妊娠中期というと、安定期に入る頃ですよね。妊娠初期のつわりも徐々に落ち着いてきますが、妊娠中期に入ると腹痛を感じることがあるためまだまだ油断は禁物です。
妊娠中は腹痛を感じることがあるため、それほど心配いらないものもありますが、中には危険な腹痛もあります。自分では判断が難しいので、何かあれば病院を受診するのがおすすめです。
この記事では、妊娠中期に起こる腹痛について紹介し、危険な腹痛や対処法についても解説していきます。これから妊娠中期に入る方や、今まさに妊娠中期という方もぜひご参考になさってください。
妊娠中期とは
妊娠中期とは16週0日〜27週6日の間のことで、妊娠5〜7カ月のことをいいます。この頃には胎盤も完成し、つわりもおさまってくるため身体的にも精神的にも少しほっとする時期です。
胸もお腹も急激に大きくなって妊婦さんらしい体型になってきます。胎動も感じ始めるので、赤ちゃんの存在がより身近に感じられ楽しみも増えていきますよ。
妊娠中期の症状
つわりもおさまり楽しみが増える一方で、新たなトラブルも現れます。妊娠初期はまだお腹もそれほど大きくなかったので、お腹や腰への負担は少なかったでしょうが、妊娠中期は体のあちこちに負担がかかるように。ではこの時期には具体的にどのような症状が現れるのか解説していきます。
胸が大きくなる
妊娠するとバストが大きくなりますが、妊娠中期になると、お腹が大きくなるのと同じで、さらに大きくなります。そこで気を付けてほしいのが、ブラによる締め付けです。
徐々に普段使っているブラではきつくなってしまい、無理につけ続けると胸はもちろんのこと、胃も圧迫することになってしまいます。
そのため、妊娠中から出産後も使えるマタニティブラを早めに買っておくのがおすすめ。口コミや先輩ママさんたちから意見を聞くと自分に合ったものが見つかりますよ。
体重増加
妊娠中期に入ると、食欲も戻ってきて妊娠初期の頃よりは食べられるものが多くなってきます。今まであまり食べられなかった分、「栄養も摂らなければ」とついついたくさん食べすぎてしまうことも。もしその状態が続くと急激な体重増加につながります。
体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を引き起こす原因のひとつです。妊娠する前には何の症状もなかった方でも、妊娠中はホルモンの変化によってなる可能性がぐんと高くなります。
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になってしまうと、妊婦健診の他にもこれらの治療が必要になるので注意が必要です。悪化した場合、早産や帝王切開での出産も考えられるので体重の管理もしっかりしてくださいね。
息切れ
息切れの原因は主に2つ考えられます。ひとつはおなかが大きくなったことです。赤ちゃんのスペースを確保するために、周りの内臓を押しやるため、肺や胸が圧迫されます。そのため、ちょっと動いただけでも息切れを引き起こすことに。
もうひとつは、赤ちゃんへ血液を送り届けていること。週数が進むにつれ赤ちゃんもどんどん成長していくので、その分赤ちゃんに送る血液量も増えます。めまぐるしい血液循環が起きるので、動悸や息切れがおこるというわけです。
妊娠線が出る
妊娠線は、お腹の筋が引っ張られて限界まで達した時に、肉割れのようなヒビが入ることです。食欲の増加や赤ちゃんの成長によってお腹の皮も伸びていきますが、ある程度伸びると足の付け根が引っ張られるような感じがして、ピキッとなります。
妊娠線は、妊娠初期からのケアが大事です。まだ線が出ないうちからクリームなどを縫っておくと予防にもなるので、早めの対策に対策してくださいね。
頻尿
妊娠中期になると、本格的に胎動を感じられるようになります。赤ちゃんはお腹の中で上下左右くるくる回りながら過ごすので、さまざまな所を蹴ります。
よく蹴られる箇所の中には恥骨もあり、膀胱が刺激されて頻尿になってしまうことも。ただでさえ動くのが大変になってくるので、少しでもトイレに行きたくなったら我慢しないようにしてください。
妊娠中期の腹痛
妊娠中期の腹痛にはいくつか種類があります。ここでは腹痛の種類別に、どのような原因で起こるのかみていくのでぜひご参考になさってください。
よくある腹痛
妊娠中期によくある腹痛の種類をいくつかまとめてみました。
子宮収縮 | ・妊娠中は子宮収縮を繰り返す
・ツーンとした痛み ・ずっと続くようじゃなければ大丈夫 |
便秘 | ・プロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増加
→腸の働きを弱めてしまう ・ガスだまりの様な状態 |
靱帯が引っ張られる
|
・お腹が徐々に大きくなることで子宮の靱帯が引っ張られる
・足の付け根やわき腹辺りに痛みあり |
過度な運動 | ・少し無理な態勢をとったり、運動をやりすぎたりするとおなかが張る |
ホルモンの影響やおなかが大きくなり始める時期ということもあって腹痛が起きます。これらは長く続かなかったり、痛みが強くならなければ大丈夫ですが、少しでも違和感を感じることがあればすぐに病院を受診するようにしてください。
その痛みは胎動かも?
妊娠中期はちょうど安定期に入る時期で、胎動も感じるように。はじめは、おなかの中でガスがはじけているようなごく小さなものだったのが、蹴ったり動いたりといった動きに変わっていきます。
そして妊娠中期の腹痛の中には、この胎動によるものも含まれます。赤ちゃんが恥骨やお腹の辺りを蹴ったときに下腹部痛が起きたり、動き回ることで靱帯が引っ張られておなかにも刺激があったりするからです。
胎動は赤ちゃんの元気な様子がよくわかるため、動いているのを感じるとかわいいですよね。しかしあまりにも動きすぎてお腹が痛くなるときは、赤ちゃんを落ち着かせるようにおなかをさすってあげるといいでしょう。無理はせず、横になって休むのもおすすめです。
危険な腹痛
妊娠中は腹痛が起きやすいですが、その中でも危険な腹痛もあるので注意が必要です。ここでは、どのような腹痛が危険なのかみていきます。
<h3>危険な痛みの種類</h3>
危険な痛みには以下のようなものがあります。
・今までにないような痛み(冷や汗が出るくらいの)
・膣から出血している ・子宮が石のように固い ・生理痛のような痛みが一定の間隔で起こる |
このような場合は、赤ちゃんに何らかのトラブルが起きているか、切迫早産や陣痛が来ている可能性があります。そうなると入院が必要になったり、すぐに分娩の準備を行わなければならなかったりするので一刻を争うことも。
いつもの腹痛と違う感じがしたら、少し様子を見て良くならないようなら病院を受診してください。
切迫早産とは
妊娠22~37週の間に赤ちゃんが生まれそうな状態になることを「切迫早産」といいます。考えられる原因はさまざまですが主なものは以下のとおりです。
子宮内感染 | ・腟から子宮内へ細菌が侵入すると絨毛膜羊膜炎を発症
→子宮口が開きやすくなる、前期破水や早産などを引き起こす 特に妊娠30週未満に起こる早産の原因 |
ストレス | ・身体が思うように動かないことでイライラ
・精神的に不安定になる |
子宮頸管無力症 | ・子宮収縮がないにも関わらず子宮口が開いてしまう
・体質、子宮頸部の手術既往などが原因 ・自覚症状がない ・妊娠20~24週頃の妊婦検診で見つかることが多い ・最初の妊娠で子宮頸管無力症と診断を受けた場合、妊娠12週頃に子宮頸管縫縮術(子宮の出口を縛る手術)をすることも |
多胎妊娠 | ・子宮収縮が起こりやすくなる
・状態によっては長期入院になることも |
子宮奇形 | ・子宮が通常とは違う形をしている
・子宮の一部が欠損している |
上記のような原因によってさまざまな症状が現れます。主な症状は出血や破水、お腹の張りです。以下にまとめましたのでご覧ください。
出血 | ・出血や痛みがある
・おりものから悪臭がすることも |
破水 | ・赤ちゃんがいる膜が破れて羊水が流れ出すこと
・少量の場合、おりものや尿漏れとの見分けが難しい ・破水は自分の力では止めることができず出続ける ・生臭いような臭い ・破水後は細菌が入りやすくなり、感染症を引き起こす可能性も |
お腹の張り | ・頻繁にお腹が張る
・いつもより強い張りがある。 ・休んでいても張りが続くようなら病院へ |
このような症状が出たら早めに対処することで、軽く済むことがあります。入院せずに自宅で安静にするだけで大丈夫なこともあるので、違和感がある場合はまず医師に相談してみるのがいいですね。
妊娠中期に腹痛が起きたら?
妊娠中期に腹痛が起きたら、まずは安静にすることです。横になったりソファに座ったりしてリラックスしてください。しばらくして痛みが引く場合は心配いりません。
しかし、頻繁にお腹が痛くなる場合は、痛みがある時間、次の痛みまでの間隔などをメモしておくと、何かあったときに役立ちます。
また、腸が弱まって腹痛が起きている場合は水分補給や腸内環境を整える食べ物(ヨーグルトやレタスなど)を積極的に取るようにしてください。無理のない程度にウォーキングなどの運動することも大切ですよ。
まとめ
妊娠中期はそれまでひどかったつわりがおさまってうれしい反面、落ち着く暇もなく新たなトラブルが起きることも。
妊娠中はお腹も張りますし、胎動を感じるようになると赤ちゃんが動くことで腹痛が起きるので、少しお腹が痛いという程度であれば問題ありません。
とはいっても初めての妊娠の方は心配になることもあるでしょう。妊婦さんの不安は赤ちゃんにも伝わりますので、1人で抱え込まず、周りの人に相談するようにしてください。痛みが強くなったり、出血や破水などがあったりする場合はすぐに病院へ連絡します。
妊娠中期は一番動ける時期なので、赤ちゃんを向かえる準備や歯の治療などあることもいっぱいですが、無理はしないようにすることが大事です。お腹への負担を少なくし、できる範囲でマタニティライフを楽しんでくださいね。
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