出産について

お産の最後に急にお腹を押されてしんどかったです。あれは何だったんでしょうか?

2020年12月5日

お産の最後に急にお腹を押されてしんどかったです。あれは何だったんでしょうか?

クリステレル圧迫法といい、赤ちゃんが出にくいときにお腹の上から押して、赤ちゃんが出てくるのを助ける分娩方法です。
最近は行われなくなっています。お産の経過に不安や疑問を感じた場合は、医師や助産師に聞いて説明してもらいましょう。もやもやが残ったまま退院するとより辛くなる可能性があるからです。

クリステレル圧迫法とは

おかあさんのお腹に両手を置いてマッサージしたり、陣痛のときに圧迫したりして胎児を押し出す方法をクリステレル圧迫法(胎児圧出法)といいます。早急に赤ちゃんを出産させなければ危険だと判断されたときに行われていた分娩方法のひとつです。

“クリステレル圧迫法”という言葉を使わないだけでなく、この方法も最近は行われなくなっています。その理由は、お腹を手で押して圧迫することによって子宮破裂やお腹のなかの赤ちゃんに脳性麻痺や合併症を引き起こす原因のひとつと考えられるようになったためです。

分娩方法の種類

分娩方法は他にもたくさんあります。どのような方法があるか、自分はどのような方法で出産するのかをあらかじめ医師と相談しておくと安心することができますね。分娩方法をある程度決めていても、途中で分娩の状況を見ながら医師の判断でかわることもあります。

2つの分娩方法

分娩方法は大きく分けて2種類、経膣分娩と帝王切開に分かれます。
赤ちゃんが産道を通っておかあさんの膣から産まれてくることを経膣分娩といい、赤ちゃんが産道を通らずにおかあさんのお腹を切って赤ちゃんが産まれてくることを帝王切開といいます。

経膣分娩

経膣分娩のなかでもいろんな種類があります。

自然分娩自然に陣痛が進むことによって経膣分娩する方法
無痛分娩麻酔をうって陣痛の痛みを和らげる方法
計画分娩薬をぬって陣痛を促す計画的に分娩する方法

このほかにも、呼吸方法やイメージを重視したソフロロジー式やラマーズ法、好きな体勢で出産することができるフリースタイル出産などたくさんの方法があります。

帝王切開

帝王切開とはおかあさんの下腹と子宮を切って直接赤ちゃんを取り出す方法です。お腹のなかの赤ちゃんが何らかの原因でおかあさんの膣を通って出てくることが難しいと判断されたときに選択される方法です。
妊娠経過をみて、計画的に帝王切開での分娩を選択することもあれば、経膣分娩を予定していても分娩中の緊急自体で帝王切開に切り替えることもあります。

さいごに

いろんな分娩方法がありますが、選択するにあたって何よりも大切なのはおかあさんとお腹のなかの赤ちゃんの安全と健康です。妊娠経過や身体の状態をみて、一番良い方法は何なのかをしっかりと医師と相談するようにしましょう。
なかには希望している分娩方法が行えなかったり、産院が対応していなかったりしていることもあります。余裕をもって病院を調べたり、パートナーと相談したり、医師に相談したりしながら準備するようにしましょう。

出産はおかあさんにとってかけがえのない貴重な瞬間ですよね。「色んな方法があってわからない」「不安だな・・・」と思ったときはそのままにせず、正直に医師や助産師さんに相談するといいですよ。よく考えて納得のいく方法を選択してくださいね。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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