育児・赤ちゃんについて

【産婦人科医監修】赤ちゃんの紫外線対策、いつから始める?日焼け止めの選び方

2021年4月4日

  • 記事の監修者

丸尾 伸之 先生

レディーバードクリニック 院長

平成13年 大分医科大学卒業、神戸大学医学部附属病院で産婦人科勤務
平成20年 神戸大学大学院で医学博士取得、神戸赤十字病院で勤務
平成27年 淀川キリスト教病院 産婦人科部長
令和4年 大阪西天満でレディーバードクリニックを開業
監修者情報

「赤ちゃんも日焼け止めって必要なの?」

「どんな日焼け止めを選べばいいか分からない…」

そんな疑問をお持ちのママ・パパも多いのではないでしょうか。

実は赤ちゃんの肌は大人の3倍もデリケートといわれています。

この記事では、赤ちゃんのデリケートな肌を守るための紫外線対策について、日焼け止め以外の方法なども詳しく解説します。

赤ちゃんと一緒に紫外線対策をして、肌トラブルを防いでいきましょう!

赤ちゃんも日焼け対策は必要?

赤ちゃんは大人の約3倍も肌がデリケートだといわれています。

外にお散歩に行ったりお出かけの際、赤ちゃんも大人と同じように紫外線を浴びていて、そのダメージは大人よりも大きくなります。
肌に紫外線を浴びることによって、乾燥したり、やけどのように炎症を起こしたり将来に何らかの症状が出たりと肌トラブルを起こしてしまいます。そのため、赤ちゃんのころから日焼け対策は必要になってきます。

日焼け止め以外の対策を

赤ちゃんの日焼け対策は、日焼け止めを塗るだけではありません。少しのお出かけにも日焼け対策ができるようにしていきましょう!

衣服・帽子で日焼け対策

肌に直接、強い紫外線を浴びないようにしていきましょう。

袖のある衣服を身につけたり、タオルケットなどをかけたりすることで紫外線のダメージを軽減することができます。

 

そのときに、熱がこもってしまわないように通気性のいいものを身につけて赤ちゃんが過ごしやすい衣服を選ぶようにしましょう。

また、肌だけでなく、つばが広い帽をかぶったり、ベビーカーの幌を下ろしたりして、紫外線が直接目に入らないように気をつけてあげてくださいね。

室内や車で過ごすときにはUVカットのカーテンを使用するのもいいですね。

戸外に出時間帯を考える

一番紫外線が強い時間は10~14時頃です。

特に夏場は、戸外で遊ぶ時間帯をずらしたり、日陰を選んだり、休憩時間をとったりしながら紫外線対策、熱中症対策をしていきましょう。

日焼け止めを選ぶポイント

赤ちゃんの紫外線対策のひとつとして、長時間日光にあたるときには、日焼け止めを塗ることもあります。赤ちゃんの肌はデリケートですので、日焼け止め選びも重要になってきますよね。

選ぶポイントをおさえて、赤ちゃんの肌の負担にならないように気をつけましょう。使う前には、パッチテストをして赤ちゃんの肌があれたり、赤みが出たりしないかを確認することをおすすめします。

赤ちゃん用のものを選ぶ

日焼け止めには対象年齢が記載されているので、必ず月齢にあったものを選ぶようにしましょう。刺激が強すぎると、肌トラブルの原因になりますので、赤ちゃんも使える肌に優しいものを選びましょう。少々、口に入っても大丈夫な成分やオーガニックタイプのものだと安心ですね。

防御指数(SPF・PF)をチェックしよう

大人の使用する日焼け止めにも、SPF・PFの防御指数がかかれています。赤ちゃん用の日焼け止めもその数値を確認してみましょう。

  • ●SPF: 短時間で肌に赤みや炎症を起こさせ、肌が黒くなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数
  • ●PF:一時的に肌を黒くさせ、長時間かけて肌の弾力を失わせるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果指数

赤ちゃんが日常的に使うものであれば、SPF15~20、PF++くらいを基準に選ぶことをおすすめします。海や山などのレジャー用はもう少しSPF・PFが高いものでもいいですが、赤ちゃんの肌への刺激は強くなるので肌の様子を見ながら塗るようにしてくださいね。

お湯や石けんで落とせるもの

簡単にお湯や石けんで落とせる日焼け止めを選ぶようにしましょう。というのも、日焼け止めは洗い残しがあると肌に刺激を与え、肌トラブルの原因にもなります。

お風呂で優しく洗ってしっかり落とせるものを選ぶようにしましょう。日焼け止めを落とすときには、ガーゼやハンカチをぬらして優しく拭き取ってあげるといいですよ。

ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)のもの

日焼け止めの成分で紫外線吸収剤が不使用のものを選ぶようにしましょう。紫外線吸収剤は言葉のとおり、紫外線を吸収してしまう成分があり、肌にもよくありません。成分表を見てノンケミカルのものを選ぶようにしましょう。

洗い流す・保湿を大切に

日焼け止めを塗るのと同じくらい大切にしてほしいことは、日焼け止めを洗い流すことと、保湿することです。

ぬらしたガーゼやハンカチで優しく拭き取ったり、お風呂で洗ったりして洗い残しがないようにしましょう。日焼け止めを買うときに、お湯や石けんで洗い流せるものであることを確認してくださいね。

また洗い流した後はベビー用ローションやオイルで保湿し、肌を守ってあげましょう。

さいごに

大人だけでなく赤ちゃんも一緒に紫外線対策をして、健康に過ごしていけるようにしましょう。日光を全く浴びないのが良い、ということではありませんので、日焼け対策をしながら戸外で遊ぶ時間を大切にしていきましょうね。赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、紫外線から守りつつ、保湿しながら十分にケアしてあげてくださいね。

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  • この記事を書いた人

保育士とも

保育士資格
第二種幼稚園免許

昔から小さい子が大好きで、夢の保育士に!7年間、保育園で働いていました。
0歳児の担任をしたときに、赤ちゃんのコミュニケーション力や意志の強さに驚きました。子どものことについての発信がママさんのお役に立てると嬉しいです。世の中のママさんを心から尊敬しています。
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