子育ての中で“湯冷まし”というワードを聞いたことがあると思いますが、湯冷ましとはいったい何のことでしょうか。最近はあまり湯冷ましをすることがなくなったので、知らないおかあさんおとうさんも多いかもしれませんね。
- ・湯冷ましとは何か?
- ・湯冷ましは必要か?
- ・湯冷ましの作り方と注意点
- ・母乳やミルクでの代用方法
についてお話していきますね♪
赤ちゃんの水分補給について、正しい知識を身につけましょう!
目次
湯冷ましって何?
湯冷ましとは沸騰させたお湯を冷やしたもので、白湯と同じものです。
湯冷ましは大体35℃~37℃くらいの温度になるように冷まします。
作るときに10分程度沸騰させることによって菌を取り除き、赤ちゃんにも安心してあげられることができます。
昔はお風呂上りや暑いときなど、母乳やミルクだけではどう水分補給が足りないときに、湯冷ましが必要とされていましたが最近では母乳、ミルクだけで水分は十分とれているので必要ないといわれることがほとんどです。
湯冷ましって必要?
昔は湯冷ましが必要とされていましたが、今は母乳やミルクから必要な水分はとれているので湯冷ましは必要ないでしょう。
暑い日やお風呂あがりは水分補給のために母乳やミルクをあげるので十分ですよ。“与えないといけないもの”ではなく、“与えてもいいもの”と思っておくといいですね。
また、便秘の場合、水分を十分にとらないと・・・と水分をたくさんあげても便秘解消にはつながらないこともあります。
湯冷ましの作り方
湯冷ましを作る場合の温度や水の種類についてお話ししていきましょう。
- ・水道水を10分以上沸騰させる
- ・35~37℃のぬるま湯になるまで冷ます
これだけです!
鍋ややかんに水道水を入れて、蓋をあけて10分以上沸騰させることで、塩素を取り除くことが出来ます。
冷ますときは、容器に入れて氷水に浸して冷ますか、自然に冷めるのをまちましょう。氷を入れて冷ますのは、氷に不純物が入っていることもあるのでおすすめできません。
また、電気ケトルやポットなどのお湯も一定の温度に達すると沸騰をやめてしまうため、完全に塩素などを取り除くことができません。やかんや鍋で沸騰させて、塩素や水道水に含まれるトリハロメタンなどを除くのが安心です♪
水の種類
①ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは必ず、軟水を選ぶようにしましょう。
硬水は軟水に比べて飲みにくいだけでなく消化に悪いので、赤ちゃんが消化不良を起こしやすくなります。ミネラルの少ない物を選ぶようにしましょう。また、冷たすぎてもお腹をこわしてしまいますので気をつけてあげてくださいね。
②水道水
日本の水道水は安全管理ができているので、湯冷ましとして使用できます。その際、必ず10分以上沸騰させて、塩素やトリハロメタン(水道水に含まれる物質)を取り除きましょう。
③浄水器の水
浄水器の水の種類も色々あります。不純物を取り除いていても、雑菌が増えやすい特徴があるので、水道水と同じように沸騰させて湯冷ましをするのが一番オススメです。
④ウォーターサーバーの水
ウォーターサーバーの水が「加熱殺菌済み」「軟水」であることを確認してくださいね。その場合は、湯冷ましとして使ってもいいでしょう。機械や注ぎ口が清潔に保たれているかも定期的にチェックしましょう☝️
湯冷ましを飲む量
赤ちゃんの月齢にもよりますが、一回に10~30ccほどの少量を飲ませる程度で大丈夫です。
あまり飲み過ぎると、お腹いっぱいになり、ミルクや母乳が飲めなくなってしまいます。ミルクと母乳が一番栄養があり赤ちゃんの主食になるのでそこに影響が出ないように飲ませるようにしましょう。
湯冷ましはあくまでも水分補給のひとつです。無理に飲ませる必要もないので口元をぬらす程度でも大丈夫ですよ。与えすぎには注意してくださいね。
湯冷ましを作る際の注意点
赤ちゃんに湯冷ましを作ってあげる際に注意したいところとしては「電気ケトルなどを使用しない」ことにあります。
「え?電気ケトルダメなの?」と思いますよね💦
電気ケトルでもお湯を沸かすことは可能です。しかし、赤ちゃん用の湯冷ましを作る際に重要な「10分以上の沸騰」という条件を満たすことが難しくなり増します。
電気ケトル等では、お湯が沸いた時点でケトルが止まってしまい、それ以上お湯を沸かすことができなくなってしまうのです。
そのため、赤ちゃん用の湯冷ましを作るにあたっては、その条件となる10分以上の沸騰という条件を満たすことができません。赤ちゃん用の湯冷ましを作るにあたってはコンロでしっかりとお湯を温めて、10分以上の沸騰を心がけるようにしてくださいね。
電気ケトルを使用すること自体は、間違っているとはいえません。たとえば、電気ケトルでお湯を沸騰させてから、コンロにかけたお鍋でお湯を沸騰させるという方法もあります。
ケトルやコンロの使用状況次第ではありますが、こうした使い方によって効率よくお湯を温めることができるので、コンロの使用状況などを考慮しつつ、効率よく赤ちゃんのためのお湯を温めてあげてくださいね。
湯冷ましをあげる弊害
湯冷まし自体は、赤ちゃんに良くない影響を与えることはありません。しかし「湯冷ましをあげすぎること」については、赤ちゃんの健康を考えると問題になる可能性があります。
先ほども解説した通り、湯冷ましとは「沸騰させたお湯を冷やしたもの」です。それゆえに、成分的に赤ちゃんに害をなすことはありませんが、問題になるのは「栄養が含まれていない」ことにあるのです。
母乳や人工ミルクには、赤ちゃんの成長に必要な、さまざまな栄養が含まれています。しかし、お湯を冷やしただけの湯冷ましには、母乳や人工ミルクに含まれているような栄養は含まれていませんよね。
つまり、湯冷ましでお腹が膨れてしまうと、栄養を摂取する機会を失ってしまうということになるのです。
湯冷まし自体は、赤ちゃんの水分補給にとって重要なアクションとなります。しかし、湯冷ましだけで水分補給をしてしまうと、赤ちゃんの栄養補給に支障をきたすことになるでしょう。
その点は考慮しつつ、赤ちゃんの水分補給と栄養補給のバランスを考慮して食事を与えるようにしましょう♪
もし、赤ちゃんのための栄養についてわからないことがあれば、産婦人科の担当医や看護師にアドバイスを聞くこともお勧め!初めてのことはわからなくて当たり前!どんどん聞いていきましょう☺️
さいごに
昔は赤ちゃんに湯冷ましを作って飲ませることが重要視されていましたが、最近では特に必要ないといわれています。昔もしていたから、今もしなければ!と思う必要はありませんよ。
その代わりに、ミルクや母乳でしっかり水分補給をとることを大切にしてくださいね。
特に暑い日やお風呂上がり、汗をかいたときなどには水分がしっかりとれるようにみてあげてください♪