妊娠後期、この記事を読んでいる眠れない妊婦さんへ。今まで熟睡できていたのに、妊娠後期から臨月にかけて眠れなくなった方がいるのはなぜでしょうか?
妊娠期は、ホルモンバランスの影響や身体の変化、心配や不安によって眠れないことがあります。
この時期では、妊娠後期から臨月にかけて眠れない理由や眠れないときの対処法、また、足がむずむずする足むずむず症候群とは何か、詳しく解説していきます。
妊娠後期の不眠の原因6つ
妊娠の不眠の原因は、下記のようなことが考えられます。ひとつずつ解説していきますね。
- 1.お腹が大きくて苦しい、気持ち悪い
- 2.頻尿でトイレで目が覚める
- 3.胎動で目が覚める
- 4.出産に対する不安やストレス
- 5.動悸や身体のほてり
- 6.足がつる、むずむずする
1.お腹が大きくて苦しい
妊娠後期から臨月、出産にかけて、お腹の赤ちゃんが成長するとともに妊婦さんのお腹はどんどん大きくなります。
お腹が大きくなることで、横になると苦しくなったり、内臓が圧迫されて気持ち悪くて眠れないことがあります。(横向きになって抱き枕を使うとちょっと楽になったよ!)
2.頻尿、尿漏れで目が覚める
妊娠してお腹が大きくなると、内臓のひとつの膀胱が圧迫され、頻尿になったり、尿漏れをしたりすることがあります。夜中にトイレで目覚めることも多々…。
尿漏れが気になるときは、ナプキンでカバーすることもおすすめです♪でも水分補給は大切なので、しっかり取りましょうね♪
3.胎動で目が覚める
お腹の赤ちゃんは昼夜関係なく、お腹のなかで動いています。
おかあさんは寝ていても、お腹の赤ちゃんは動いたり、おかあさんのお腹を蹴って「痛いっ!」と目が覚めることも・・。寝ていても、胎動が気になって眠れないことがあります。
(可愛いんだけど、夜は寝ていてほしいと思っちゃいますよね笑)
4.出産に対する不安やストレス
妊娠後期、いよいよ出産が近づいてきますよね。お腹が大きくなったり、出産準備をすることで出産すること、ママになることへの実感がよりいっそう湧いてくる時期です。
嬉しい気持ちの反面、誰しも出産に対する不安やストレスを感じるのも自然なこと。
適度なストレスは仕方ないのですが、過度なストレスは心配です。気持ちを発散、解消出来る方法を少しずつ見つけていきましょう。
5.動悸や身体のほてり
妊娠中は妊婦さんの血液量は妊娠前に比べて約1.5倍に増えます。
このことによって、身体があつくなってほてったり、貧血によってめまい、動悸をおこすことがあり、不眠につながることもあります。
6.足がつる、むずむずする
妊娠中は、ホルモンバランスや運動不足によって足がむくみやすい、つりやすい特徴があります。
- ・足がむくんで気持ち悪い
- ・寝返りをうったら足がつった
など睡眠中におこるトラブルもしばしば・・。
眠れないときの対処法
身体を温める飲み物がおすすめ
お白湯、ホットココア、フレーバーティーなどあたたかいドリンクを飲むことで、身体の中からあたたまります。
また、あたたかい飲み物を飲むことによって、緊張をほぐし、リラックス効果もありますよ。
夕方以降はカフェインを抜き、覚醒しないようにしましょう。コーヒーが好きな人は、午前中にのんだり、ノンカフェインコーヒーなどもおすすめです。
湯たんぽで足をあたためる
妊娠中は身体が冷えやすく、足が冷たいとなかなか眠気がきませんよね。
足が冷えていたり、だるいときは、足を湯たんぽやモコモコの靴下を履いたりしてあたためていきましょう。
足をあたためることで、身体全体の血流がよくなり、ポカポカしてくると自然と眠くなってきますよ。
携帯、テレビはやめて本を読もう
寝る2時間前くらいからは、テレビや携帯からはなるべく離れるようにしましょう。
ブルーライトの刺激によって覚醒したり、気になる情報に興奮したりすると夜眠れなくなってしまうこともよくあります。
寝れない日が続くときには、本を読んだり、好きなことをしながら夜はゆったり過ごすようにしましょう。
日中に適度な運動を
妊娠中、ホルモンバランスが乱れてむくみやすかったり、運動量の低下によって身体が冷えたりしますよね。
日中、ウォーキングやストレッチなど軽い運動を行うようにしましょう。もちろん、お腹や身体に負担をかけないような出来る範囲の運動で大丈夫です。
日中、少し身体を動かすことによって運動不足解消や、むくみ解消だけでなく、リフレッシュ効果もあります。夜ぐっすり眠れるかもしれませんね。
また、日中、短時間でも太陽に当たることもおすすめします。
アロマの匂いに癒やされて
妊娠中の出産や育児に対する不安やストレスを抱えることは、ごく自然なこと。しかし、抱え込みすぎると不眠や身体の不調を引き起こすことがあります。
夜は、アロマの匂いに癒やされたり、好きな音楽を聴いたり、自分の時間をゆったり過ごすことでリラックス効果があります。柔らかいお好みの匂いにぜひ癒やされてください。
それでも眠れないときのケアの仕方
それでも眠れないときはどうしたらいいでしょうか。「眠いのに寝られない」「寝られなくてイライラする」こんなとき、一度寝ることを諦めてみることもおすすめです。
- ・ストレッチをする
- ・読書をする
- ・明日することを済ましておく
- ・夫との会話を楽しむ
眠れないときは、何をしても眠れない、こんなときもあるはずです。30分後、1時間後にまたベッドに入ろうと決めて、それまで自分の時間をたっぷりと過ごすのもいいのではないでしょうか。
翌日、日中でも10~15分の短時間でもいいので、横になって仮眠する時間を必ずつくって、疲れをためないようにしてくださいね。
もしかして、むずむず足症候群・・?
むずむず足症候群とは
むずむず足症候群とは、妊娠後期の約15%の方がなる病気のひとつです。(病気とは知らなかった…😱)
- ・足がむずむずして気持ち悪い
- ・足の下から何かが這ってくるような感覚があり、足を動かさずにはいられなくなる。
こんな症状がみられます。
むずむず足症候群になる原因
むずむず足症候群の明確な原因は今、分かっていません。しかし、発症する方の傾向として、次のような人がなりやすいとされています。
- ・妊娠後期の方
- ・鉄欠乏性貧血の方
- ・末梢神経に障害のある方
妊婦さんは鉄分不足になりやすいので、サプリメントで補足するなどもおすすめです。
むずむず足症候群の対処法|病院へ行くべき?
むずむず足症候群になると、夜眠れなくなったり、足がむずむずして気持ち悪く、ストレスに繋がることもあります。
数日様子を見ても、治らない場合は悪化する前に一度病院で相談してみましょう。
むずむず足症候群対象法としては、鉄分の摂取やマッサージ、ストレッチなどで対処することが多いです。
ひどい場合は、薬を処方されることもあるかもしれませんが、副作用もあるため妊婦さんには処方されないこともあります。
一度、かかりつけ医の先生に相談し、おうちでもできるケアを教えてもらいましょう。
まとめ
妊娠中、特に後期は出産が近づく不安やストレスなどから”不眠”になりやすい時期です。
”不眠”や”寝不足”が直接赤ちゃんに影響を与えるわけではありませんが、不眠によるストレスや体調不良はママにとってもよくありません。
眠れない日は、いろんな対策をぜひ試してみてくださいね。身体を横にして目をつむるだけでも全然違いますので、無理をせず十分に休息をとってくださいね。