抱っこ紐は赤ちゃんを寝かしつけたり、家事をしたりするときにあると重宝するおすすめアイテムです。
ひとつあれば対面縦抱っこ、前向き縦抱っこ、おんぶ…と数種類の抱き方ができるタイプの抱っこ紐は、とっても魅力的。ただ、毎回、トリセツとにらめっこしたり、これってどこに付けるんだっけ? と悩んだりしていませんか?
抱き方を変えられるのは魅力だけど複雑な抱っこ紐と、抱き方が変えられないけれどコンパクトで簡単な抱っこ紐。どっちを選んだらいいのか迷ってしまいますよね?
ここでは、装着がとにかく簡単にできる抱っこ紐を解説していきます。
便利に使える抱っこ紐はどう選べばいい?
抱っこ紐は赤ちゃんと買い物、兄弟を連れて外出、家事など、さまざまなシーンで大活躍するアイテムです。よく使うものだからこそ、簡単に装着できる抱っこ紐を選びたいもの。ただ、そうはいうものの、いろんな抱っこができる抱っこ紐も便利そう…。
さて、問題です。選んでから後悔はしたくないものですが、シンプルな抱っこ紐と多機能タイプのものとどっちを選べばいいのでしょうか。
まず、多機能タイプの抱っこ紐でできる抱き方の種類は以下の5種類です。
・対面縦抱っこ
・前向き縦抱っこ
・横抱っこ
・おんぶ
・腰抱っこ
どんな抱き方ができるのかを見ていきましょう。
抱っこ紐での抱っこの種類1:対面縦抱っこ
生後1カ月以降の基本の抱っこは縦抱きになります。対面縦抱っこのメリットは、赤ちゃんとママの体がぴったりとくっつくこと。密着することで泣いていても安心して次第に泣き止むはず。パパママにとっては両手が空くのが最大のメリットです。
抱っこ紐での抱っこの種類2:前向き縦抱っこ
前向き縦抱っこはパパママと同じ前方向を向く抱っこ方法です。周りの景色に興味が出てくると興味津々。抱っこしたがります。前向き縦抱っこができる抱っこ紐は、多機能タイプで高価なものがほとんどです。
抱っこ紐での抱っこの種類3:横抱っこ
横抱っこは生まれてすぐの赤ちゃんを横にして抱く方法です。退院時からすぐに使用でき、その後の首座りまでの期間、グラグラしている赤ちゃんをしっかりホールドしてくれます。横抱き期間は、新生児~6カ月頃までが目安。さらに1カ月検診やお宮参りといった行事で小さな赤ちゃんを連れて行く時や、グズっている時の寝かしつけにも使えます。
首がすわり始める3~4カ月頃からは縦抱きに移行していきます。横抱っこはパパママが抱っこ紐に手を添える必要があるので手は空きません。
抱っこ紐での抱っこの種類4:おんぶ
首が完全にすわればおんぶができるようになります。家事の効率アップ、体への負担軽減などおんぶができるようになるとラクになります。ただ、赤ちゃんを背中側へ移動させる必要があるので、慣れるまではかなり難しく、初めてならさらに難易度は高く感じられるはずです。
さらに背中にいるので赤ちゃんの様子がよくわからないので、注意が必要です。
抱っこ紐での抱っこの種類5:腰抱っこ
生後6カ月を過ぎると腰がすわり始めるので腰抱きができるようになります。腰抱っこは、腰に乗せるだけのものですから、ウエストポーチタイプの抱っこ紐になります。
ウエストポーチタイプのものは着脱がラク、抱っこするのも下ろすのもラク、スマホやお財布が入れられるといったメリットがあります。さらに赤ちゃんにとってもパパママにくっついたまま外の景色を楽しめます。ただ、赤ちゃんの体重が腰にかかってしまうので長時間の抱っこには向いていません。
多機能の抱っこ紐は装着が難しい!
多機能の抱っこ紐はいろんな抱き方ができていいのですが、その反面、どこをどう調節すればいいのかよくわからない…という方も多いと思います。
実際、皆さんはどんなことで悩んでいるのかを検索してみました。
「抱っこ紐の悩み・・」
・夫とふたりだけなので、当然、ひとりで付けないといけなくて付けるだけで汗だくです。
・トリセツをその度に見ましたが、慣れることなくギブアップしました。
・何度か落としそうになってヒヤリハット! 絶対にそのうち落とすと悟り、それ以来やめました、
・不器用なので上手く使いこなせず、抱っこ紐にストレスを感じるようになってしまいました。
・抱っこ紐がすぐに使えないから、仕方なく手で抱っこしています。
・抱っこ紐から降ろすとすぐ起きるし、泣いてしまうので余計に負担を感じます。
・家の中でごつい抱っこ紐を広げるだけでストレスを感じます。ムリ!
・床に寝かせて自分がその上におおいかぶさるようにして付けてます。だから、外出先ですぐ抱っこできるような格好ではないので使えません。
・大きな鏡がないところではひとりで装着できません。
・いつか慣れるはず…と思っていますが、全然、慣れません。諦めます。
中にはスリングと抱っこ紐の2本を使い分けしているという方もいました。ひとりの時は簡単に使えてかさばらないスリングを、パパがいる時は抱っこ紐を共有というように、その場で使い分けるというのも手かもしれませんね。
このような理由から多機能の抱っこ紐は魅力的だけれど、もっと簡単にさっと付けられる単機能の抱っこ紐を見ていきましょう。
購入前に押さえておきたい7つのポイント
「安い!」「簡単そう!」「軽い!」とそれだけの理由で購入してしまうと、うまく使えなければタダのムダな出費となってしまいます。
では、どんな点を押さえながら購入すればいいのでしょうか。
ポイント1:ひとりで簡単に装着できる抱っこ紐
たとえ大家族でも核家族でもひとりになる時はあるものです。そんな時、ひとりで、さっと安全に付けられるかどうかが一番のポイントとなります。
さらに家では何とかなるけれど、外ではちょっと…そんな格好は人前では見せられないという独自スタイルをしている方もいると思います。
もちろん、毎回、トリセツとにらめっこという人もいるかもしれません。しかし、ぐずっているのをほったらかしにするわけもいきませんよね。間違ってつけてしまうと落下の恐れも出てきます。安全にひとりで抱っこ紐を付けられるかどうかは大きな問題です。
抱っこ紐には、ワンアクションで簡単に装着できるものもあります。赤ちゃんの足を通してから背負い、体の前でバックルを留めるだけという抱っこ紐なら、ひとりでも簡単です。外でも外したり、付けたりがさっとできれば言うことなしです。
ポイント2:降ろしやすい抱っこ紐
グズっていても抱っこすればご機嫌になったり、すぐに寝てしまったり…と赤ちゃんにも個性があるのでいろいろですよね。ただ、やっと寝てくれたのに下ろそうとしたら、起きてしまってまたグズグズ…また最初からやり直し! ということがあるはずです。
こんな時は誰でもガッカリするでしょうが、スムーズにひとりで下ろせるかどうかも重要なチェックポイントとなります。
スヤスヤ寝ている時以外でも、おむつ替えや授乳など抱っこ紐の付け外しが必要なシーンはけっこうあります。ワンアクションでさっとひとりで下ろせる抱っこ紐なら、たいへん便利に使えます。
ポイント3:長時間抱っこしても疲れない抱っこ紐
肩や腰回りにパッドが入っているかどうかもチェックポイントのひとつです。クッション性の高いものはそれだけでパパママの肩、背中、腰にかかる赤ちゃんの体重を分散してくれます。
さらに腰痛持ち、膝痛持ちのパパママにとっては抱っこするだけでも辛いもの。疲れてくればなおさらですよね。
抱っこ紐を選ぶ時はしっかりと体に固定できるものかどうか、負担軽減されるかどうかをチェックしましょう。いくら軽い赤ちゃんでも長時間となるとやはり負担はかかります。
腰ベルト付き、ワイド幅の肩ベルト、クッション性の高いベルトが付いた抱っこ紐を選ぶようにするのがおすすめです。そのためにもできれば試着したいものですが、いずれにせよ、長時間使用しても比較的疲れにくいものを選ぶようにしましょう。
ポイント4:安心感のある抱っこ紐
赤ちゃんの頭をサポートしてくれる「頭当て」や「ヘッドサポート」と呼ばれるものが付いていると安心です。
これは、首のぐらつき防止のほか、おんぶでは後ろが見えないので赤ちゃんの頭をどこかにぶつけてしまう心配があります。
また、赤ちゃんの背中全体をサポートしてくれる「背当て」も同様です。「背当て」はいわばソファの背もたれのようなもので、これがしっかりしていれば長時間でも赤ちゃんは快適に過ごせます。
「頭当て」や「背当て」が付いている抱っこ紐なら安心できるので、初めての方でも抱っこに自信が持てるようになります。
ポイント5:安全性が高い抱っこ紐
抱っこ紐の安全性についてもチェックは必要です。
実は抱っこ紐の事故が多いので消費者庁より「抱っこひも使用時の転落事故に注意!」が出ています。(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20201015/)
・「抱っこ紐の向きをおんぶから抱っこに変えたときに、約1m下のアスファルトに落下。」
・「前かがみになった際にアスファルトへ転落」
・「抱っこ紐のバックルを外していたのを忘れていて転落した」
このような事故を防ぐためにも反り返りによる落下事故を防ぐセーフティーボード付き、赤ちゃんが抜け落ちるのを防ぐホールドカバーやバックル付きのベルトが装備された抱っこ紐というのもあるので、チェックしてみましょう。
ポイント6:持ち歩きに便利な抱っこ紐
抱っこ紐は持ち歩くことも考えておかなければなりません。多機能タイプのごついものは重いものが多く、ベビーカーのかごを占領してしまうほどです。
軽量のもの、折りたためてコンパクトにバッグに収納できるものなどがあります。持ち運ぶことが多いようなら持ち歩きするのに便利な軽いものがおすすめです。
ポイント7:通気性が良い抱っこ紐
長時間抱っこしたりおんぶしたりすると、どうしても抱っこ紐の中に熱がこもってしまいます。特に暑い夏には熱中症が心配ですが、ほかにもあせもができてしまうこともあります。
できるだけ快適に過ごすためにも抱っこ紐の素材をしっかりとチェックするようにしましょう。おすすめはメッシュ素材です。
通気性が良ければ、汗をかいても洗濯しても乾きやすいので便利です。少しでも涼しく快適に使うためにも、通気性にすぐれたものを選ぶようにしましょう。
まとめ
ひとりで簡単に使える抱っこ紐のイメージはできたでしょうか。
抱っこ紐はよく使うアイテムです。だからこそしっかりと選ぶ必要があります。もちろん予算に余裕があればメインで使うものとセカンドで使うものを用意するのも手です。でも、抱っこ紐を使う時期はほんのわずか。我が子を抱っこする愉しみを味わいながら、快適に過ごせる抱っこ紐を選んでください。抱っこ紐は使わない機能や抱き方もあります。自分の生活スタイルに合わせてぴったりの1本を見つけてください。