるのですが、この時にはぐっとこらえるようにしましょう。いきむときよりもいきみ逃しをすることの方が困難に感じることもあります。
後に、一人でもできる、いきみ逃しについて紹介していきますね。
いきむタイミング
いきむタイミングは、 3⃣分娩第二期で子宮口が全開になったときです。
このとき、助産師さんや医師から「いきんでください」と言われるので、そのときに思い切りいきむようにしてください。助産師さんがしっかりとリードしてくれるので安心してください。
焦らず、ゆっくり呼吸しながら助産師の指示にそってすすめていきましょう。
いきみ逃しの方法5選
では、いきみ逃しの方法をご紹介していきます。
人によっては“いきむ”ことより難しいと感じられる“いきみ逃し”。うまくいきみ逃しをすることで、陣痛の痛みを少しでも軽減できるといわれています。分娩中は難しくもなるのですが、なるべくリラックスしていきましょう。助産師さんや、パートナーにサポートしてもらえると良いのですが、このコロナ禍で立ち会い出産が難しく、一人で出産することも多いはず。一人でできるいきみ逃しの方法についても紹介します。
ペットボトルをお尻に当てる
500mlのペットボトルに水を入れておしりの下に入れます。身体を動かすことによって、グリグリ身体を押したり、ペットボトルをおしりの下に敷くことで身体が安定したりと、効果は抜群。安価ですぐに用意できるという点もいいですね。
テニスボールで肛門を押す
テニスボールを使用している方も結構多くいます!テニスボールで、肛門をぐりぐり押したり、おしりをマッサージすることでいきみ逃しができます。一人でも簡単に強い圧で押すことができるため、重宝されています。
テニスボールは、100均などの柔らかいボールではなく、硬式の硬いボールがおすすめですよ。
腹圧をかけない姿勢をとる
お腹に圧がかかると、いきみたくなってしまうので、身体の姿勢、体勢を変えていくのもひとつの方法です。
- ・四つ這いになる
- ・横を向いて横になる
- ・椅子に座る
- ・楽な体勢をとる
このようにして、お腹の内臓に圧をかけないような体勢をとっていきましょう。この体勢は人によっても変わってきますので、ご自身が楽で、腹圧がかからない体勢で大丈夫ですよ。
呼吸法に意識する
いきみ逃しをするとき、呼吸にも意識してみましょう。普段よりも吐く息を長くすることで、いきみたい気持ちが薄れることがあります。しかし、長く呼吸することが難しい場合は、力強く短い呼吸でもかまいません。ただ、しっかり呼吸をするということが大切になります。
タオルを噛む、握る
分娩室には、タオルやハンカチを用意しておくといいですよ。タオルは、汗を拭くだけでなく、痛みに耐えるときにタオルを噛んだり、手でギュッと握ることにも大活躍です!痛みをタオルにぶつけちゃいましょう。
さいごに
いきむ、いきみ逃しをするタイミングはなんとなく分かりましたでしょうか。子宮口の開きは自分では分からないものです。「いきんでください!」と医師や助産師さんから言われるまではいきみ逃しをしてタイミングをまちましょう。
分娩が始まると身体がこわばってしまいがちですが、少しでもリラックスして乗り越えられるようがんばってくださいね。赤ちゃんに会えるまであと少しです♪