妊娠中期というと、安定期に入る頃ですよね。妊娠初期は、つわりで大変だったという方も少し楽になるのではないでしょうか?😌
妊娠中期は心身ともに安定してきて動けるようになってくるため、少し無理をすると出血することも少なくありません。初めての妊娠の方は特に心配になると思います。
この記事では、
- ・妊娠中期に見られる特徴
- ・出血の原因
- ・受診目安
について解説してきます。今まさに妊娠中期という方やこれからという方はぜひ参考になさってください。
目次
妊娠中期とは?
妊娠中期とは、妊娠16週~27週の期間、つまり妊娠5~7か月までのことです。この頃になると胎盤が完成して流産のリスクが下がることから、「安定期」とも呼ばれています。
食欲が出てくる
妊娠初期にはあまりご飯が食べられなかったという方も、妊娠中期に入ると徐々に食べられるようになっていきます。
しかし、「今のうちに体力をつけておかないと!」と気合が入りすぎてついつい食べ過ぎてしまうことも😅(この時期の妊娠太りは多いのです!わかる!)
この時期には、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病にも気をつけなければなりません。
これらを発症してしまうと、妊婦健診の他に治療にも通わないといけなくなりますし、出産時のリスクも上がってしまうのでお母さんにも赤ちゃんにも負担となってしまいます。
少し食べ過ぎただけでもすぐに体に変化が出てきてしまうので、「少しぐらいなら…」といって食べ過ぎないようにくれぐれも注意してくださいね。
お腹が大きくなる
妊娠中期になると、急激におなかが目立ち始めます。それまでは緩やかに大きくなっていたのが、突然飛び出すように大きくなるのです。これは赤ちゃんが順調に大きく育っているということ😊
妊娠線が出やすくなるため、しっかりと保湿をするよう、クリームやオイルを塗っておくのがおすすめです。
その他にも大きなおなかを支える足の付け根の靱帯や腰に痛みが出るようになります。これはお腹が大きくなったことによるものでもありますが、胎動で起こることも。
妊娠中期には戌の日もありますので、そのタイミングで腹帯を巻くのも安心ですね。
バストアップ
妊娠すると胸が張って少しずつバストも大きくなるのですが、妊娠中期に入るとさらに女性ホルモンの分泌が増えるため大きくなります。
早い人では、母乳のようなものが出ることもあるため、乳首にはあまり刺激を与えない程度に、乳首のつまりがないようにしましょう。母乳パッドをあててこまめに替えるなどしてもいですね。
また、普段つけているブラだと大きくなった胸にはきついので、妊娠初期にはマタニティブラを買っておくと安心ですね。
昼も夜も使えるものであれば楽なので、ぜひ早めに活用してみてください♪
胎動
胎動は早い方で妊娠16週ぐらいから感じる方もいらっしゃるといいますが、ほとんどの方は18〜20週ぐらいから感じ始めます。
ドラマで、「動いた!」と言って初めて胎動に気づくというシーンがよくありますが、実際は意外と地味なものです。初期の胎動は小さな気泡が弾けるようにポコポコしているため、特に初めて妊娠した方は気づきにくい傾向にあります。
頻尿
胎動を感じられるようになると、赤ちゃんは次第に動きが活発になりさまざまな箇所を蹴ります。
特に恥骨部分はとても痛く、膀胱も刺激されるので頻尿になってしまうことも。ただでさえ妊婦さんはトイレが近くなっているので、我慢せずこまめにトイレに行くようにしてくださいね!
息切れ
妊娠中期になると、おなかも大きくなって呼吸するのも一苦労…💦
坂を上っているわけでもないのに息切れも起こしやすくなります。少し動くだけでも動悸や息切れを起こすという方もいるので、「妊娠前は大丈夫だったから」などと油断はせずに無理をしないようにしてください☝️
妊娠中期の出血の原因は?
妊娠中期の出血の原因には、それほど心配のないものももちろんありますが、病気が隠れている可能性も。
ここでは、妊娠中期の出血の原因として考えられる病気を紹介していきます。
切迫流産(せっぱくりゅうざん)
切迫流産とは、妊娠22週未満におなかの張りや痛みを伴った出血が起こることです。
「流産」とついているのでとても怖いですが、赤ちゃんの心拍が見られればひとまず妊娠を継続できます。出血量には個人差があり、出血が見られないケースもあることを覚えておきましょう。
切迫早産(せっぱくそうざん)
切迫早産とは、妊娠22週以降に起こるもので、おなかの張りや痛みを伴った出血が起こります。
その他にも子宮頸管が短くなる、子宮口が開くなどの症状が現れますが、この時にはまだ早産になりそうというだけで、すぐに早産になるというわけではありません。
前置胎盤・低置胎盤
通常は子宮の上のほうにつくられる胎盤ですが、何らかの理由で子宮の下のほうにつくられることがあります。
胎盤が子宮口の全部または一部を覆うようになるが前置胎盤(ぜんちたいばん)、子宮口の近くに胎盤がつくられるのが低置胎盤(ていちたいばん)です。
妊娠28週ごろに診断されることが多いですが、28週以前であっても子宮口に近い位置に胎盤がつくられると、出血が起こる可能性があります。
子宮頸管ポリープ
子宮頸管ポリープとは、胎盤組織がポリープ状に子宮口の外に飛び出したもののことをいいます。
妊娠すると子宮頚管ポリープが出血しやすくなります。ポリープから頻繁に出血する場合はポリープの切除をすすめられることがあります。
妊娠中期の出血とは?
妊娠中期の出血とはどのような状態なのでしょうか。量や色、回数について解説し、病院へ行くタイミングについてもみていきます。
妊娠中期の出血の対処法は?
妊娠中期の出血があった場合、以下のような特徴を参考に自分はどのような症状が出ているか確認します。
色 | ・鮮血 ・茶色 ・おりものと混じったピンク色 |
量 | ・生理の終わりごろのよう ・生理2日目ぐらいのよう |
状態 | ・サラサラしている ・塊のようなものが出てくる ・徐々に量が増える |
回数・タイミング | ・1日に何回あるのか ・体を動かしている時 ・安静にしている時 |
病院へ行くタイミング
妊娠中期の出血が鮮血で、おなかの張りや痛みがある場合、または出血量が増えている場合は病院を受診することをおすすめします。
この場合、先ほども挙げたように、切迫流産や切迫早産になっている可能性があります。
切迫流産や切迫早産の症状には、粘り気のあるおりものや、血液の混じったピンク色のおりものが出たりします。
ゆっくりと安静に過ごせば、出血がなくなりで、正産期に出産できることが多いです。
妊娠中期の出血があった場合の対処法
妊娠中期の出血があり、病院を受診した後はどのような対処がされるのでしょうか。ほとんどの場合は、とにかく安静にすることになります。
一番軽度な場合は、自宅で安静にしつつ必要最低限の行動が許されます。それよりもひどい状態で、出血量が多かったり子宮口が開き始めていたりする場合は、病院へ入院することになります。
入院していても、部屋の中であれば自由に動ける場合や本当にベッドの上でしか過ごせないなど程度はさまざまです。そして安静に過ごす以外にも子宮収縮抑制剤や抗生物質の投与を行うこともあります。
妊娠中期の過ごし方
妊娠中期は一番動ける時期なので、体調がいいときは自分の好きなことをしたり、出産準備をしたりすると気分転換にもなります。
しかし、出血やその他のトラブルが起きないよう、日頃から過ごし方にも気をつけなければなりません。
規則正しい生活を送る
妊娠中は体調の変化が著しいため、今までの生活リズムとは変わってきてしまうことも。妊娠中期に入って体調も心も安定してきたなと感じたら、なるべく規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
赤ちゃんが生まれてからはどうしても不規則な生活になりますし、寝不足やなかなか取れない疲れとの闘いがまっています。そのため、今のうちにリズムを整え、体調を万全にしておくことが必要です。
バランスのいい食事をとる
つわりがおさまってきたら好きなものを食べたくなるでしょうが、妊娠初期には取れなかった栄養をここでしっかり取っておきましょう。
妊娠糖尿病などのリスクも軽減できますし、赤ちゃんに全て栄養がいくのだと考えたら、できるだけバランスの取れたものを食べたいですよね。
とはいっても、食事は楽しむことも大切です。ママの心は赤ちゃんにも伝わっているので、無理のない程度に楽しみながら食事をとるようにしてください♪
適度な運動をする
妊娠中期は一番体重が増えやすい時期。健診の時に、先生や看護師さんから何度も体重についてくぎを刺されたという方もいらっしゃるでしょう。
赤ちゃんが大きくなるので体重が増えるのは仕方のないことですが、自分自身が大きくなりすぎてしまうと出産のときが大変です。
体力をつけるためにも、毎日少しずつウォーキングをしたり、ヨガをしたり、自分のできることをこつこつ続けてください。体を動かすことで、気分もリフレッシュできておすすめですよ。
まとめ
妊娠中期の出血は、さまざまな病気のサインです。それまで順調だったから、少しぐらいの出血は気にしないという方もいらっしゃるでしょう。しかしまずは病院を受診することが大切です。
いざ受診してみて、何事もなかったといった方が安心ですよね。何かあってからでは遅いので、骨折り損になったとしても自己判断はせずに診てもらってください。赤ちゃんとママさんの体のためにも重要なことです。
元気な赤ちゃんに会えるまで、残り半分程度。無事に出産まで過ごせるように日頃から過ごし方に気を付けて、何かあったらすぐ行動するようにしてくださいね。