産後のママの悩み

【産婦人科医監修】授乳中の乳首の痛み、もう悩まない!原因と対処法を解説

2021年1月23日

  • 記事の監修者

丸尾 伸之 先生

レディーバードクリニック 院長、淀川キリスト教病院 産婦人科 顧問

平成13年 大分医科大学卒業、神戸大学医学部附属病院で産婦人科勤務
平成20年 神戸大学大学院で医学博士取得、神戸赤十字病院で勤務
平成27年 淀川キリスト教病院 産婦人科部長
令和4年 大阪西天満でレディーバードクリニックを開業、淀川キリスト教病院 産婦人科顧問を兼任
監修者情報

授乳は赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間。
しかし、乳首の痛みがあると、その時間が苦痛になってしまうことも。

「なぜ授乳中に乳首は痛むの?」

「痛みを和らげる方法は?」

そんな疑問を抱えるママたちへ。

この記事では、授乳中の乳首の痛みの原因から、具体的な対処法、病院を受診すべきサインまで詳しく解説します。
痛みを乗り越え、楽しい授乳タイムを取り戻しましょう!

初めての授乳

今回はおっぱいの悩みについてです。
母乳育児は親子の信頼関係を築いたり、安心感を覚えたり、愛着関係を築いていくのにとても大切な時間です。

しかし、初めての授乳で乳首が傷ついたり、おっぱいが張って硬い、痛いなどの経験をすることがあります。授乳=痛い、と感じてしまうと、授乳の時間が苦痛になってしまいます。
対処法や授乳時に気をつけることなどを知り、ケアしていきましょう。「傷つかないようにするには?」「痛いときはどう対処したらいいの?」という悩みにお答えしていきます。

おっぱいが痛くなる原因

産後約1週間は、軽い乳頭痛を感じることがほとんどです。しかし、それ以外にも原因はあります。初めての授乳で乳首が傷ついてしまう理由をみていきましょう。

・授乳中、赤ちゃんが乳房から離れている
・赤ちゃんの口がおちょぼ口になっている(哺乳瓶に慣れてしまっている)
・赤ちゃんの舌が上や奥にいって見えなくなっている
・下着や母乳パッドで乳頭がこすれる
・一回の授乳量が多い/少ない

ではそれぞれどのように対処していくといいのでしょうか。

おっぱいの痛みの対処法

赤ちゃんの吸い方をチェックする

赤ちゃんが母乳を正しく据えているかチェックしてみましょう。

  • ・乳首だけでなく乳輪までしっかりくわえさせる。
  • ・赤ちゃんとおかあさんの体が密着していること
  • ・おかあさん、赤ちゃんの姿勢に気をつける

 

赤ちゃんだけでなく、おかあさんも

  • ・猫背にならないようにする
  • ・飲んでいる赤ちゃんをのぞき込まない
  • ・左右まんべんなく授乳する

などのポイントにもまた意識してみてくださいね。

保湿する

乳首に傷ができてしまったときには保湿クリームを塗るようにしましょう。
ドラッグストアでも購入することができますが、アレルギーをお持ちの方は、成分表をしっかり見て選ぶようにしましょう。
痛みがひどい、なかなか治らない場合は病院で処方してもらうこともできますよ。

清潔に保つ

下着で乳頭がこすれて傷がつく、痛みを生じることがあります。柔らかい、つけ心地の良い素材を選ぶようにしましょう。
また、母乳パッドをしている場合、湿った母乳パッドの摩擦で傷ついたり菌がついたりすることもあります。こまめに変えながら清潔を保つようにしましょう。

授乳の頻度を確認する

1回の授乳量が多い、または少ない場合おっぱいが張ることがあります。
授乳量が少ない場合は回数を増やしたり、搾乳したりするなどしていきましょう。また、左右どちらか一方だけで授乳するのではなく、左右均等に授乳するようにしてくださいね。

こんなときは受診を

 

おっぱいの痛みは授乳中の問題だけでなく、炎症が起きている場合や、病気の場合があるかもしれません。

  • ・発熱や悪寒がする
  • ・かゆい、ヒリヒリした痛みがある
  • ・腫れる
  • ・白斑が出る

このようなときにはかかりつけ医に受診したり相談したりするようにしてみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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