妊娠すると出産まで、ささいなことでお腹が張ることがあります。妊娠週数が進み、お腹が大きくなってくると、「寝ていてもお腹が張る」ことに不安になり、どうしたら良いか分からず戸惑うママも少なくありません。
この記事では、妊娠後期におこるお腹の張りや、寝ている時にもお腹が張る原因や対処について解説していきます。
目次
妊娠後期ってどんな状態?
まず、妊娠後期、臨月ってどんな時期?お腹の赤ちゃんはどんな状態かについて理解していきましょう。下記の記事を読んで、またこの記事に戻ってきていただけると、より理解できるかと思います◎
妊娠後期|お腹が張る原因とは?
妊娠後期になると、毎日わりと頻繁にお腹が張る人は多くなります。その原因について見ていきましょう。
子宮の収縮によるもの
妊娠後期にかけてお腹が大きくなると、赤ちゃんの位置が下がってくることや、腰や下腹部に負担がかかることから子宮筋の収縮がみられます。
この子宮筋の収縮や、内臓が圧迫されたりすることによって、お腹の張りがおこることがあります。
胎動によるもの
ママは休んでいてもお腹の赤ちゃんは昼夜の区別なく、お腹のなかで動いています。妊娠週数が進み、お腹が大きくなってくると、赤ちゃんの動けるスペースは少なくなりますが、力はだんだんと強くなってきていますよね。
赤ちゃんがお腹の中で動いて、蹴ったり回転したりすることによって、お腹が張りやすいこともひとつの原因です。
冷えや疲労、ストレスによるもの
人によって、お腹が張る原因はさまざまですが、冷えや疲労、ストレスが大きいとお腹は張りやすいといわれています。日中動きすぎて疲れたり、ストレスが溜まりやすかったりする人は、よりお腹が張りやすくなっているのかもしれません。
身体をあたためる、休息をとる、リフレッシュをするなどの対処をして、無理をしなういように意識することも大切ですよ。
性行為によるもの
性行為は妊娠中、してはいけないものではありませんが、時期や人によってはお腹が張りやすくなってしまいます。ご自身の体調や、気分に合わせて性行為をすることが大切ですよ。また、体位など注意も必要です。
妊娠中の性行為について気になる方はぜひこちらの記事↓を参考にしてくださいね。
寝ていてもお腹が張るのはなぜ?
日中、お腹の張りが感じられるのは分かりますが、「寝ていてもお腹が張るのはどうして?」「心配で休めない」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
お腹の張りの原因にもよりますが、日中の疲れやストレスなどが夜に一気に出ることもあります。日中忙しく、別のことに集中していたり身体を動かしていると、お腹の張りに気付かなかったり、気にならないこともあります。
ですが、一息ついて身体を安静にすることで、自分の体調の変化に気付いたり胎動を感じたりして「しんどいな」「お腹が張っているな」と分かることもあります。
一番の対処方法は
一番の対処法は、何よりも安静にすることです。お腹の張りを感じたときには、横になってゆっくり身体を休めましょう。
そのほかにも次のような対処法もおすすめです。
・身体をあたためる
・締め付けない服装をする
・同じ体勢で長時間過ごさない
・生活習慣を整える
・アロマに癒やされる
ご自身でひとつリラックス出来る方法があるといいですね。
こんな時は一度受診しましょう
妊娠してから出産まで、お腹の張りはよくあることです。お腹が張ることは妊娠中自然なことですが、なかには受診が必要なものもあるので注意も必要です。
お腹の張りを感じてある程度安静にして、治るようであれば特に問題はないと思います。ですが、次のような症状が見られた場合には、一度受診してかかりつけ医に相談するようにしましょう。
・しばらく安静にしていても痛みがおさまらない
・普段と痛みが違い、激痛がある
・発熱・嘔吐など別の症状を伴うとき
さいごに
お腹の張りは、ほとんどが起こるべくして起こるものです。毎日少しずつお腹の皮も子宮も大きく伸びていき、赤ちゃんが無事に成長できる環境を整えていきます。体の変化をお腹の張りが教えてくれているようですよね。
しかしまれに緊急性の高いお腹の張りもあります。お母さんも生活しているわけですから、やらなければいけないことも山積み。だからといってつい頑張りすぎてしまうと、体も疲れのサインを出します。
お腹の張りは、体の変化を感じさせてくれるものであり、危険も知らせてくれるものです。少しでも不安がある場合は、すぐに病院へ相談するといいでしょう。不安を感じたままではストレスの元にもなってしまうので、気になる張りを感じたら、一度診てもらってください。元気な赤ちゃんと会える日を楽しみに待ちながら、ゆったり過ごしていきましょう。