赤ちゃんは体温調節が苦手。暑さや寒さを上手に伝えられないため、ママやパパがしっかり見守ってあげることが大切です。
「赤ちゃんは暑がりって聞くけど、実際どうなの?」「暑さや寒さのサインってどんなもの?」
そんな疑問をお持ちのママやパパに向けて、この記事では、赤ちゃんの体温調節の仕組みや、暑さ・寒さのサイン、具体的な対策について詳しく解説します。
エアコンの設定温度や服装の選び方、湿度管理など、今日から実践できる具体的なアドバイスも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むことで、赤ちゃんの快適な環境づくりに役立ち、安心して子育てができるようになるはずです。
目次
赤ちゃんの寒い・暑いのサインを見逃さないことの重要性
大人にとって、多少の寒い・暑いの感覚は我慢できるかもしれません。大人であれば自分で服を着こむなり調節できますし、冷房・暖房を使用すれば室温を快適に調節できるでしょう。ですが、赤ちゃんにはそれができませんよね。
赤ちゃんはまだうまく伝えることができないので、仮に寒い・暑いと感じていても、表現することが難しいです。
そこで大人が気づいてあげることがポイント!
暑さ、寒さが「不快である」という程度であれば、問題はないのですが、赤ちゃんの特徴である「体温調節ができない」ことを考慮すると、これが赤ちゃんにとっては大きな問題。
大人であっても、暑くて汗をかき続ければ脱水症状になり、寒すぎれば低体温症になってしまうこともあります。これは赤ちゃんでも同じであり、大人よりも体温調節機能に乏しい赤ちゃんの場合は、大人以上にそのリスクが高いといえるのです。
つまり、体温調節ができず、暑い・寒いのアピールができない赤ちゃんにとって、暑さや寒さによる健康リスクは大人のそれ以上に高いということなんです。だからこそ、親は赤ちゃんの寒い・暑いのサインを見逃すことなく、快適な温度に調節するための工夫をしてあげることが大切です😊
赤ちゃんの体温調節はいつからできる?
産まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節をうまくすることができず、気温と一緒に体温が上がったり下がったりしてしまいます。大人よりも気温に敏感で、外部の影響によって左右されてしまいます。
大体生後8ヶ月ころから体温調節が整ってくると言われていますが、まだ成長段階ですので、2歳ころまでは、大人が体温調節をしてあげることが大切です。
赤ちゃんは「寒い」「暑い」ことを多少感じていても、まだ大人にうまく伝えることができないのもひとつの理由です。
赤ちゃんの体温状態をチェックしよう
体温調節がうまくできない、「寒い」「暑い」を伝えられない赤ちゃんの体温をどうやってチェックしたらいいのか、についてお話ししていきます。
暑いときのサイン
- ・背中やお腹周りが汗ばんでいる
- ・顔がほてっている
赤ちゃんは大人よりも汗をかきやすくなっています。汗をかきやすい部分である、背中・お腹周りを触ってチェックしてみましょう!
背中・お腹周りが汗ばんだり、顔がほてっている場合は、赤ちゃんが暑いサインかもしれません。衣服や気温の調節をしてあげましょう。
寒いときのサイン
- ・背中やお腹周りが冷たい
- (・手足が冷たい)
背中・お腹周りが冷たいときは赤ちゃんが冷えている可能性が高いです。衣服や気温の調節をするようにしましょう。
手足が冷たいときもひとつのサインにはなりますが、赤ちゃんの手足は気温によってあたたかくなったり、冷たくなったりしやすいのが特徴的です。
そのため、手足が冷たいからといって、必ずしも体が冷えているとは限りませんが、手が冷えているときには、ママの手で優しくあたためてあげてくださいね✨
赤ちゃんの体温調節をしよう
次に、赤ちゃんの体温調節の仕方についてお話ししていきます。赤ちゃんは体温調節が未熟で気温の影響を受けやすいため、気温の変化が大きいと負担が大きくなってきてしまいます。
ストレスをためないように、色んな方法で体温調節をおこなっていきましょう♪
衣服の調節
赤ちゃんの衣服で体温調節をしていきましょう。
- ・夏と冬で、下着の素材を変える
- ・靴下で足をあたためる
- ・簡単に着脱できる上着を持ち歩く
- ・汗をかいたらこまめに着替える
赤ちゃんは大人より体温が高い?
この言葉を耳にしたことはありませんか?この言葉の通り、基本的には大人より体温が高くなります。熱がこもりやすかったり、汗をかきやすいことも特徴です。
しかし、月齢や赤ちゃんによって異なってくることもあるので、まずはお子さまの状態をチェックするようにしてみましょう。
気温の調節
室内で過ごすときには、エアコンの温度を調節して、赤ちゃんが過ごしやすい環境にしていきましょう。
- ・夏場は、26~28℃
- ・冬場は、20~22℃
くらいを目安に温度設定をすることをおすすめします。目安ですので、赤ちゃんの様子を見ながら調整してあげてくださいね。
また、冬場は乾燥しますので、加湿も忘れないでくださいね。
衣服の着せすぎ注意
赤ちゃんが冷えているからといって、衣服を着せすぎるのには注意したいところです。
汗をかきやすく、熱もこもりやすいために、あせもになるなどの皮膚トラブルが生じたり、手足がうまく動かせずに窮屈になったりします。
また、睡眠時は衣服を着せすぎることで、衣服にうもれて、息がしづらくなることもあります。衣服や気温、バランス良く調節していきましょう。
温度だけでなく「湿度」にも注意
赤ちゃんが健康的かつ快適に過ごすために「温度」について注意することはもちろん重要ですが、それと合わせて「湿度」についても注意することが重要です。
大人も、高すぎる湿度ではムシムシすると感じます。冬場を中心に湿度が低すぎると喉の異常を感じるなど、湿度の変化は人間の体調にも大きく関わります。そして、それはまた赤ちゃんにとっても同じことです。
気温の高い夏場に湿度が高ければ、ムシムシして不快に感じるでしょう。また、湿度の下がりやすい冬場であれば、風邪などのリスクにも関わってきます。このように、赤ちゃんにとっても湿度は気温と同様に快適さや健康的な生活にとって深く関わる要素の1つなのです。
とくに、湿度の下がりやすい冬場には、加湿器を使っての湿度上昇が欠かせないでしょう。赤ちゃんにとって気温に対する工夫はもちろん重要ですが、それに合わせて湿度の調整についても考慮してあげましょう。
温度計に合わせて、湿度計も設置して赤ちゃんの周りの温度と湿度を管理してあげてください。大人にとって気にならない湿度でも、赤ちゃんにとっては不快に感じている可能性があります。おおむね50~60%の湿度を維持することを心がけてくださいね。
さいごに
寒い・暑いのアピールができず、自分自身で体温調節ができない赤ちゃんにとって、親の手による体温調節は必要不可欠となります。
筆者の夏の体験ですが、冷房の効いた部屋でそれでも暑いなと感じていた日のこと。バウンサーで過ごしていた赤ちゃんをだっこしようとしたところ、バウンサーの位置は床に近かったため、冷気がたまっていたのか赤ちゃんの手足は冷えていることに気づいたことがあります。
気にしていたつもりでも実際にこのようなことがあります。せっかく赤ちゃんと過ごしているのですから「つもり」ではなくきちんと実際に確かめてあげる事が大切であると感じました。
ご両親はお子さんの発する「寒いサイン」「暑いサイン」を見逃すことなく、そのサインに適した体温調節を実施して、赤ちゃんにとって快適な温度を維持できるようにしてあげてくださいね。