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妊娠中期のお腹の張りや腹痛の原因|仕事は行く?休む?

2022年5月25日

妊娠中期というと、安定期に入る頃ですよね。妊娠初期のつわりも徐々に落ち着いてきますが、妊娠中期に入ると腹痛を感じることがあるためまだまだ油断は禁物です。

 

妊娠中は腹痛を感じることがあるため、それほど心配いらないものもありますが、中には危険な腹痛もあります。自分では判断が難しいので、何かあれば病院を受診するのがおすすめです。

 

この記事では、妊娠中期に起こる腹痛について紹介し、危険な腹痛や対処法についても解説していきます。これから妊娠中期に入る方や、今まさに妊娠中期という方もぜひご参考になさってください。

 

妊娠中のお腹の張りはなぜ起こるの?

妊娠中のお腹の張りはなぜ起こる?

妊娠中のお腹の張りとは、子宮の筋肉が収縮し、「キュッ」と硬くなっている状態のことを指します。これを医学的には『子宮収縮』といい、一般的には『お腹の張り』と呼んでいます。子宮も筋肉だということをご存知でしょうか。実はこのことを知らない方は意外と多いのです。普段リラックスしている状態であれば筋肉が緩んでいるので、張りを感じることはありません。

しかし、お腹をさするなど外部からの刺激や、ストレスなどの精神的なものによって筋肉が硬くなります。これがお腹の張りです。

張りの感じ方は人それぞれで、「お腹がピンと伸びているような感じ」「お腹がキューッと内側に引っ張られている」「カチカチになっている」など、表現もさまざま。

普段と感覚が違う、回数が多いなと感じたら早めに受診するのがおすすめです。楽観視して放っておくより、病院で診てもらって「特に心配するようなことはないですよ」と分かればその方が安心ですよね。

 

妊娠時期ごとのお腹の張りはどんな感じ?

お腹の張りは、多少は気にしなくても大丈夫ですが、危険なお腹の張りもあります。そのため妊娠時期によってお腹はどのような状態なのか知っておくと安心です。

ここでは妊娠初期、中期、後期と分けて、体の変化を紹介していきます。それに伴うお腹の張り方も時期によって違うのでチェックしておきましょう。

妊娠初期

この頃のお腹の張り方

  • ・チクチク
  • ・ガスだまりのような張り
  • ・足の付け根が引っ張られる

妊娠中期

妊娠中期のお腹の張り方

  • ・胎動による張り
  • ・疲れやストレスで子宮が緊張する

妊娠後期

妊娠後期のお腹の張り方

  • ・子宮が最大まで大きくなる
  • ・赤ちゃんが下に降りてくることで下腹部に負担がかかる

 

お腹の張りが出る原因

お腹の張りが出る原因

お腹の張りは子宮収縮によるものですが、それにはいくつか原因が考えられます。

  • ・皮膚が伸びる
  • ・子宮が大きくなることで靱帯が伸びる
  • ・便秘やガス溜まりによる張り
  • ・胎動による張り

こちらは上記で説明したとおりですが、その他にも理由はあります。直接的な刺激から気持ち的なものまでさまざまなので、しっかり把握しておきましょう。

お腹の締め付け

お腹と下着やボトムのサイズが合っていないことがあります。お腹は毎日少しずつ大きくなっていきますが、意外とまだ履けるかもと思ってしまいがちです。

きついものを身に着けていると、お腹を締め付けるだけでなく、擦れて傷になってしまうこともあります。あっという間にお腹は大きくなるので、早めの対策が必要です。

乳首マッサージ

妊娠週数が経つにつれ母乳のようなものが出る方もいらっしゃるのではないでしょうか。その際につまりを予防するため、お手入れをすることがあります。

また、出産前の母親学級などで、乳首マッサージに関する話もあるでしょう。これらは悪いことではないのですが、乳首への刺激は、あまり強くならないようにしてください。

実は乳首を刺激すると、子宮収縮を促すホルモンが分泌しやすくなります。そのため、お腹が張ってしまうことがあるのです。

何事もほどほどに、強く張りを感じる場合は、一度休憩するか、そのままその日はやらないようにしましょう。

体の冷え

体が冷えていると血流が悪くなり、子宮も収縮してしまいます。子宮の収縮はお腹の張りの直接的な原因なので、できるだけ体を冷やさないようにしましょう。

寒いときは首と名のつく箇所を温め、温かい飲み物を飲んでお腹を温めてください。また、夏場はエアコンや扇風機などの風が直接当たらない場所にいるようにしましょう。

疲労やストレス

日中動き回ったり、運動しすぎたりして疲れがたまるとお腹が張りやすくなります。疲れは意外と自分では気づかないもの。ただ、立っているだけ、歩いているだけでもお腹が張るという人もいうくらいです。

妊娠するとただでさえ体や心の変化についていくのが大変ですよね。それに加えて普段の仕事や家事もあるので、お腹の張りを感じやすくなります。妊娠中も家事や仕事があるかと思いますが、できるだけ無理をしないようにしてください。

性行為による張り

妊娠中性行為はやっても大丈夫なのか気になりますよね。普段の生活や妊婦健診で問題がなければ、妊娠中の性行為はできます。

しかしこの場合、あらゆる箇所に刺激が出るため、お腹が張ってしまうことも。お腹の中には赤ちゃんもいるため、赤ちゃんがびっくりしないためにも、性行為はゆっくり行うのがいいでしょう。

パートナーはこのような件に関しては気づきにくいため、きちんと説明して理解してもらうようにしてください。

この他にも軽くお腹をさすったり押したりしただけでお腹が張ることがあります。ちょっとした刺激に敏感になっているので、外部からもあまり刺激しないように日頃から気をつけておくといいですね。

【助産師解説】妊娠中に性行為(セックス)しても大丈夫?赤ちゃんへの影響は?

 

お腹が張りやすい人とは?

妊娠中は多少お腹が張るのが当たり前ですが、その中でもお腹が張りやすい人がいます。「自分はしょっちゅうお腹が張っている気がする」「妊娠中のお腹の張りが心配」という方は、ぜひチェックしてみてください。自分はお腹が張りやすい方に入るのか、その特徴を理解しておくと、予防や対策ができますよ。

頑張りすぎる人

お腹の張りは、ストレスや疲労によって起こるため、頑張りすぎる人はお腹が張りやすい傾向にあります。疲れていても、このぐらいなら大丈夫と無理をしたり、悩みや嫌なことを我慢してストレスを溜めてしまったり。

必要以上に頑張りすぎる人は筋肉も緊張状態になって子宮の収縮が活発になってしまうのです。

真面目な人

「妊娠したからといって、家事や仕事をおろそかにするのは嫌」という真面目な方もお腹が張りやすいです。

普段から「自分の決めたことはきっちりやりたい」と考えている方は、自分の体調に関わらず完璧にやろうとしがちです。

しかし妊娠中は心も体も劇的な変化があります。体が思うように動かなかったり、何もしてなくても気持ちが沈んでしまったりすることも。

そのため自分の思ったとおりにできなかったときに、ストレスを感じお腹の張りにつながってしまうのです。

デスクワークや運動不足の人

デスクワークや在宅でお仕事をされている方は、座りっぱなしのことが多いため、血流が悪くなります。

また、安定期に入り、体調が良くなってからも適度な運動をしていないと同じく血の巡りが悪くなり、お腹の張りにつながってしまうので注意が必要です。

仕事上、どうしても同じ姿勢での作業が長引く場合は、少し立ったり歩いたりするだけでも違いますよ。

 

お腹の張りの対処方法

妊娠中のお腹の張りの対処方法

お腹が張ると、なにか問題が起こったの?と心配になりますが、ちょっとしたことで予防できるので、いくつかご紹介します。

食生活の改善

妊娠中は便秘になる方も多いため、お腹が張ります。便秘解消のためにはこまめに水分を取り、食物繊維を摂取するよう心掛けてください。腸内環境が改善されればお通じも良くなり、便秘が解消されるでしょう。

リラックスできる時間を作る

家事や仕事があるのは仕方のないことですが、リラックスできる時間を作ることが重要です。お腹の張りが出た場合、少し横になったりお茶などを飲んだりすることで体がリラックスした状態になり、お腹も温まるので張りが軽減されます。

妊娠前のようにしっかりやりたいという」気持ちもあるとは思いますが、普段とは違う状況ですので、少し肩の力を抜いてみるのもいいかもしれませんね。

お腹を締め付けない

妊娠中期になると、腹帯をお腹に巻く方もいらっしゃるでしょう。その際にきつく締めすぎている可能性があるので、お腹が大きくなるにつれて調整が必要です。

また、上記でも挙げたように、下着やボトムのサイズが合っていない場合もあるので、きつくなる前に、下着やボトムはマタニティ用のものを準備しておくといいでしょう。

 

こんなお腹の張りは危険!

お腹の張りには危険なものもあります。ちょっとした違和感を見過ごさないためにも、どのような張りが危ないのか見ていきましょう。

休んでも張りや痛みがおさまらない

横になって安静にしていても張りが強くなる、一定間隔で張りがある、痛みがあるなどの場合は何らかのトラブルが起きている可能性があります。長時間同じ姿勢でいたり、疲れが溜まっていたりすることで血流が悪くなり、このような症状が現れることがあるのです。

出血がある

お腹の張りに加えて出血がある場合は危険です。出血量が多い、鮮血が出ているなどの症状が出ていると、切迫早産や胎盤異常が考えられます。

一刻を争う可能性もあるので、例えばその日の午前中に気づいた場合は、午後まで待たずに早めに病院へ向かうようにしましょう。何事も早め早めの行動が大切ですよ。

切迫早産の原因や症状とは?入院が必要な状態についても解説!

 

妊娠中期の腹痛

妊娠中期の腹痛にはいくつか種類があります。ここでは腹痛の種類別に、どのような原因で起こるのかみていくのでぜひご参考になさってください。

 

よくある腹痛

妊娠中期によくある腹痛の種類をいくつかまとめてみました。

 

子宮収縮
  • ・妊娠中は子宮収縮を繰り返す
  • ・ツーンとした痛み
  • ・ずっと続くようじゃなければ大丈夫
便秘
  • ・プロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増加

→腸の働きを弱めてしまう

  • ・ガスだまりの様な状態
靱帯が引っ張られる

 

  • ・お腹が徐々に大きくなることで子宮の靱帯が引っ張られる
  • ・足の付け根やわき腹辺りに痛みあり
過度な運動
  • ・少し無理な態勢をとったり、運動をやりすぎたりするとおなかが張る

 

ホルモンの影響やおなかが大きくなり始める時期ということもあって腹痛が起きます。これらは長く続かなかったり、痛みが強くならなければ大丈夫ですが、少しでも違和感を感じることがあればすぐに病院を受診するようにしてください。

 

その痛みは胎動かも?

妊娠中期はちょうど安定期に入る時期で、胎動も感じるように。はじめは、おなかの中でガスがはじけているようなごく小さなものだったのが、蹴ったり動いたりといった動きに変わっていきます。

 

そして妊娠中期の腹痛の中には、この胎動によるものも含まれます。赤ちゃんが恥骨やお腹の辺りを蹴ったときに下腹部痛が起きたり、動き回ることで靱帯が引っ張られておなかにも刺激があったりするからです。

 

胎動は赤ちゃんの元気な様子がよくわかるため、動いているのを感じるとかわいいですよね。しかしあまりにも動きすぎてお腹が痛くなるときは、赤ちゃんを落ち着かせるようにおなかをさすってあげるといいでしょう。無理はせず、横になって休むのもおすすめです。

 

危険な腹痛

妊娠中は腹痛が起きやすいですが、その中でも危険な腹痛もあるので注意が必要です。ここでは、どのような腹痛が危険なのかみていきます。

 

危険な痛みの種類

危険な痛みには以下のようなものがあります。

 

  • ・今までにないような痛み(冷や汗が出るくらいの)
  • ・膣から出血している
  • ・子宮が石のように固い
  • ・生理痛のような痛みが一定の間隔で起こる

 

このような場合は、赤ちゃんに何らかのトラブルが起きているか、切迫早産や陣痛が来ている可能性があります。そうなると入院が必要になったり、すぐに分娩の準備を行わなければならなかったりするので一刻を争うことも。

 

いつもの腹痛と違う感じがしたら、少し様子を見て良くならないようなら病院(産婦人科)を受診してください。

妊娠中期に腹痛が起きたら?

妊娠中期に腹痛が起きたら、まずは安静にすることです。おうちにいるときには、横になったりソファに座ったりしてリラックスしてください。しばらくして痛みが引く場合は心配いりません。

 

しかし、頻繁にお腹が痛くなる場合は、痛みがある時間、次の痛みまでの間隔などをメモしておくと、何かあったときに役立ちます。

 

また、腸が弱まって腹痛が起きている場合は水分補給や腸内環境を整える食べ物(ヨーグルトやレタスなど)を積極的に取るようにしてください。無理のない程度にウォーキングなどの運動することも大切ですよ。

仕事は行くべき?休む方がいい?

妊娠中期、お腹の張りや腹痛を感じるときに、お仕事に行くか、休むべきか・・悩むママさんも多いはず。安静にして、すぐに治る場合は、無理のない程度にお仕事にも行っても問題ないケースがほとんどでしょう。

 

ですが、次のようなときには、一度お仕事を休んで医師に相談することがおすすめです。

 

  • 1日にお腹が張ったり腹痛の頻度が多い場合
  • 動けないほどの痛みを感じるとき
  • 今までにないような痛み(冷や汗が出るくらいの)
  • 膣から出血している
  • 子宮が石のように固い
  • 生理痛のような痛みが一定の間隔で起こる

また、痛みが一時的に治まって出勤しても、またお腹が張ったり痛むことも想定できます。あらかじめ、上司には相談しておき、しんどいときには無理をせず休息を取るようにしましょう。

 

まとめ

妊娠中期はそれまでひどかったつわりがおさまってうれしい反面、落ち着く暇もなく新たなトラブルが起きることも。

 

妊娠中はお腹も張りますし、胎動を感じるようになると赤ちゃんが動くことで腹痛が起きるので、少しお腹が痛いという程度であれば問題ありません。

 

とはいっても初めての妊娠の方は心配になることもあるでしょう。妊婦さんの不安は赤ちゃんにも伝わりますので、1人で抱え込まず、周りの人に相談するようにしてください。痛みが強くなったり、出血や破水などがあったりする場合はすぐに病院へ連絡します。

 

妊娠中期は一番動ける時期なので、赤ちゃんを向かえる準備や歯の治療などあることもいっぱいですが、無理はしないようにすることが大事です。お腹への負担を少なくし、できる範囲でマタニティライフを楽しんでくださいね。

 

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
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8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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