ママの抱っこのように優しい揺れを起こして、赤ちゃんをあやしてくれるバウンサー。実はこれ、手が離せない時に便利に使えるアイテムです。
手動タイプだけでなく、自動でユラユラするものまでありますし、いろいろなメーカーからも販売されているので、一体、どれを選べばいいのかと迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回は、バウンサーがどんなものか、バウンサーの種類、バウンサーの選び方までご紹介します。バウンサーの購入を検討している方はぜひご覧ください。
目次
新生児に便利なバウンサーとは?
バウンサーとは、ひと言でいうと、赤ちゃんのための「ゆりかご型チェア」です。赤ちゃんはママのお腹の中にいた時のように揺らされることで安心するもの。そのため、バウンサーに乗せるとたいてい泣き止みます。
食事の用意をしなくちゃ! と思うと、なぜかグズり始める赤ちゃん。あるあるですよね。。そんな時、バウンサーに乗せると自然な揺れでゆらゆらとして、あやしたり寝かしつけたりしてくれます。ママの抱っこに代わってあやしてくれる便利なチェアです。
海外では定番グッズとして知られていますが、ここ数年、日本でも認知度が上がってきました。
新生児に使えるバウンサーの種類って?
バウンサーは大きく分けると以下の3種類になります。
- ラックタイプ(ベビーラック)
- バウンサータイプ
- 電動タイプ
それぞれのポイントから解説します。
ラックタイプ(ベビーラック)
リクライニング機能付き。背もたれを倒すことで簡易ベッドになり、立てれば食事時のイスとしても使えます。テーブル付きのものが多いのも特徴です。
簡易ベッドになれば、新生児から使えますし、イスとして使えば4歳頃までと長く使えるので便利です。
キャスターがついているので乗せたまま移動することもできます。さらに、高さ調節が可能なので、おむつ替えしたい時にもそのまま使えます。掃除機をかけたいときにも高くしておけば、ほこりを吸い込ませないですみますね。
イスに座って食事をする、赤ちゃんを乗せたまま移動したいなら、このタイプがおすすめです。
バウンサータイプ
寝かせるだけ・座らせるだけとシンプルなタイプのもの。バウンサータイプは、赤ちゃん自身の体重で縦揺れを起こす設計となっています。家事やトイレと赤ちゃんをちょっと待たせておく場所として使えます。
また、小さくたためば厚さが10センチほどと収納しやすく、軽量。帰省する時や旅行にも軽々と持って行くことができます。中には赤ちゃんを寝かせられるための角度調整が可能なものなど、種類は豊富です。
コンパクトに収納したい、外出先にも持って行きたいなら、このタイプがおすすめです。
電動タイプ
バウンサーには、電動タイプと手動タイプがあります。また、揺れ方には縦揺れ、横揺れ、縦揺れと横揺れのミックスした複雑な動きをするものなどがあり、機種によってまちまちです。さらにスマホで遠隔操作ができるものもあります。専用アプリでスピード調整、モーションの切り替え、内臓音を選択することができれば鬼に金棒ですよね。ラクにあやすことができます。
手動タイプと電動タイプのメリットとは?
バウンサーって何だか便利そう…そう思われたとしても、手動タイプと電動タイプ、どっちを選んだ方がいいの? と考えてしまいますよね。商品によって違いはまちまちですから、何を重視したいのかを決めて選ぶことが大切です。
手動タイプのメリット
電動タイプに比べて軽く、移動させるのもラク。赤ちゃんの表情を見ながら揺らし方を変えることができます。コンパクトに収納できるものが多いので、収納場所に困らないのは助かります。
電動タイプのメリット
自動で揺れるため手間がかかりません。高価ですが、いろいろな揺れ方ができたり、音楽が流れたり、アプリで遠隔操作ができたりと機能的な商品が多いのが特徴です。
バウンサーはいつまで使える?
バウンサーは首のすわっていない新生児から使えるものが一般的です。しかし、商品によっては生後1カ月からと書かれているものもあるので購入前に必ずチェックしましょう。一般的には生後3週間~2歳頃までが使用期間の目安とされていますが、商品によって異なります。
いつから使えるかを確かめたら、すぐに使い始めましょう。なぜなら、新生児時期が最も活躍するからです。バウンサーは予想以上に早く卒業することもあるため、使わないで終わってしまったというケースもあるくらいです。寝返りを覚えると落ちそうになって卒業した、体が大きくなってきつそうだから止めたという人もいます。
バウンサーはママの抱っこより先に乗せて慣れさせたいもの。抱っこを覚えてしまうと、ママのほうがいいということになりかねません。ですから、バウンサーはなるべく早い時期、生後1~2ヵ月頃から使用できるように用意しておきたいものです。
また、バウンサーをいつまで使えるのかは、赤ちゃんの成長や様子によって違いがあるので、きちんと見極めましょう。また、商品によっては、イスとして使えるタイプもあるので、長く使えるバウンサーが欲しい人におすすめです。
バウンサーとハイローチェアのどっちを選ぼうと迷っている人もいると思います。どちらも赤ちゃんを乗せて揺らすものですから、その違いがイマイチわかりません。
また、中には「ハイローチェアって一体何?」という人もいることでしょう。では、どこがどう違うのでしょうか。実は使用目的が違っているのです。
・バウンサーは赤ちゃんを「あやす目的」で開発されたもの。
・ハイローチェアはベッドのように「寝かしつけ目的」で開発されたもの。
ハイローチェアは高さ調節やリクライニング調節ができます。さらに、簡単に移動させることができるキャスターが付いています。大人の腰くらいの高さがあるのでおむつ替えにも使えます。ゆらゆらさせるタイプのものもあり、新生児から簡易ベッドとしても使えるので寝かしつけにも使えます。背を起こせば、イスに変身し、テーブルが付いているので食事の時にも使えるので、長く使える便利なアイテムです。
バウンサーの選び方
バウンサーと言っても種類が豊富です。選び方のポイントをここでしっかりと確認してから選ぶようにしましょう。
耐荷量
バウンサーは新生児から使えるものが多いですが、中には首がすわってからというものもあるので、しっかりと確認しましょう。
また、対象年齢内であっても、耐荷量が超えてしまうと使用できません。多くのものは9~18kgまでとなっているので体重には注意が必要です。
折りたたみ機能付き
バウンサーの中にはコンパクトに折りたたむことができる「折りたたみ機能付き」のものもあります。折りたためれば、持ち運びもラクチンですし、家の中の移動はもちろん、使わない時は場所を取らずに収納ができます。
手入れのしやすさ
バウンサーは抱っこ紐以上に汗、よだれ、おむつ漏れ、食べこぼし、ミルク吐き戻しなどで汚れてしまうもの。汚れてしまっても、洗濯機OKのものなら、簡単に洗濯ができますが、手洗いだと時間がかかるので洗濯できるバウンサーを選ぶのがマスト。できるだけ簡単に取り外せるもののほうが簡単です。また、取り外しができないタイプなら、あらかじめタオルを敷いておきましょう。
大きさや重さ
手動タイプなら約2~5kgのものがほとんどです。さらに折りたたみ機能付きなら、ママ一人でも簡単に持ち運びができてラクです。家の中での移動、帰省する時にも軽いなら持っていくことができて便利です。ママひとりになった時のことを考えて、できるだけ軽くてコンパクトなものを選ぶといいでしょう。
リクライニング機能付き
赤ちゃんのミルクの吐き戻しは多いもの。授乳後は頭を高くしておけば吐き戻し防止にもなります。また、寝てしまったときはフラットにすれば、ベッドに運ばなくてもそのまま寝かせることができます。さらに離乳食時にも活躍してくれます。角度を調整できるものなら便利に使えます。ただし、リクライニングの角度や段階数は商品によってまちまちです。後で後悔しないように購入前にしっかりとチェックしましょう。
おもちゃ付き
赤ちゃんは好奇心旺盛です。特に新生児は動けない分、目の前のものに刺激を受けます。おもちゃ付きのバウンサーを選べば、赤ちゃん自身も楽しめます。中には音楽が流れるものやテーブル付きのものもあります。
デザイン
有名メーカーや海外ブランドから出ているバウンサーの中には、置くだけでおしゃれな雰囲気を出してくれるデザインのものもあります。インテリアに合わせて選ぶこともできます。
シェード付き
さらに日よけ用のホロやシェード付きのバウンサーもあります。家の中にいてもほこりや紫外線、エアコンの風などは気になるものです。そんなとき、日差し、ほこり、虫などから赤ちゃんを守ってくれます。
快適性
シート素材は、熱のこもりにくいメッシュ仕様がおすすめです。さらに洗濯後に乾きやすいという点もあります。すぐに洗濯できるものであれば、衛生面でも安心です。体温が高く、汗をかきやすい赤ちゃんには快適性を考えてメッシュ仕様のものを選ぶようにしましょう。
乗せ下ろしがラク
乗せ下ろしは商品によって違ってきます。バウンサーは月齢に適した角度で使用することが大切なので、角度調節しやすいものを選ぶのがポイントです。3点式ベルトは乗せ下ろしがラクですが、安全性を重視するなら5点式ベルトのものがおすすめです。
バウンサーを使うときの注意点
バウンサーを使う時は思わぬ事故を起こさぬように注意が必要です。どんなものを使っても同じだとは思いますが、バウンサーに乗せているからだいじょうぶとそのまま長時間ほったらかしにしないことです。途中、必ず確認をして上手に使うようにしましょう。
安全ベルトは着用する
赤ちゃんはあっという間に成長します。まだ、小さいからと思っていても、いきなり寝返りを打てるようになって驚かされることも。動けるようになったら要注意です。身を乗り出せるようになると勢いでバウンサーごとひっくり返ったりすることもあります。乗せると時は必ず安全ベルトは着用するようにしましょう。
バウンサーのベルトは3点式や5点式の固定方法がありますが、安全を重視するなら、少し面倒ですが5点式のほうをおすすめします。
長くても1時間を目安に
長時間同じ姿勢をしていると、赤ちゃんも大人同様負担がかかる可能性もあります。バウンサーは長くても1時間を目安に使用するようにしましょう。使用時間の目安は商品によっても違ってきます。面倒でもトリセツは必ず読むように心がけましょう。
まとめ
新生児時期はあっという間です。ママにとっては大変な毎日でしょうが、便利なアイテム「バウンサー」で少しでもラクをしてください。
今は昔と違って便利なものがたくさんあります。上手に最大限活用すれば、必ずいい助っ人になってくれるはずです。ぜひ、気に入ったバウンサーを見つけて利用してみてください。