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バウンサーって必要? 使うと赤ちゃんの発達が遅れるって本当?

保育士とも
こんにちは♪保育士ともです。

バウンサーは赤ちゃんをあやす、ゆりかごのようなもの。手動や電動のものと種類はいろいろとありますが、バウンサーの構造はシンプルです。コンパクトなものだと、たたむと家具と家具の隙間に入るほどのものもあります。バウンサーは一種のベビーチェアですが、ゆらゆらするので赤ちゃんは安心してゆったりとできますし、さらにイスとしても使えます。
しかし、『バウンサーを使うと発達遅れの原因になる』ということを聞いて悩んでいる人もいるかもしれません。

「寝返りが遅くなるの?」

「発達遅れになったら困る…」
そう思うと、便利そうだから使いたいなと思っていたけれど、やっぱり止めたほうがいいの? と悩んでしまいますよね。バウンサーを使うと発達が遅れるというのは本当なのでしょうか?

 

バウンサーを使うと発達遅れになるってウソ?ホント?

バウンサーを使うと発達遅れになるってウソ?ホント?

まず、バウンサーを正しく使っていれば、赤ちゃんが発達遅れになることはありません。

保育士とも
ですから、ウソ! が正解です。

しかし、適切に使わないと、ホントになってしまうこともあるので注意が必要です。バウンサーはベッドではないので、一日中、乗せっぱなしにしないなど、使い方には気を付けましょう。

バウンサーが発達遅れになるといわれる理由

バウンサーが発達遅れになるといわれる理由

バウンサー(bouncer)は、その名の通り、バウンス(bounce)=跳ね返すという意味。ゆりかごのようにやさしく揺らしてくれるグッズです。手動のもの、イスとしても使えるもの、電動タイプの商品もあります。さらに数種類の揺れ方を選べるものまでと多種多数あります。

はてな

便利なグッズですが、どんな理由から「バウンサーが発達遅れになる」と言われてしまうのでしょうか。

発達遅れになるといわれる理由を3つのポイントから解説していきますね。

  • ・発育が遅れる
  • ・血行不良
  • ・揺さぶられっ子症候群

発達遅れになるといわれる理由その1:発育が遅れる

バウンサーに乗せるとおとなしくなると、ラクなのでつい長時間乗せたままにしてしまう気持ち、ママ誰しも分かりますよね。しかし、1日の大半を乗せっぱなしにしていてはいけません。ほとんどの製品に「2時間以上乗せないこと」「1時間程度」などと書かれてあるので、長時間連続して使わないようにしましょう。
これと同じようなことが大人にも言えます。たとえばずっと座ったままパソコンを触っていると腰や肩に負担がかかり、辛くなってきますよね。血流が悪くなり、腰痛や肩こりが生じるのですが、これと同じことが赤ちゃんにも起こります。

バウンサーはベッドではなくイスです。いくら柔らかい体をしている赤ちゃんでもイスに長時間座って寝ていたら、体もむくんでしまいますよね。ですから、トリセツに書かれてある注意をしっかりと守って使うようにしましょう。

発達遅れになるといわれる理由その2:血行不良になる心配

上記したことと重なりますが、同じ体勢でずっといると血行不良になります。筋肉は伸び縮みすることで血行を良くしています。ところが、長時間同じ姿勢を取り続けていると、筋肉がかたまってきます。これがコリです。肩こりや首のこりと同じものですね。筋肉が硬くなってくると、血管が圧迫され、血行不良に陥ります。

はてな

では、なぜ、血行不良がいけないのでしょうか。

血液は摂取した栄養分や酸素を運んでいますが、老廃物や二酸化炭素を腎臓や肝臓などに運ぶ役割も果たしています。そのため、血行が悪くなると、これらのことができなくなります。毛細血管へ血液が流れなくなると老廃物が蓄積され、体の末端部分である手足の冷え、コリやむくみなどの症状が現れてきます。冷えが続けば、風邪などの体調不良の原因となってしまうのです。
理由その1と重なりますが、これらのことから、バウンサーに赤ちゃんを長時間乗せ続けないことが重要になります。

発達遅れになるといわれる理由その3:「揺さぶられっ子症候群」になる心配

「揺さぶられっ子症候群」、聞いたことがありませんか?時々、ニュースになっているので聞いたことがある人もいるかと思います。まず、揺さぶられっ子症候群はShaken Baby Syndrome。このことから略してSBSとも呼ばれています。
ウィキペディアによると「生後6か月以内の新生児や乳児の体を、過度に揺することで発生する内出血などの外傷。児童虐待ともなりうるもので、乳児揺さぶり症候群ないし乳幼児揺さぶられ症候群ともいう」となっています。

(出典:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%BA%E3%81%95%E3%81%B6%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A3%E5%AD%90%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 )

新生児~生後6ヶ月未満の乳児が揺さぶられっ子症候群になりやすいと考えられていて、激しく揺さぶると網膜出血、硬膜下血腫またはクモ膜下血腫が引き起こされるとされています。赤ちゃんを揺さぶると揺さぶられっ子症候群になるというと、あやし方が心配になってしまうかもしれませんが、赤ちゃんがリラックスできる程度の優しく揺さぶる程度であれば問題はないので、過度に気にしないようにしましょう。
バウンサーに乗せて揺らしても、脳が動くほどの激しい揺れにはならないので心配する必要はないと思います。

保育士とも
ご兄弟がいる場合は、上の子が激しく揺さぶったりしないように注意してくださいね。

バウンサーの使い方5つのポイント

バウンサーの使い方5つのポイント

お昼寝時にバウンサーに赤ちゃんを乗せて揺らしていると、すぐに寝息をたてて寝てしまいます。気持ち良さそうに寝ているのを見ると、このままバウンサーの上で寝かせたままにしたほうがいいのか、お布団に移した方がいいのか、迷いますよね。
バウンサーは長時間寝かせたままにするのはいけませんが、お昼寝ぐらいならそのままでもだいじょうぶです。寝ているからお布団へ移動しようと抱っこするとすぐに起きちゃうこともあります。スヤスヤと眠っているようでしたら少しの間はそっとしておきましょう。
ただし、お昼寝は2時間程度。それ以上、寝ているようならお布団に移動させましょう。ここからはバウンサーを使う時に注意したいポイントを5つご紹介します。

使い方ポイント1:長時間乗せっぱなしにしないこと

バウンサーを上手に利用してもらいたいので重複しますが、長時間乗せっぱなしにしないようにしましょう。そのためにもバウンサーに書かれてある推奨時間を確認してください。ユラユラさせて寝てくれれば、長時間の抱っこから解放され、お昼寝させるのもラクチンになりますね。家事をしながら、バウンサーを側に置けば安心できますね。
バウンサーの心地よい揺れはママさんの代わりにあやしてくれています。その間は、家事やホッとひと息つける時間も保できるようになるはずです。

使い方ポイント2:安定した場所で使うこと

段差がある、ソファの上など安定していない場所に置くことは避けましょう。安定していない場所に置くことで、揺れているうちに少しずつズレてしまい、最後は転倒してしまう危険もあります。安定している場所で使うようにしましょう。

使い方ポイント3:目の届く場所に置くこと

安定した場所に置いても、想定外のことは起こる可能性があります。ですから、必ず、近くに置いておくようにして、たとえスヤスヤと寝ていてもこまめに様子を見るようにしましょう。

使い方ポイント4:赤ちゃんの体をベルトで固定して使うこと

ちょっとの間だから…とバウンサーに置いたとしても、離れる時は、必ずベルトで固定して使うようにしましょう。また、バウンサーによって固定方法も違うので、必ず、使う時はトリセツをしっかりと読んでから使うようにします。
その際、固定の仕方のポイントが書かれてあるので、しっかりと読んで、赤ちゃんの安全のためにもその通りに使うようにしてください。

使い方ポイント5:窒息する危険があること

6カ月未満の乳児は、背中を大きく曲げた状態で寝かせると窒息の危険があるということを忘れないようにしてください。バウンサーはベッドではなく、あくまでもイス。商品よっては短いお昼寝ならだいじょうぶと書かれているものもあります。
1時間以上、寝ているようなら、できるだけベビーベッドなどに移してあげるようにしましょう。

 

バウンサーって必要なの?

バウンサーって必要なの?

バウンサーは必ず必要なものではありません。あればママさんの家事や育児が少しラクになるというものです。夕方になるとなぜかグズグズする赤ちゃんなら、効果はあります。食事の支度をしなくてはいけない時に、ずっと抱っこでは何もできませんよね。でも、そんな時にバウンサーがあれば、代わりにあやしてくれるはずです。ただ、どんな赤ちゃんでもバウンサーが好きとは限りません。最初は嫌がるけれど、何度か乗せたら慣れてきたという赤ちゃんもいますし、何度乗せてもダメという赤ちゃんもいるかもしれません。

ただ、ママがやるべきことは多くて、大変ですから、「疲れたとな~」と思ったら、バウンサーを利用するのもひとつの手。環境によっては赤ちゃんを見てくれる家族がいるから、バウンサーは不要という家庭もあると思います。環境によっては育児がラクになるアイテムなので、あったら便利かも…と思ったらそろえるようにしましょう。

バウンサーのメリットとは?

バウンサーのメリットとは?

では、実際、バウンサーを利用するメリットを4つご紹介します!

バウンサーのメリット1:寝かしつけに便利

バウンサーは寝かしつけに便利です。もちろん寝ない子もいるのですが・・
バウンサーが好きな子は、揺さぶられるうちにウトウト。ママも抱っこをして寝かしつけするよりも負担がだいぶ楽になりますよね。

バウンサーのメリット2:家事ができる

赤ちゃんはママさんの姿が見えなくなると不安になってすぐに泣き出します。抱っこをすると安心してくれるのはいいのですが、かといって、一日中、抱っこしているのは大変です。いくら軽いからといっても、やりたいこともあるし、やるべきこともあります。それに時々でいいから休みたい! ですよね。
そんな時、目の前に置いておけるバウンサーがあれば、赤ちゃんからもママさんが見えますし、ママさんは抱っこせずに家事をすることができて、お互い安心できますよね。さらに、抱っこするのに疲れたら、バウンサーに代わってもらうこともできます。

バウンサーのメリット3:軽いものなら移動もラク

バウンサーは2~3キロと軽量のものが多いので、移動もラクです。電動のものだと倍の4キロ~程度になります。ただ、多機能のものは7キロ以上のものもあるので、移動させることが多いようなら軽めのバウンサーを選んだ方がいいでしょう。バウンサーに赤ちゃんを乗せたまま、外へ運んだり、お風呂の前に置いたり、さらに部屋から部屋へ移動させるのもラクにできます。家事をする時に近くにラクに置いておけるのでとっても便利ですよ。
実際にバウンサーを利用していたママさん

ママの声
昔ながらのシンプルで安いバウンサーを選んでみたところ、シンプルなので圧迫感もなく赤ちゃんも抵抗なくご機嫌に利用してくれました♪

もちろん機能性にあふれた高価なバウンサーを選んであげることもおすすめですが、育児にはいろいろとお金の心配もあります。ママさんを助けてくれるアイテムとして簡単なバウンサーでも役に立ってくれますよ。いつもママさんと赤ちゃんは一緒です。バウンサーにのせたからといってママさんが家事ばかりに目を向けてしまうと赤ちゃんはバウンサーにのったらママはそばにいてくれないと思ってしまいますね。ママのそばにいるためにバウンサーにのってもらうという意識で利用すると赤ちゃんも安心してくれます。

バウンサーのメリット4:吐き戻しを軽減

授乳後に抱き抱えてトントンしても、ゲップが出切れない、中にはゲップをするのがヘタな赤ちゃんもいます。そんな時、バウンサーなら頭が高い位置にあるので、吐き戻しが少ないとされています。吐き戻しはほとんどの場合、頭が低い位置にあると逆流するために起こります。

バウンサーはいつからいつまで使える?

バウンサーはいつからいつまで使える?

生後3週間から2歳ごろまで使えるのが一般的ですが、中には3歳まで使えるものもあり、その商品ごとに決まっています。
リクライニング機能があるものなら、新生児から使えますが、ない場合は首がすわってからしか使えません。商品には対象年齢とともに体重制限も書かれてあります。ですから、対象年齢でなくても体重が制限を超えてしまったら安全のためにも使うのは止めておきましょう。
歩き始めると座らなくなったという赤ちゃんもいれば、ミルクを必ずバウンサーで飲むという子もいます。意外と使える期間は短めなのかもしれません。

まとめ

トリセツに書いてある注意事項を守り、その通りに安全に使っていれば、発達遅れの心配はいらないと言えるでしょう。安心してバウンサーを使い、少しでも育児がラクになるなら使って損はないかと思いますよ。ママの負担が軽減できるベビーグッズがあれば、積極的に取り入れて、楽しい育児生活を送ってくださいね♪

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  • この記事を書いた人

保育士とも

保育士資格
第二種幼稚園免許

昔から小さい子が大好きで、夢の保育士に!7年間、保育園で働いていました。
0歳児の担任をしたときに、赤ちゃんのコミュニケーション力や意志の強さに驚きました。子どものことについての発信がママさんのお役に立てると嬉しいです。世の中のママさんを心から尊敬しています。
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