「魔の3ヶ月」という言葉、聞いたことありますか?生後2ヶ月頃までは比較的穏やかだった赤ちゃんが、3ヶ月頃になると急に泣き止まなくなったり、ぐずったりするようになる時期のことです。
「うちの子、魔の3ヶ月に突入したかも…」「毎日泣き止まなくて辛い」そんな風に悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。
この記事では、「魔の3ヶ月」の原因や赤ちゃんの様子、そして具体的な対処法について詳しく解説します。
「魔の3ヶ月をどうやって乗り越えればいいの?」「赤ちゃんの気持ちがわからない…」そんな疑問や不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。この記事を読むことで、赤ちゃんの変化を理解し、適切な対応ができるようになるはずです。
目次
魔の3ヶ月とはどんな状態?
魔の3ヶ月といわれる赤ちゃんの様子について多いのはこんなものがあります。
生後2ヶ月ころまではあまりグズったり、泣いたりしなかった赤ちゃんが急に泣いてママを困らせてしまう時期になります。
育てやすい子だな〜と思っていたのが「あれ?!最初だけ?!」なんて戸惑ってしまうママもいますよね(笑)
ママはこの時、大変さを感じる時期ではありますが、同時に「甘える姿に可愛い♡」と思う時期でもあります☺️
「ギャン泣き」することも
ただ、いわゆる「ギャン泣き」といわれるような激しい泣き方をする赤ちゃんが多いのも、魔の3ヶ月の特徴でもあります
長い時だと1回で30分も泣き続けてから疲れて眠ってしまうという赤ちゃんもいますね。(ママさんもお疲れ様です!!)
また、泣き方の特徴として、夕方に泣き始める「黄昏れ泣き」が始まるのも、魔の3ヶ月の頃になるご家庭が多いです。
赤ちゃんが泣き始めるタイミングについても、今までは何ともなかったようなことでも急に泣き始めるようになったりもしますので、戸惑ってしまうママ・パパも多いでしょう。
魔の3ヶ月は、多くのママ・パパが経験している子育ての通過点の1つ。
生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後3ヶ月の赤ちゃんは大きく成長する時期になります。
- ・首が座る
- ・昼夜の区別がついてくる
- ・動くものを目で追う
- ・クーイングが始まる
- ・1回の授乳量が増える
首座りすることで視界が変わったり、色んなものを目でキャッチするようになったり、声を発するようになったり、赤ちゃんの世界がまるで一変する時期と言っても過言ではありません
魔の3ヶ月は、お子さんの成長をきっかけとして現れるわけだから、基本的に「予防」という概念はありません。
上記のような特徴がお子さんに現れたら、それは魔の3ヶ月がきたかも!?とママ・パパさんも心構えしておきたいものですね
魔の3ヶ月の原因
このように、大きな成長によって赤ちゃんがうける刺激はとても大きくなります。
視界が変わる
首座りすることで、横抱きから縦抱きに変わり、赤ちゃんの視界は大きく変わります。
また、視力の発達により動くものを目で追うようにもなります。
赤ちゃんは外の環境から目に入る刺激が劇的に多くなるため、その影響で泣いたりぐずったりすることがあります。
感情の発達
泣く原因の一つに、ママに甘えたい感情の芽生えもあります。
3ヶ月までの間に、ママに抱っこされた心地よさを覚え、”もっと抱っこしてほしい”と求めるようになるのです。(大変な時もあるけど、甘えられると可愛いですよね♡)
赤ちゃんは上手にお話しができないから、「泣く」という手段で自分の感情を表現するという方法を赤ちゃんは覚えるわけですね。
逆にいえば、赤ちゃんが泣いている=何か伝えたい感情があるということでもあります。(そうじゃないこともあるのが厄介なのですが…)
たとえば「お腹がすいている」「おむつが濡れていて不快だ」といったメッセージを読み取ることができれば、赤ちゃんが泣き止むのも早くなるかもしれません。
メンタルリープの時期
”メンタルリープ”という言葉を聞いたことはありますか?
原因ははっきりと分からないのですが、赤ちゃんの脳の成長に合わせて、決まった時期にぐずりが出やすいといわれる時期のことをいいます。
メンタルリープは、生後20ヶ月までの間に、10回訪れると言われており、そのうちの1回が生後3ヶ月の時期だといわれています。
(参考)メンタルリープとは?
メンタルリープとは、赤ちゃんの精神的な発達過程において、赤ちゃんの頭の中でいろいろな変化が”飛躍的に”起こるという考え方を指します。
赤ちゃんの脳は今まで認識できなかったものを急激に認識するようになり、またこの変化はとてつもなく大きく、赤ちゃんにとっては突然世界全体が違って見えるほどです。
赤ちゃんの成長過程で飛躍的に知能が発達するこの期間に、赤ちゃんは自分自身に起こっている大きな変化に戸惑い、ぐずったり泣いたりすると言われています。
メンタルリープは、生後20ヶ月になるまでの間の2ヶ月に1回、合計10回程度訪れると言われており、ぐずり期とも呼ばれます。
赤ちゃんも戸惑っている!?
赤ちゃんの大きな成長に、赤ちゃん自身が戸惑っていることがあります。例えば、ものを掴めるようになった赤ちゃんがいますよね。ものはつかんだ物の、「何だこの感覚・・」と得体の知れない初めての感覚に驚いたり、つかんだものの離す方法を分からずに手から放せない、など。色々と経験していく過程で赤ちゃんも戸惑っていることがあります。
赤ちゃんが安心できるように対応することがカギ
次に赤ちゃんが泣いたり、ぐずったりしたときに効果的な方法をご紹介していきます♪
赤ちゃんの成長過程だと知る
魔の3ヶ月ともいわれるほどなので、これは成長のうえでもごく自然なことだとまずは受け入れていきましょう。
泣くのは、ママのせい?なんて自分を責める必要は全くありませんよ。
赤ちゃんが成長しているひとつの証なのです!「噂の!魔の3ヶ月始まったな」とおおらかにこの状況を受け止めていきましょう。
お散歩をしてママも気分転換
赤ちゃんが泣き止まないときには、外に出たり散歩をして気分転換をしてみましょう。
ママも外の空気を吸うことで気分転換にもつながるでしょう。
ガラッと気分や場所をかえてあげることで赤ちゃんの気持ちも切り替わることがあります。近場でも、家の周りでも一度お外に出てみましょう。
音楽をかけてリズムにのって
音楽をかけると、赤ちゃんは耳に刺激をうけ、"ハッ"と音の方に集中します。
音楽に合わせて赤ちゃんを抱っこして揺れたり、リズミカルに身体を触ったりすることは赤ちゃんにとっても効果的です。
ママが楽しそうにしているのをみて、安心しているのかもしれませんね。
生活リズムを整えていく
生後3ヶ月は昼夜の区別が少しずつついてくる時期で、日中の起きている時間も長くなってきます。
毎日なるべく同じ生活リズムで過ごせるように睡眠やごはんの時間を調節していきましょう。
そうすることで、赤ちゃんの生活リズムが安定してくるだけでなく、ママも赤ちゃんが何を求めているか、分かってあげられやすくなります。
先輩ママの意見を参考にする
魔の3ヶ月はママ・パパにとって今まで以上に子育ての負担が大きくなる時期でもあります。
心身ともに疲れる方が多いでしょうが、そのリフレッシュ方法もママさんによって色々。
前述のようにお散歩や音楽を使うという方法もおすすめですが、中にはうまくリフレッシュがうまくできないこともあるでしょう
そこで参考にしたいのが、魔の3ヶ月を乗り切った経験がある先輩ママの意見を聞いてみること。自分の母親やママ友、SNSでも情報収集してみるのも良いかもしれません。
- ・泣く→焦ってすぐ抱っこすることを辞めて、「ちょっと待っててね〜」と余裕を持つようにした
- ・お腹が空くと機嫌も悪くなるのでどうしようもなく泣いちゃう時はお菓子を一口あげる
- ・家事を楽にして、スキンシップの時間を多く取る
参考になると嬉しいです
3~4か月検診で相談してみる
魔の3ヶ月の頃になると「3~4か月検診」が予定されているでしょう。
この検診では赤ちゃんの健康状態を確認することが主な目的となるのですが、医師や看護師、助産師さんに子育ての悩みをお話しできる機会でもあります。
(私は家に来てくれる保健師さんとかにもよく相談していました。本当に気持ちが楽になって、今でも感謝しています♡)
医師や看護師さんは、子育ての悩みに関するプロフェッショナルでもありますので、魔の3ヶ月で子育てに悩んでいる方はぜひ相談してみてくださいね。
また誰かに話せたこと、「専門家に相談できた」ということ自体が、子育てのストレスを和らげる効果もあるようです♪
筆者の場合も生後3か月あたりから、いろいろなことに悩みはじめた記憶があります。
出産からの子育て疲れもある中、子供の睡眠も短くてなかなか自分の体を休める時間がありませんでした。
子どもの検診の際に保健婦さんに相談すると「睡眠が短い子もいるし、みんなちゃんと育っているから大丈夫よ」と教えてもらえて、気持ちがスーッと楽になりました。
毎日、精一杯赤ちゃんと向き合っているママさんに伝えたいことは、「つらい時期は今だけ。誰かに聞いてもらうことだけで気分もかわる。」ということです。検診の日だけでなくてもいつでも保健婦さんはママさんの話を聞いてくれます。
さいごに
魔の3ヶ月について、この時期、赤ちゃんが大きく成長している時期なんですね。
大好きなママからのスキンシップや、コミュニケーションに赤ちゃんは大きく安心し、またさらに大きく成長していきます。
ママさんもお身体に無理せず赤ちゃんに寄り添いながら、成長を見守っていってあげてくださいね。