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胎動が激しいけど大丈夫?痛みや気持ち悪さの対処法

2022年2月9日

胎動激しい

助産師ゆき
こんにちは!助産師ゆきです。

 

胎動が激しくて痛い、気持ち悪い…そんな経験はありませんか?「赤ちゃんは元気な証拠」と分かっていても、痛みが続くと心配になりますよね。

この記事では、胎動が激しくなる原因、痛みや気持ち悪さを感じた時の対処法、そして胎動が少なくなった時に注意すべきことについて詳しく解説します。

「胎動が激しすぎて心配」「痛くて眠れない」そんな悩みを抱えている妊婦さんは、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むことで、胎動についての理解を深め、安心してマタニティライフを送れるようになるはずです。

 

胎動が始まる時期や胎動については、こちらのblogを読んでくださいね。

【マタママ必見!】胎動はいつから感じる?動き方や時期別に解説

 

胎動が激しいとき赤ちゃんは大丈夫?

胎動が激しいとき

胎動が激しくなると、心配するママも多いかもしれませんが、一般的に心配する必要はないといわれています。胎動は、赤ちゃんが元気に成長して、お腹の中で動いている証拠なので、安心して大丈夫ですよ。

お腹のなかの赤ちゃんが成長するにつれて、もちろん身体の動きも大きくなってきます。手や足を動かしたり、回転したりする動作が大きくなり、ママへ胎動として伝わります。

元気いっぱい動いている赤ちゃんを感じて微笑ましい気持ちになることでしょう☺️

胎動が痛いのはなぜ?

では、胎動が激しいだけでなく、痛みとして感じるのはなぜでしょうか?

それは、お腹の赤ちゃんが成長するにつれて、赤ちゃんの動きや力も大きくなってきます。手足を大きく動かした際に、ママの助骨や胃などの臓器に当たると、痛みが出てしまいます。

助産師ゆき
「赤ちゃんにパンチされた・・」「お腹をキックされて痛い」という感覚ですよね。

しかしこれも、赤ちゃんが苦しくて暴れているのではなく、元気に動いている証拠と言えますよ。

胎動で気持ち悪くなる・・

胎動が「激しい」「痛い」と感じるほか、「お腹が気持ち悪くなる」という方もいることでしょう。お腹のなかの赤ちゃんが動くことで、胃などの内臓が圧迫されて胃がムカムカしたり、気持ち悪くなることがあります。

赤ちゃんが元気に動いていることは嬉しいけど、ママの気分が気持ち悪いとしんどくなってしまいますよね。

こんなときの対処法としては、 食事を小分けして食べるようにしましょう。一気に大量に食べたり早く食べたりするとさらに気分が悪くなってしまいます。少量ずつを数回に分けて食事するようにしましょう。

胎動が激しいときの対処法

胎動が激しいときの対処法

胎動が激しいときには、赤ちゃんが元気に動いている証拠。ですので、特にするべき対処はありませんが、痛みを和らげたり、お腹の中の赤ちゃんのコミュニケーションのひとつとして一部ご紹介します。

痛い部分をさする、あたためる

胎動が激しく、痛みを感じる場合は、お腹をさすったり、あたためたりしてみましょう。湯たんぽを活用したり、布団や衣類であたためたり、入浴するのもいいでしょう。

あたためることで、ママの緊張も和らぎ、痛みが少し軽減します。

妊娠時期は、身体が冷えやすいこともあるので、十分に身体をあたためてあげてくださいね。

横になって休む

胎動が激しくて、痛みを感じる場合は無理せず少し横になって身体を休めましょう。痛みを感じるまま過ごすのは、ストレスになったり、かばって歩くことで転倒などの事故になりかねません。

横になったからといって、胎動がおさまるわけではありませんが、ママの気持ちや身体が少し楽になりますよ。

赤ちゃんに話しかける、音楽を聴く

お腹の中にいる赤ちゃんは、妊娠7ヶ月頃から耳が聞こえるようになるといわれています。お腹のなかの赤ちゃんに話しかけてみたり、好きな音楽をかけてみましょう。

赤ちゃんの反応があるか、ないかは分かりませんが、ママもリラックスできることでしょう。

気持ちが和らぐだけでも、胎動の感じ方は変わってきますよ。

助産師ゆき
お腹の中の赤ちゃんとコミュニケーションをとることを楽しんでみてくださいね♪

胎動が激しいことによる影響

胎動激しくて眠れない妊婦

胎動があることはお腹の中の赤ちゃんが元気な証拠ではありますが、ママさんにとっては小さくない影響があることは無視できません。

睡眠の阻害

赤ちゃんの胎動は夜中にも訪れる可能性があるので、ママさんは胎動が気になってなかなか寝付けないこともあるでしょう。

とはいえ、胎動を止めることはできませんので、ママさんの寝方を工夫する必要があります。横になって寝ることはもちろん、寝具を良いものに交換したり、リラックスできる音楽をかけながら寝るなどの工夫をしてみてください。

尿漏れ

お腹の中の赤ちゃんは膀胱を蹴ることもあるので、その影響で尿漏れをしてしまうということは珍しくありません。まずは安心のために尿漏れパッドを利用しつつ「骨盤底筋」を鍛えることをおすすめします。

骨盤底筋

骨盤底筋を鍛えることで尿漏れを予防できるだけでなく、出産時にも活躍する筋肉なのでママさんにとって鍛えたい筋肉でもあります。

その鍛え方としては、おしっこをがまんするように膀胱に力を入れながら腹式呼吸を繰り返したり、大またで歩くなどの方法があります。

食欲不振

激しい胎動によってママさんの胃腸を刺激されてしまうと、その影響で食欲が低下してしまうケースもあります。

とはいえ、妊娠中の食事は赤ちゃんへの栄養にも影響しますので、できるだけ十分な食事量を維持したいところです。

対処法としては食べられるときは十分に食べることと、食欲が低下しているときは消化に良いものを数回に分けて食べると良いでしょう。

仕事や家事に集中できない

胎動が激しいときでも、仕事や家事に従事しているママさんは少なくありません。胎動が激しいと集中できず、仕事や家事のペースが落ちてしまうことも多いでしょう。

お腹をやさしくなでたり赤ちゃんに話しかけてみると、赤ちゃんが落ち着いて胎動が止むかもしれません。

それでも胎動が治まらないときは、胎動が治まるまで休憩することも視野に入れましょう。

 

注意!胎動が少ないときは

胎動が少ないと感じるときには、注意が必要です。胎動が激しい、痛いときは赤ちゃんは元気な証拠ですが、胎動が少ないときには赤ちゃんが何らかの原因で、危ない状況にある可能性があります。

妊娠後期になると、赤ちゃん自身も大きくなって子宮内であまり身動きが取れなくなります。そのため、胎動を感じることが少なくなりますが、全くなくなるということはありません。

 

赤ちゃんは30~60分ごとに寝たり起きたりを繰り返しているので、もし胎動を感じなくなったなと感じたら注意が必要です。ここでは胎動がなくなった原因として考えられることを見ていきます。

また、胎動カウントについても紹介するのでぜひ試してみてくださいね✨

 

胎動を感じなくなる原因

胎動を感じなくなる原因には赤ちゃんが低酸素状態になっていることが考えられます。へその緒が首に絡まっていたりすると、呼吸がうまくできず大変危険です。

 

それ以外のトラブルが起きている可能性もあるため、出血などが伴っていると、常位胎盤剥離の危険も。その場合は緊急帝王切開となりますが、早めに処置をすれば赤ちゃんが助かる可能性も上がります。

 

寝ていて動いていないという場合もありますが、1時間以上胎動を感じない場合は、少しお腹をポンポンと刺激してみてください。それでも動きがないときはすぐに受診するのがいいでしょう。最悪の場合、死産になってしまう可能性もあるので、早めの対処が重要です。

 

病院へ行って、「寝ていただけだったみたいだね」と取り越し苦労に終わっても、その方がよっぽど安心でしょう。

「このぐらいのことで病院に行ってもいいのかな」と考えてしまうかもしれませんが、少しの不安でも取り除いた方がお母さんのためにもなります。何か変だなと感じたらすぐに病院へ向かってくださいね。

 

胎動カウント

「胎動が少ないな」「胎動がないな」と感じたら、胎動カウントを試してみてください。

助産師ゆき
やり方は簡単です。
  1. 楽な態勢をとる(座っても横になってもOK)
  2. 胎動のカウントを始める
  3. 胎動を10回感じるまでの時間を計測
  4. 40分以内に10回胎動を感じることができれば大丈夫
  5. 1時間以上かかる場合は医師へ相談も

 

上記のように、胎動の回数を数えてみると、赤ちゃんが元気でいるか確認できます。普段からこの方法を取り入れながら赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむのもおすすめですよ♪

 

直接会話をすることはできなくても胎動で反応が返ってくることもあるます。赤ちゃんの状態も確認できますし、お母さんの声は赤ちゃんにも聞こえているので、コミュニケーションの一環として定期的にやってみてください。

 

胎動に関するよくある質問

とくに初めての妊娠だと、胎動に関してさまざまな不安があると思います。そこで、胎動に関するよくある質問をまとめてみました。

胎動が激しいと赤ちゃんは不満がある?

激しい胎動は、赤ちゃんの不満や不調とは関係がありません。むしろ赤ちゃんが不調の時は胎動が弱まるものです。胎動が激しいのは赤ちゃんが元気な証拠なので、安心して見守りましょう。

激しい胎動は生まれた後の性格などに影響する?

胎動の激しさと、性格や性別などの直接的な因果関係は、医学的には証明されていません。

実際には「胎動が激しかった子は成長後も活発」「胎動がおとなしかった子は成長後もおとなしい」というケースはあるようですが、逆のケースもありますので関係はないだろうと言えるでしょう。

赤ちゃんの障がいと胎動に関係はある?

胎動の激しさと、赤ちゃんの障がいや先天的な疾患等との因果関係はありません。

胎動と「前駆陣痛」の見分け方は?

前駆陣痛は、生理痛やお腹を下した際のように、お腹の下のほうが全体的に痛む傾向にあります。一方で、胎動の場合はお腹の中から押されたような痛みを感じることが多いです。

原因がそもそも異なりますので、痛みなどの感じ方にも大きな違いがあることがわかります。

胎動と「前駆陣痛」の見分け方

筆者が実際に経験した胎動

腸が活発に動いているときの感覚に似ているなと思ったことがあります。それに対して前駆陣痛は腰回りに鈍痛と生理痛の時と同じような位置に違和感を感じました。

前駆陣痛の痛みには間隔があって、お腹を下した時にキューっと痛むときと平気なときと波があるように痛みに波がありました。

胎動が激しいとお腹が張る原因になる?

ママさんによっては、激しい胎動がお腹の張りにつながるケースもあります。しばらく休んでいれば治まることが多いですが、お腹が張り続けたり、張り方によっては危険な状態を知らせるサインである可能性もあるので、気になる場合は産婦人科で診てもらいましょう。

胎動が激しいと「破水」の原因になる?

胎動が激しくても、破水を起こす原因にはなりません。過去に「激しい胎動を原因として破水した」という事例は報告されていません。

胎動が激しいと「胎盤剥離」の原因になる?

胎動が激しくても、胎盤剥離の原因にはなりません。過去に「激しい胎動を原因として胎盤が剥がれた」という事例は報告されていません。

胎盤剥離

胎動が激しいと「逆子」の原因になる?

胎動が激しくても、赤ちゃんが上下逆さになる「逆子」の原因にはなりません。もちろん胎動の際に頭が上に来ることもありますが、お腹の中で動いている間にまた頭が下に来るでしょう。

胎動が激しいとへその緒が首に巻き付いたりしない?

赤ちゃんの首や体にへその緒が絡んでしまうことがありますが、お腹の中で動いているうちに自然にほどけることが多いです。出産時にへその緒が絡まったままだとしても、時間はかかりますが無事に出産できます。ただし、へその緒が首に巻き付いて死産してしまったという事例はありますので、胎動が少なくなったら早めに産婦人科を受診してください。

さいごに

胎動が激しいと不安になるママさんもいるかもしれませんが、胎動は赤ちゃんが元気な証拠なので、過度に不安にならずに赤ちゃんの成長を見守ってあげてくださいね。逆に胎動が少なくなったら赤ちゃんが元気ではない可能性があるので、気になる場合は念のため早めに産婦人科で診てもらってくださいね。

 

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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