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【医師監修】妊娠後期〜臨月の吐き気の原因は陣痛の前兆?後期つわり?

2022年3月29日

  • 記事の監修者

丸尾 伸之 先生

レディーバードクリニック 院長、淀川キリスト教病院 産婦人科 顧問

平成13年 大分医科大学卒業、神戸大学医学部附属病院で産婦人科勤務
平成20年 神戸大学大学院で医学博士取得、神戸赤十字病院で勤務
平成27年 淀川キリスト教病院 産婦人科部長
令和4年 大阪西天満でレディーバードクリニックを開業、淀川キリスト教病院 産婦人科顧問を兼任
監修者情報

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臨月の吐き気の原因は陣痛の前兆?

妊娠後期から臨月にかけて催す吐き気・・。これは陣痛の前兆?それとも後つわり?お腹の赤ちゃんに影響がないかについても気になりますよね。

吐き気の原因や対処法、病院へ行くべき症状について解説します。

 

臨月についてはこちらをまず読んでいただき、この記事に戻ってきてくれるとより理解が深まります。

【助産師監修】臨月はいつから?臨月に起こる症状や妊婦の過ごし方を解説

臨月の吐き気の原因とは?

臨月にはいると出産までわずかですね。臨月の吐き気のほとんどは、出産に関係していることが多く、ほとんどの場合は正常なものです。主な原因を3つご紹介します。

前駆陣痛によるもの

臨月にはいると、前駆陣痛がおこります。前駆陣痛とは、赤ちゃんを出産する際の本陣痛よりも前にくる陣痛のことで、子宮の収縮によってお腹がます。前駆陣痛は、不定期であることや、陣痛のように数十分続く痛みをともなわないことが特徴的です。

前駆陣痛によって、吐き気や胃痛、頭痛、胸焼けなどを起こすことがあります。前駆陣痛は、”本陣痛の練習”というように、陣痛よりは少し和らいだ痛みとなります。

前駆陣痛はどんな痛み?間隔は?本陣痛との違いも解説します

ホルモンバランスの影響によるもの

出産が近づくと、妊婦さんの身体も自然と出産の準備をはじめます。そのひとつとして、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が多くなり、胃や腸などの消化器系のはたらきを緩める作用があります。

筋肉の緊張を緩める作用があるため、胃腸のはたらきを弱くし、結果胃酸の逆流や嘔吐をしやすくなります。

 

胎動・胃腸の圧迫によるもの

お腹の赤ちゃんが成長し、妊娠後期ごろからお腹もどんどん大きくなっていますよね。お腹の赤ちゃんが大きくなってくると、お腹のなかで動けるスペースは少なくなってきますが、お腹のなかでいろんな動作をしています。

キックしたり、身体を動かすことによって、おかあさんの内臓が圧迫されて気持ち悪くなるのも当然ですよね。胎動によって消化不良や胸焼けをおこすこともひとつの原因です。

 

吐き気がしたときの対処法

妊娠中吐き気がしたときの対処法

臨月の吐き気の対処法について解説していきます。完全に吐き気を治すことは難しいかもしれませんが、軽減されることもありますのでぜひ試してみてくださいね。

また、できる限りの対策をしながら、不安やストレスを解消していきましょう。

食事編

食事の面で下記のようなことに注意していきましょう。

・食べ過ぎない

・食べてすぐ横にならない

・脂っこい、お菓子類は控えめに

・水分を十分にとる

食事を改善することで、血流が良くなったり、快便になったりして胃の不快感もだいぶん軽減されますよ。食事は少量ずつをこまめに食べたり、栄養バランスを整った食事にしていきましょう。

衣服編

お腹はもちろんのこと、足全体や骨盤周りを締め付ける服装や、冷えやすい服装は避けて温かい格好を意識するようにしましょう。

締め付けるような服装は、血流を悪くしたり、さらにお腹を圧迫したりして吐き気を催すことにつながりかねます。お家でもゆったりと余裕のある衣服でリラックスするといいですよ。

生活編

睡眠不足やストレスは自律神経やホルモンバランスを崩し、体調の悪化につながりかねません。妊娠中は身体も疲れやすい時期です。

十分に休息をとる、あたたかい飲み物を飲んでリラックスする、趣味を楽しむなどして身体を十分に休めるようにしましょう。

妊娠後期、眠れないのはなぜ?解消法|むずむず足症候群とは?

注意!こんな症状は病気の可能性あり

臨月のつわりは出産に影響するものが多く、正常であることとお伝えしてきましたが、なかには病気の可能性も・・。

妊娠中は免疫力が下がっていて、感染症になりやすい、また合併症を引き起こすこともあるので、次のような場合には注意が必要です。

逆流性食道炎

妊娠中はホルモンバランスの影響(黄体ホルモンの分泌)によって、胃腸のはたらきが弱くなることをお話ししました。これだけでは問題がないのですが、下部食道括約筋という消化器官が緩むと食べ物が逆流する、胃液がでる、喉やけがするなどの症状がみられます。

このような症状があれば、逆流性食道炎になっている可能性が高いので、早めに病院に受診するようにしましょう。

食中毒

妊娠中は食事に気を遣っていることと思いますが、食中毒に年中なりやすいのも特徴的です。何度も嘔吐する、じんましんが出る、発熱がある、激しい腹痛などがある際には、すぐ受診しましょう。

ウイルス性腸炎

妊娠中は免疫力が下がり、感染症にかかりやすいため十分に注意が必要です。発熱や頭痛を伴う、何度も吐く、身体全身のだるさがあるなどの症状があるときには、何らかの感染症が考えられます。

悪化する前にすぐに受診しましょう。また、普段から手洗いうがいをしたり、人混みを避けたりして感染症には気をつけるようにしてくださいね。

HELLP(ヘルプ)症候群

HELLP症候群とは、妊娠高血圧にともなって血液中の血小板が減少し、肝臓機能の低下によって引き起こされる病気です。

症状としては、 腹痛や胃痛だけでなく、吐き気や嘔吐を催すことがあります。HELLP症候群が進行すると、全身の臓器に障害がおこるなどの母子ともに命にかかわる大きな病気になってしまうので早期発見が重要になってきます。

体のだるさをともなう異常な腹痛や吐き気の症状があったときにはすぐ受診してくださいね。

まとめ

臨月の吐き気の原因

臨月の吐き気の原因が分かると、少し安心できたのではないでしょうか。出産が近づくにつれて、妊婦さんの身体も出産の準備をしているといえるでしょう。

吐き気を催すときには、今回の記事でご紹介した対処法をぜひ試してみてくださいね。そして、少しでもリラックスした気持ちで出産を迎えてくださいね。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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