生後間もない赤ちゃんだと、まだ日中と夜間のサイクルが正しく機能していないので、大人と同じような睡眠サイクルができていません。
そのため、新生児は夜に眠りについてくれず、いわゆる「夜泣き」をしてしまうことがあります。
抱っこしたり授乳したりすることで泣き止んで眠ってくれれば良いのですが、なかなか寝付いてくれないとママさん・パパさんにとっては困っちゃいますよね
新生児が夜寝てくれない原因
赤ちゃんが夜に寝てくれなかったり、夜泣きしたりすると、ママさん・パパさん心配になっちゃいますよね。
新生児が夜寝てくれない理由は、大人とは違い以下のような原因が考えられます。
お腹が空いている
1つ目に考えられる原因は「赤ちゃんがお腹がすいている」ことです。
これは代表的な理由であって、夜泣きしている赤ちゃんを見ると「お腹がすいているのかな?」と、対策としてミルクをあげることを第一候補にする方が多いでしょう。
赤ちゃんの胃の大きさはまだまだ未発達であるため、一度に大量のミルクを飲んで夜を乗り切るということが難しいんです。
そのため、夜中に空腹を感じて泣き出してしまう赤ちゃんが多くなります。
対策
- ・前回の授乳時間からどれくらい経過しているかをチェック
- ・前回の授乳量が少なかったかを確認
- ・ミルクを少し上げてみる
おむつが汚れている
2つ目に考えられる原因は「おむつが汚れている」ことです。
産まれたばかりの新生児は排泄の回数が多く、夜間におしっこやうんちをしてしまうことも少なくありません。
おむつがおしっこやうんちで汚れていると赤ちゃんは不快に感じてしまって夜中に目を覚まし、泣き出してしまうことも多いんです。
これも、ミルクと並んで赤ちゃんが夜泣きした際に原因として考えられる候補として優先順位が高いでしょう。
ちなみに、室温などの条件によってはおむつが汚れているのではなく「蒸れている」ことが不快の原因になっている可能性もありますので、気になる場合はとりあえずおむつを替えてあげてみてくださいね。
対策
- ・オムツ周りの汗を確認してみる
- ・オムツ替えをする
部屋の環境が良くない
3つ目に考えられる原因は「部屋の環境が良くない」ことです。
大人であっても同じように、寝ている部屋の環境が不快だとよく眠れないことがありますよね。
これは赤ちゃんにとっても同じことであり、不快な環境の中では深い眠りにつくことはできず、夜中に起きて泣き出してしまうことがあるんです。
たとえば
- ・部屋が暑すぎる/または寒すぎる
- ・部屋が明るすぎる
- ・どこかで物音・騒音が発生している
といった環境では、赤ちゃんも安らかな睡眠を手に入れることはできません
しかし、これについては赤ちゃんが不快に感じている原因を取り除くことですぐに眠ってくれることもありますが、赤ちゃんが具体的に部屋の中の何を不快に感じているかについては把握しにくいこともありますので、なかなか原因を特定できずに困ってしまうことも少なくありません。
対策
- ・湿度/室温計を置いて管理する
- ・部屋は豆球をつけず真っ暗に
- ・赤ちゃんのお腹・背中を触って体温をチェックする
- ・光や物音が大きい場合は寝室環境の工夫をする
たくさん昼寝をしている
4つ目に考えられる原因は「たくさん昼寝をしている」ことです。
赤ちゃんの睡眠のサイクルは、日々の生活の中で手に入れるものではありますが、新生児ともなるとまだ不安定なサイクルの中で睡眠と起床を繰り返しています。
そのため、日によっては昼間に長く寝すぎてしまったことが原因で、夜に眠れなくなってしまうこともあるんです。
ですが、不快に感じているわけではないので、構ってほしいとかそういった理由がなければ夜泣きしないケースも多いんです。
泣き出しているなど構ってあげないといけない状況でなければ、ひとまず様子を見て、ママさん・パパさんも眠りについて問題ないですよ♪
夜に寝ないからと言って、新生児期に昼寝を短くするのはNG!昼も夜も、赤ちゃんに合わせて睡眠を取ることが大切です。
興奮している
5つ目に考えられる原因は「興奮している」ことです。
夕方や寝る前に、光などの刺激を感じたことにより興奮状態に陥り、なかなか寝付けないというケースがよくあります。
たとえば、テレビやスマホなどで動画を見ていたり、疲労を伴わない刺激を感じた場合などに興奮を覚えてしまい、それが原因でリラックスできずに夜寝れないということがあります。
この場合も不快に感じているわけではないので夜泣きしないことも多いのですが、興奮状態が原因であるためリラックスできることが大切です。
対策
- ・寝る数時間前からなるべくテレビやスマホは見せない
- ・睡眠前は照明を落とす
- ・優しい音楽を聴いたり、スキンシップを取ったりして赤ちゃんが落ち着ける環境を整える
体調が良くない
6つ目に考えられる原因は「赤ちゃんの体調が良くない」ことです。
まだお話しすることができない赤ちゃんは体調不良を訴えることができないので、私たち大人にとってももどかしいところ
赤ちゃんは泣きだすことによって自身の体調の悪さを大人たちに伝えようとすることが多いです。
たとえば夏場の場合だと、室温が高すぎることで熱中症になりかけている可能性もありますし、冬場であれば風邪をひいている可能性もあります。
赤ちゃんの体調が悪いのであれば、早急に適切な対応が必要です。
対策
- ・赤ちゃんの体温や肌の状態などを確認する(メモをとるのもおすすめ)
- ・対応できない場合はすぐ病院へ行く
- ・お家でゆっくり過ごすようにしましょう
新生児がまとめて寝られない理由
「赤ちゃんって、まとめて寝てくれない」ということは、新生児ならではの理由があります
睡眠のパターンが特殊である
1つ目の理由は「赤ちゃんは睡眠のパターンが特殊である」ことです。
赤ちゃんは約3時間をサイクルに寝たり起きたりを繰り返します。(授乳時間と同じですね)
また、新生児は基本的に昼夜の時間の区別がついていないため、夜中も起きて泣き出してしまうんです。
この特殊な睡眠パターンは、赤ちゃんの成長とともに整っていきますが、新生児の間はこの睡眠サイクルにしんどくなってしまうしまうママさん・パパさんも多いでしょう。
ミルクをたくさん飲めない
2つ目の理由は「赤ちゃんは一度にミルクをたくさん飲めない」ことです。
赤ちゃんの胃は小さく、また出産直後のママさんは母乳があまり多く出ないこともあり、新生児は一度に大量のミルクを飲むことができません。
そのため、すぐにお腹がすいてしまうため、それが原因で夜中に起きだして夜泣きしてしまうことがあります。
膀胱におしっこをあまり溜められない
3つ目の理由は「赤ちゃんは膀胱におしっこをあまり溜められない」ことです。
新生児は排尿に関係する器官が未発達であるため、少しでもおしっこが膀胱に溜まっただけで排尿してしまいます。
そのため、夜間におしっこが出ておむつが汚れてしまい、それが不快感となって夜中に起きだし、夜泣きしてしまうことがあります。
生活リズムが整っていない
4つ目の理由は「赤ちゃんは生活のリズムが整っていない」ことです。
新生児は1日のほとんどを眠って過ごしていますが、大人のようにまとまった時間を寝て過ごすのではなく、前述のように3時間のサイクルを平均としてこまめに寝たり起きたりを繰り返しています。
大人であれば我慢できるような空腹や不快感であっても、生活リズムの整っていない新生児だと目を覚まし、不快であれば泣き出してしまうんですね。
新生児が夜泣きすることで困ってしまうこと
新生児が夜寝ない・夜泣きするのは仕方のないとは言っても、夜泣きが続くことによってママさん・パパさんや周囲の人も困ってしまう場面は少なくありませんね。
ママさん・パパさんが寝不足になる
1つ目は「ママさんとパパさんが寝不足になってしまう」ことです。
夜泣きによって起こされてしまうと、眠くても赤ちゃんをあやして寝かしつける必要がありますよね。
これを繰り返すことによってママさん・パパさんは夜寝る時間が少なくなってしまい、寝不足や不眠症などになることがあります。
対策
お仕事をしているとなかなか難しいこともありますが、日中、10分でも少しでも横になる時間があれば横になって休息を取りましょう!
近所迷惑になる
2つ目は「近所迷惑になる」ことです。
赤ちゃんが夜泣きすることは仕方がないのですが、家族以外も含め誰もが理解してくれるとは限らないですよね
夜中に大きな声で夜泣きすると、周囲の住民にもその声が聞こえるため、近所迷惑だと感じること人もいるかもしれません。
とくに、アパートやマンションなどの集合住宅だと近隣との距離が近いので、夜泣きの声がうるさく感じられてしまう可能性が高いんです。
お隣さんとの接点があった場合には、予めご挨拶などができると安心でもありますね。
夜寝ない時の新生児の寝かしつけ方
赤ちゃんが夜泣きすることは仕方がないとはいえ、なるべく赤ちゃんにも安心して眠ってほしいのがママ・パパさんのお気持ちですよね。
そこで、夜寝ない新生児の寝かしつけ方について解説します。
赤ちゃんの不快を取り除く
まずは「赤ちゃんの不快を取り除く」こと。
たとえば「お腹がすいている」「おむつが汚れている」「部屋が明るすぎる」といった不快は、赤ちゃんが眠れなくなってしまう大きな要因になります。
- ・お腹がすいていればミルクを与えてみる
- ・おむつを変えてみる
- ・室温の調節をしてみる
など赤ちゃんの様子を見て、原因と考えられるものは一旦取り除いてみましょう。
赤ちゃんに安心感を与える
次に「赤ちゃんに安心感を与える」ことです。
不快感と同じように、赤ちゃんがなんだか不安を感じていた場合には、なかなか寝付いてくれないものですよね。
ママさん・パパさんが抱っこしたり優しく声かけしたりスキンシップやコミュニケーションをとることで赤ちゃんはとても安心できます。
生活サイクルを整えてあげる
次は「生活リズムを整えてあげる」ことです。
新生児は日中の区別がつかず、生活リズムも不安定ではありますが、生後半年~8か月くらいになると生活リズムを身に着け始めてくれます。(もちろん個人差はあります。)
朝になったら起きる→昼はおもいっきり外で遊ぶ→夜になったら眠る
という生活を繰り返すことで、赤ちゃんは次第にそれを正しい生活リズムであると認識するようになります。日々の習慣が大切です♪
寝かしつけ方をルーティーン化する
次に「寝かしつけ方をルーティーン化する」ことです。
繰り返すことで、「この行動(活動)をする=もうすぐ寝る時間だ」と赤ちゃんが認識できるようになります。
保育園のお昼寝の例
- ご飯を食べてお着替えをする
- トイレに行く(オムツ替え)
- 絵本を1〜3冊読む
- 電気を消す
- 音楽(オルゴール)をかける
- お昼寝をする
こんな感じです♪
寝る前に1冊絵本を取り入れてみることはおすすめですよ。
ママさん・パパさんも焦らないで
次は「ママさん・パパさん自身が落ち着く」ことです。
ご両親がイライラしたり不安に感じていたりすると、赤ちゃんにもそれが伝わってしまい、なかなか寝付いてくれません。
そんな時は少し赤ちゃんから離れてリラックスするなどして、赤ちゃんに焦りやイライラした気持ちが伝わらないようにしてあげましょう。
どうしても寝ない時は、一旦諦めて30分後にまた寝かしつけしよう!とトライしてみるのもおすすめ。(赤ちゃんも寝ない時は寝ないのです笑)
私も夜泣きで寝不足で辛い時期赤ちゃんの睡眠に合わせて一緒に横になり目をつぶって、身体を休めるようにしました。
熟睡はできないけれど、一睡もできないよりは身体は楽です。赤ちゃんが目を覚ましてもママさんが隣にいることで安心するのかこころなしか長く寝てくれるように感じていました。
夜泣きするのは、短い期間といっても出産疲れがまだ回復していない時期で、ママさんは大変な時期です。
近くに気軽に立ち寄れる保健所やこどもルームなどがあれば、赤ちゃんと一緒にママさんの弱音を聞いてもらうこもできます。
ママさんがリフレッシュしたり疲れを癒せることで、不思議とまたかわいい赤ちゃんのために頑張ろうという気持ちになりますよ☺️
授乳する際は薄暗い部屋のままで
最後に「授乳する際は薄暗い部屋のままにする」ことです。
お腹がすいていることが原因で夜泣きしているのであれば、ミルクをあげますよね。
しかし、その際に部屋を明るくしてしまうと、それが刺激となってしまい、なかなか寝付いてくれなくなってしまう可能性があるんです。
授乳にあたっては、行動に不都合がない範囲の薄暗さで授乳し、赤ちゃんに余計な刺激を与えないように注意しましょう。
授乳用のライトなどもおすすめ!
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まとめ
新生児が夜寝ないで泣くのは自然なことではありますが、どうにか対処したいなと思うことはありますよね。
夜泣きが続いてしまうとママ・パパさんも寝不足になってしまうので、いろんなな対処法を実践しながら少しでも夜泣きを解消し、家族ともにしっかり睡眠が取れるようになると良いですね。