赤ちゃんのおしりや背中にある青あざのような蒙古斑。
これは病気なのでしょうか?いつ頃消えるのでしょうか?治療は必要なのでしょうか?
この記事では、蒙古斑の原因や、自然に消えるのかどうか、治療法について詳しく解説します。
蒙古斑に関する疑問や不安を解消し、安心して子育てできるようサポートします。
蒙古斑とは?
赤ちゃんの身体、特におしりや背中の下の方にかけて青いあざがみられます。このあざのことを蒙古斑(もうこはん)といいます。
蒙古斑は日本人を含む黄色人種に約100%の割合で見られるもので、病気ではありませんので安心してくださいね。いつ消えるのか、治療方法についてなどについてお話していきます。
蒙古斑はなぜできるの?
赤ちゃんのおしりや背中の下の方にみられる青いあざを蒙古斑(もうこはん)といいます。
私たち日本人のような黄色人種に約100%の割合でみられるものですので、皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。なぜ蒙古斑はできるのでしょうか。
赤ちゃんの真皮には、メラノサイトというメラニンをつくる細胞があります。
このメラニン色素が皮膚の表面ちかくにあると、皮膚の色は茶色に見えますが、皮膚の深い部分にある場合は、青いあざのように見えます。これが蒙古斑です。特におしりから背中にかけてメラニン色素が多く存在しています。
蒙古斑は消えるの?
蒙古斑は生まれつき見られ、2歳ごろにかけて青色が強くなります。
その後、5歳から遅くても10歳ころにかけて蒙古斑は薄くなって自然と消えていきます。蒙古斑の大きさやできる位置、消える時期に個人差はありますが、9割以上が跡を残すことなく消えていきますので治療は不要です。
しかし、一部の人は、大人になっても残ることがあります。
異所性蒙古斑とは
蒙古斑の多くはおしりから背中の下の方にかけて多く見られます。それ以外の腕や足、お腹や胸にできる蒙古派のことを異所性蒙古斑といいます。
蒙古斑と同じで徐々に消えていくこともありますが、蒙古斑と比べると消えにくかったり、衣服の上から見えてしまったりすることもあり、美容の面(目立ってしまうこと)で不安になったり、苦痛を感じたりする方も少なくありません。
また、異所性蒙古斑は蒙古斑とちがって、年齢とともに自然に消えてなくらないものも多くあります。色が濃い場合や消えにくい場合はレーザー治療を行うこともできます。
治療について
通常の蒙古斑であれば、ほとんどの場合5歳~10歳にかけて自然と消えてなくなるので治療は不要です。
しかし、一部はきえないものがあったり、異所性蒙古斑の場合、レーザー治療をすることができます。レーザー治療によって、完全に消えてなくなるのか、薄くなるだけになるのか、そもそも治療が必要かどうかについては病院でしっかり相談してから進めるようにしてくださいね。
レーザーの治療内容にもよりますが、
- ・痛みを感じる
- ・複数回の通院が必要
などのデメリットもあります。費用などについても病院によって大きく異なることがあるので、事前に話をしておくといいですよ。
さいごに
蒙古斑や異所性蒙古斑は病気ではありませんので、特に気にしすぎる必要はありません。
しかし、レーザーで治療をすることもできますので、美容的な面で気になる際には一度皮膚科の先生に相談してみましょう。