最近、新型コロナウイルスの影響で、外に出るときには必ずマスクをつけるようになりましたね。マスクの効果として、菌をうつさない、予防することがありますが、赤ちゃんはマスクをする必要があるのでしょうか。マスクをつけることによって、危険な面はないの?感染症予防のためにできることは何?赤ちゃんにとっての安全・健康について考えながら見ていきましょう。
2歳未満のマスクは危険?
最近では新型コロナウイルスの影響で小さな子どもから大人まで、当たり前のようにつけているマスク。いったい何歳からつけることができるのでしょうか?
日本では日本小児科学会で2歳未満のマスクの着用には気をつけましょう、と提言されており、アメリカでも2歳未満のマスク着用は控えるよう勧告が出されています。
マスクによる事故
2歳未満の赤ちゃん、子どもは自分でマスクをうまく取り外せないことがあるため、次のような危険が考えられます。
☑呼吸がしにくくなり、窒息する。
☑嘔吐したときに息ができなくなり窒息する。
☑熱がこもって熱中症になりやすい。
☑顔色が見られないため体調不良に気付きにくい。
☑雑菌で肌荒れしたり、菌が繁殖したりする。
特に2歳未満はこのリスクが高まるといわれています。そのため、2歳未満のマスクの着用はあまりおすすめできません。
マスク以外で感染症対策
2歳未満の赤ちゃんの安全面、健康面を考えてマスクの着用はデメリットが多く、おすすめできないことをお話しました。しかし、赤ちゃんもマスクを着用すること以外でしっかり感染症対策をしていく必要があります。おかあさんがしっかりとサポートしてあげましょう。
手洗い・うがい
感染症対策に手洗い、うがいは欠かせません。赤ちゃんはまだうがいが難しいのでもちろん手洗いだけで大丈夫です。可能であれば、しっかり洗剤を使いながら20~30秒おかあさんと一緒に手洗いをしましょう。手洗いが難しい場合は、赤ちゃんも使える除菌シートも活用するといいですよ。
3密を避ける
なるべくソーシャルディスタンスを保ちながら、3密(密閉、密集、密接)を避けるようにしましょう。人混みの多い場所を避けたり、交通手段を満員電車から自転車に変えたりして3密にならないようにできるといいですね。
換気する
室内でも空気の入れ換えを定期的にするようにしましょう。感染症対策を徹底していても家族の誰かが外から菌を持ち帰ってきてしまう可能性は少なくありません。一時間に一回程度、窓を全開にして数分換気するようにしましょう。
マスクの着用を求められるときは?
2歳未満の子どもはマスクをしなくて良いとお伝えしてきましたが、マスクの着用を求められることがあるかもしれません。0歳児は赤ちゃんが呼吸もうまくできないことや、嫌がることもありますが1歳後半になると短時間であれば着用することもできます。
例えば、病院や公共の場でお子様が熱を出していたり、咳がひどい場合はマスクをつけた方がいいこともあるでしょう。そんなときは、必ずおかあさんがそばで苦しそうにしていないか、顔色は悪くないかなど確認するようにしましょう。数分に一回はマスクを取って、大きく深呼吸したり、風通しの良い場所に誘ってあげてくださいね。長時間の着用は避けて短時間の使用にしましょう。
さいごに
基本的に2歳未満の赤ちゃん、お子様はマスクをつけると窒息や熱中症のリスクが高いことからマスクの着用をおすすめしません。もし、しなければならない時は短時間で、必ずおかあさんのそばで着用し、すぐはずせるようにしましょう。マスク以外の感染症対策も行いながら、赤ちゃん、おかあさん、家族ともに健康な生活を送り、乗り越えていきましょう♪