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【助産師監修】新生児の赤ちゃん寝過ぎ?適切な睡眠時間はどれくらい?

2021年12月10日

産まれたばかりの赤ちゃんは寝ることや泣くことがお仕事!なんて言うけれど、「うちの子寝過ぎじゃないかな?」「起こした方がいいのかな?」と考えたことはありませんか?赤ちゃんにとってとても大切な睡眠についてのお話をしていきます。この記事を読んで、赤ちゃんの睡眠の大切さや適正時間を知って健康な時間を過ごしていきましょう♪

赤ちゃんにとって睡眠の役割

赤ちゃんにとって睡眠とは、体を休ませる体力回復だけでなく、健やかな成長や脳のはたらきにも大きく関係してきます。
●脳の働きを助ける
●脳の老廃物の処理する
●海馬を発達させる
●成長ホルモンが分泌される
●生活リズムをつくる
●心の安定をはかる

このように赤ちゃんにとって睡眠は欠かせない役割があります。

月齢別の睡眠時間と回数の目安

睡眠時間と回数については、成長するにつれて変化していきます。また、個人差があるので目安になりますが、月齢別に参考にしてみてくださいね。

生後0~1ヶ月まで

生まれたての赤ちゃんは1日24時間のうち15~20時間眠るといわれているため、ほとんど寝て過ごします。1~2時間おきに起きる子どももいれば、4時間まとまって眠る子がいるなど、睡眠のとりかたは赤ちゃんによって違ってきます。1~3時間おきに起きている場合は、起きてる間にミルクをあげるといいですね。4時間以上まとまって眠っている場合は、起こしてあげてミルクをあげることもあります。この時期は眠る時間を決めずに、赤ちゃんが寝たいときに寝られるようにしていきましょう。

生後2ヶ月~4ヶ月まで

生後2ヶ月になると少しずつ睡眠サイクルが整ってくるようになり、昼間起きている時間が長くなり、夜の睡眠時間が長くなってきます。この時期、お昼寝は大体3回くらいです。
午前睡:1時間程度
お昼寝:2~3時間程度
夕寝:1時間程度

夕方のお昼寝であまり寝過ぎると、「夜寝てくれず大変…」というケースもあるので、眠る時間帯や長さには赤ちゃんの様子を見ながら決めていくといいですよ。

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生後5ヶ月~9ヶ月まで

この時期になると、昼夜の区別がついてきて、昼間に活動できるようになってきます。睡眠が6~8時間ほど連続して赤ちゃんが眠れるようになってくるため、夜中に起きる回数が短くなってきます。夜泣きが減ってくると、ママも気持ち的に楽になったり、ゆっくり休息をとれるようになってきますね。睡眠の回数は2回がいいでしょう。

朝寝:30~1時間程度
昼寝:2~3時間程度

離乳食が始まる時期なので、それを目安にお昼寝の時間やサイクルを決めても良いですね。

生後10ヶ月~1歳まで

ハイハイをしたり、歩いたりして昼間に赤ちゃんが活発に動けるようになってきます。活動量によって睡眠の長さも変わってくるでしょう。だんだん朝寝を減らして、お昼寝の回数を1回に減らしていくといいでしょう。
昼寝:2~3時間程度

成長によってお昼寝時間を変えていく

成長によって睡眠時間を変えていきましょう。そうすることで昼夜のリズムが整って、日中活動し、夜ぐっすり眠るというサイクルが整ってきます。眠ることと同様、成長につれて日中身体を動かしたり、色んな人と関わったりして、活動することは大切です。そのバランスを整えて、健やかな成長を見守っていきましょう♪

睡眠時間が短い/長い場合は

《睡眠時間が短い場合》
上記の目安の睡眠時間に満たない、すぐ起きてしまうときには、
・睡眠の回数を増やす
・起きている時間を長くしてみる
・眠る環境を見直す
ことも必要です。ですが、赤ちゃんによって睡眠のサイクルも違うので、多少眠る時間が短くても、機嫌良く、いつもと変わらず過ごしている場合はそのまま様子をみていきましょう。成長とともにまとまって睡眠がとれるようになってきます。

《睡眠時間が長い場合》
起こすまで起きない・・・なかにはよく眠る赤ちゃんもいます。授乳の時間に起こしたり、寝過ぎている場合は起きて散歩してみたりするのもいいでしょう。ただ、睡眠が短いときと同様、気にしすぎる必要はありません。少しずつ活動できる時間ものばしていくようにしましょう。
また、3ヶ月頃までは睡眠のサイクルが整っていない時期なので、無理に起こす必要もありません。よく眠ることで、活動時間が短くなり体重の増加も気になる場合は、一度かかりつけ医の先生に相談してみるといいですよ。

睡眠にも個人差が大きい

子どもの性格と同じように、睡眠にも個人差が大きいということをよく知っておくことが大切です。最初からよく眠る子どももいれば、眠るのに時間がかかる寝付きが悪い子どもももちろんいます。睡眠時間や、回数はあくまでも目安ですので、子どもの成長や様子によってかえていってあげてくださいね。また、毎日同じ睡眠がとれることもなく、日々多少違ってくることもありますよね。夜泣きが多かったときは、お昼寝の回数を増やしたり、夜眠れない日が続くときはお昼寝の時間を短くするなど調整していくことが大切です。

さいごに

赤ちゃんのお昼寝は成長するごとに減らしていき、日中の活動とのバランスをしっかりとっていきましょう。日中活動することで、色んな経験ができたり、食欲が芽生えたりしてくるものです。赤ちゃんの様子を見ながら睡眠の調節をしたり、よく眠れるように見守ってあげてくださいね。

 

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

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助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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