育児・赤ちゃんについて

【産婦人科医監修】赤ちゃんの耳掃除のやり方、頻度はどれくらい?

2021年3月1日

  • 記事の監修者

丸尾 伸之 先生

レディーバードクリニック 院長

平成13年 大分医科大学卒業、神戸大学医学部附属病院で産婦人科勤務
平成20年 神戸大学大学院で医学博士取得、神戸赤十字病院で勤務
平成27年 淀川キリスト教病院 産婦人科部長
令和4年 大阪西天満でレディーバードクリニックを開業
監修者情報

赤ちゃんの耳掃除、毎日していますか?実は、赤ちゃんの耳掃除は毎日する必要はありません。

この記事では、赤ちゃんの耳掃除の正しい頻度と方法、注意点について詳しく解説します。

耳掃除のやりすぎは、かえって赤ちゃんの耳を傷つけてしまうことも。正しい知識を身につけて、安心して耳掃除を行いましょう。

赤ちゃんの耳はいつから聞こえている?

五感の一つである『聴力』。赤ちゃんの耳はいつから聞こえているのでしょうか。

実は、赤ちゃんは生まれる前から耳が聞こえるといわれています。

妊娠8ヶ月頃にはおかあさんの心臓の音が聞こえるだけでなく、音の強弱や高さも聞き分けられるようになります。

 

生後3ヶ月頃までは、新生児の頃と変わらずに、耳は聞こえています。

この時期は、音が情報として耳に入り、反射的に反応することしかまだできません。聞こえる音にビクッと赤ちゃんはびっくりしてしまうので、あまり大きすぎる音には気をつけてあげてくださいね。

 

生後3ヶ月頃から、耳とともに脳や神経なども一緒に成長し、耳に入ってくる情報を音と認識できるようになります。

赤ちゃんに話しかけると、声がする方に顔を向けたりニコッと笑ったり音による可愛い反応もたくさん見られるようになりますね。音の鳴るおもちゃで遊ぶこともまた聴力や脳の刺激になっていいですよ。

 

1歳頃になると、大人の言葉を聞き分けたり、余計な音をシャットアウトできるようになったり、色んな音を聞き分けたりできるようにもなります。聴力だけでなく、脳や神経の発達によってコミュニケーションもとれるようになってきますね。
赤ちゃんは、生まれながらに色んな音を聞くことができるのでたくさん話しかけてあげてくださいね。

赤ちゃんの耳垢ってどんなの?

赤ちゃんの耳の状態についてお話していきます。

赤ちゃんはお腹にいるときに羊水のなかにいたために耳垢が黒かったり(茶色や黄色い場合もある)、耳垢が湿気で少しべたついたりすることが多いですが、心配いりません。

成長とともに、正常な色・乾性タイプになることがほとんどです。
また、赤ちゃんは新陳代謝が良いことから、毎日のように耳垢が出ます。耳垢が多いな・・・と感じても異常なければ大丈夫ですよ。

耳垢のにおい

耳垢のにおいが気になることもあります。赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごす為よだれや母乳などの吐き戻しが耳に入って、耳垢がにおいを発することもあります。

後でお話しする耳掃除のときに綺麗に拭き取ってあげてくださいね。

 

しかし、ときには臭いが強いとき、どろっとした耳垢が出てくる、その状態がしばらく続く場合には、中耳炎の可能性もあります。いつもと違うな、と感じたらかかりつけ医に相談するようにしましょう。

赤ちゃんの耳掃除のやり方

月に2,3回でOK!?

赤ちゃんの耳には自浄作用があり、耳垢を自分で耳の外側に排出する力をもっています。そのため、毎日耳掃除する必要はありません。月に2,3回程度にしましょう。

耳掃除のやり方

赤ちゃんの耳はとてもデリケートで傷つきやすくなっているため常に優しく拭き取ってあげるようなイメージを忘れないでくださいね。

●用意する物

  • ・ガーゼ
  • ・ベビー用オイル
  • ・赤ちゃん用綿棒

赤ちゃんの耳掃除は、ぬらしたガーゼで耳の入り口部分を優しく拭き取ってあげる程度で大丈夫です。また、赤ちゃん用綿棒に少々ベビー用のオイルをつけて、耳の手前部分のみを優しくさするようにお掃除をしてあげましょう。

注意すること

繰り返しになりますが、赤ちゃんの耳はとてもデリケートです。強くこすったり、無理に耳垢をとろうとしたりすると、傷ついたり、赤ちゃんも痛い思いをしたりしてしまいます。

無理せず、何か合った場合や、赤ちゃんが耳掃除を嫌がってうまくいかない場合は一度受診することをおすすめします。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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