妊娠がわかったら、定期的な検診が始まるので、最初の頃は自分の体調の変化や赤ちゃんの成長ばかり考えてしまいがちです。しかしそれだけではなく、出産までに必要なものを揃えることも大事。
「まだ10カ月もあるし少しずつ揃えていけば…」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし意外と10カ月はあっという間です。気づいたら出産間近なんてことにもなりかねないので、早いうちからリストを作っておくといいでしょう。
この記事では、出産準備を始める時期や、妊娠中、出産後に必要なものを紹介していきます。
何を買ったらいいかわからないという方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
出産準備はいつから行う?
出産準備は安定期に入った頃から始めるといいでしょう。あまり早すぎると性別も分かりませんし、体調が安定していない頃はあまり無理をしない方が安心です。
早い方では、妊娠5~6カ月頃から赤ちゃん用品を下見に行く方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は妊娠7~8カ月頃から揃え始めます。
今は通販で注文することも可能なので、重いものや大きいものを購入する際は、お店で実物を見て家で注文するのもおすすめです。
「パートナーが忙しくてなかなか買い物に行けない」「車がないので重いものは持ち帰れない」などの場合は通販を活用するといいでしょう。
妊娠がわかったら必要なもの
妊娠が分かったら、まず必要なものは何があるでしょうか。赤ちゃん用品はこの時点ではまだ購入しなくて大丈夫ですので、まずは妊婦さんが使用するものをそろえるのがいいでしょう。
購入したほうがいいもの | 特徴 |
ゆったりした服 | ・胸やお腹を締め付けないゆったりしたもの ・ワンピース(内診の時に楽) ・お腹周りが調節できるボトムス ・産後も授乳服として使えるものを買うと便利 |
葉酸サプリ | ・赤ちゃんの脳や脊髄の発達障害を防ぐ目的 ・グミやタブレットなどさまざまなタイプがある ・サプリは過剰摂取しやすいので、用法用量を守ること |
マタニティ下着 | ・普段からワイヤー入りのブラジャーを使用している方は胸をしめつけてしまうので、しめつけのないものを選ぶ ・授乳用ブラでもOK ・ショーツもお腹を締め付けないゆったりしたものを選ぶ (産褥ショーツ) |
マタニティパジャマ | ・お腹周りがゆったりしているもの ・授乳できるように前開きで裾が長めのものがおすすめ |
楽な靴 | ・ヒールのあるものは転ぶと危ないのでぺたんこ靴に ・足がむくんで靴が入らなくなる可能性もあるため、脱ぎ履きしやすいものもおすすめ |
腹帯 | ・大きくなったお腹を支える ・お腹が冷えるのを防ぐため ・お腹が大きくなり、腰への負担を軽減するため |
ボディケアクリーム | ・妊娠線予防のため ・早いうちから使用すると効果的 |
上記のほかにもあると便利なものとして、母子手帳ケースがあります。母子手帳は、妊娠が分かったらすぐにもらえるものではありません。
ほとんどの場合が、赤ちゃんの心拍を確認できる妊娠6週目頃に医師から指示があり、妊娠11週目までに保健センターなどにもらいにいくのです。
その際におすすめなのが母子手帳ケース。こちらは、母子手帳だけでなく、保険証や診察券などをしまえるポケットがついていて、検診費も一緒にいれておくことができます。
また、検診の際に毎回もらうエコー写真や領収書などを一緒にまとめておけますし、これ一つで検診に行けるので便利です。
大きさも素材もデザインもさまざまなものが出ていて、100均でも購入することができるので、選ぶのも楽しいですよ。
赤ちゃん用品は計画的に
赤ちゃん用品を見ていると、かわいいものがたくさんあって、ついついいろいろなものが欲しくなってしまいますよね。
しかし、我が子のためにとあれこれ買ってしまうと、費用もかかってしまいますし、結局使わなかったなんてことにもなりかねません。
ここでは、赤ちゃん用品がどのくらい必要か、紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。
衣類
衣類 | 必要な数 | 特徴 |
短肌着 | 5~6枚 | 【春夏生まれ】 ・短肌着だけで過ごすことが多い ・吐き戻しも多いので少し多めに ・暑い地域の方は汗取りパットとうまく併用して 【秋冬生まれ】 ・短肌着の上に服やコンビ肌着を着せることが多い ・少なめでも足りることも |
コンビ肌着 | 3~4枚 | ・足元にスナップがついていて、足を動かし始めるころに大活躍 ・体温の調整用としてうまく活用して |
長肌着 | 2~3枚 | それほど使うこともないので、他の肌着ほどは枚数はいらない |
コンビドレス | 2~3枚 | 新生児の頃はそれほど外にも出ないと思うので、お客さんが来た時用に必要最低限あるといい |
セレモニードレス | 1枚 | 退院時やお宮参り、記念写真などの際に着ていく用 |
おくるみ | 1枚 | 退院時や寝かしつけの際に活躍 |
汗取りパット | 3~4枚 | 春夏生まれの子は特に背中に汗をかきやすいため、あせもができないようこまめに替える |
ガーゼ | 5~8枚 | ・吐き戻しや目のごみなどを取るときに使用 ・肌に直接触れるので柔らかい素材のものを |
スタイ | 3~5枚 | ・吐き戻しやよだれで服が汚れるのを防ぐため ・必要に応じて枚数を増やしていっても |
授乳時
授乳 | 必要な数 | 特徴 |
哺乳瓶 | 2~3本 | ・はじめは小さいものでもいいが徐々に飲む量が増えるので、最低でも大小1つずつあるといい ・ビンやプラスチックなど素材もさまざま ・哺乳瓶の乳首の替えも一緒に用意しておく |
粉ミルク | 1ケース | ・できるだけ母乳でという方は病院からの試供品+αで用意 ・早めにミルクに移行したいという方はあらかじめ1ケース用意しておくのもあり |
搾乳器 | 1個 | ・赤ちゃんの飲む量が増えてくると乳腺炎になることも ・電動や手動などさまざまなタイプのものがあるので、口コミや自分の好みで選ぶ |
消毒液 | 1個 | ・哺乳瓶や搾乳器を消毒する用 ・完母であっても赤ちゃん用品の消毒に使用できるので便利 |
授乳クッション | 1個 | ・授乳の際に赤ちゃんを支え、授乳の姿勢を正しくしてくれる ・妊婦さん用の抱き枕と兼用できるものもあるのでおすすめ |
ケア用品
ケア用品 | 必要な数 | 特徴 |
綿棒 | 1個 | ・耳や鼻、おへそ周りのケアに必要 |
爪切り | 1個 | ・ベビー用の爪切りタイプやはさみのものがあるのでお好みで |
体温計 | 1個 | ・体に挟むタイプや非接触型の物など ・計測までに時間のかからないものがおすすめ |
おむつ | 1袋 | ・新生児用のおむつを最低でも1袋 ・成長が早いので、たくさん買いすぎると使えなくなってしまうことも |
おしりふき | 1ケース | ・こまめに使うものなので、箱で買っておくのもあり (12個入りなどの小箱であればそれほど場所も取らないのでおすすめ) |
入浴用
入浴用 | 必要な数 | 特徴 |
ベビーバス | 1個 | ・空気を膨らませて使用したたんで片づけることもできるものや、排水の栓がついたプラスチック製のものもあり |
ベビーソープ | 1個 | ・石鹸タイプや洗い流さなくていい液体タイプのものも ・成分もしっかりチェックして |
湯温計 | 1個 | ・入浴時にしか使わないので見やすいものであればOK |
保湿剤 | 1個 | ・沐浴後はしっかり保湿をするのがおすすめ ・ローションやオイルなど種類もさまざまなので口コミや雑誌などでチェック |
沐浴ガーゼ | 2~3枚 | ・沐浴時に赤ちゃんの体にかけておくもの |
バスタオル | 2枚 | ・洗い替え用に最低2枚は必要 |
その他
その他 | 必要な数 | 特徴 |
布団(ベビーベッド) | 1個 | ・布団にするかベビーベッドにするか決めておく ・セットで売っているので、セット内容もチェック |
チャイルドシート | 1個 | ・病院から車で帰るという方は、退院時からチャイルドシート必須 ・0~4歳までのものや、0~11歳まで長く使えるものなどさまざま ・長く使えるものは、座席を完全に横に倒せないものが多いので、新生児には少し負担かも |
抱っこひも | 1個 | ・新生児から使えるものもあり ・形や素材などをみてお母さんにも赤ちゃんにも負担の少ないものを選ぶように |
入院準備もしっかりと
赤ちゃん用品は本当にたくさんあるので揃えるのは大変ですが、妊婦さんの入院準備も同時に行わなくてはいけません。
いつ何があってもいいように、必要なものは1つのバッグにまとめておきましょう。ここでは、入院時に必要なものをご紹介していきます。
マタニティパジャマ 授乳用ブラ 産褥ショーツ | ・妊娠中から使用していたものでもOK ・洗い替えに2~3枚ずつ用意 |
お産用パッド 母乳パッド | ・一袋ずつ用意 ・清潔を保つためにこまめに交換 |
着圧ソックス 産褥ニッパー | ・産後のむくみや骨盤のゆがみを強制するのに必要 ・早いうちから使用するのがおすすめ |
洗面用具 入浴セット バスタオル タオル | ・歯ブラシやコップ、シャンプーやボディソープなど ・バスタオルやタオルは洗い替え用に2~3枚用意 |
円座クッション | お尻への負担を軽減するために用意 |
携帯の充電器 筆記用具 | ・携帯の充電器は意外と見落としがちなので注意 ・筆記用具は出生届や赤ちゃんの記録をつける時用に必要 |
出産後でも間に合うもの
ここまでは、出産前に準備しておくといいものをご紹介しましたが、出産後でも十分間に合うグッズもあります。
お母さんも赤ちゃんも外出できるようになったら、一緒に選びに行ってもいいですね。ここでは、出産後でも間に合うグッズについて紹介していきます。
〇赤ちゃんの外出用の服
赤ちゃんは生まれてすぐは家で過ごすことがほとんどです。また、室内は一定の温度で保たれていると思うので、特に春夏生まれの場合は肌着で過ごします。
赤ちゃんは体温が高いので、大人と同じように服を着ているとすぐに汗をかいてしまうのです。そのため、出産前はそれほど服を着る機会もないのですが、出かけられるようになったらかわいいものを着せたいですよね。
赤ちゃんも一緒に連れて行くと実際に服を合わせられるので、選びやすいですし、サイズ感も分かりやすいです。こちらの方が、今のサイズに合ったものを買えるので、外出用の服は出産後に買うのがおすすめですよ。
〇ベビーカー
ベビーカーは必要かそうでないかはっきり分かれますので、出産後でも十分間に合うでしょう。赤ちゃんによって抱っこの方が落ち着く、何かに乗っている方が落ち着くなど、タイプがさまざまです。
そのため、赤ちゃんの様子を見ながら購入するかどうか決めると、本当に必要なものかどうか分かるので、無駄な出費も抑えることができますよ。
〇バウンサーやハイローチェア
バウンサーやハイローチェアは、赤ちゃんのあやしや寝かしつけにもってこいのアイテムです。そのため、出産後に欲しいなという方もいらっしゃるでしょう。
バウンサーはお母さんの顔もよく見えて、少し動くと揺れるので赤ちゃんも楽しくなりますよね。一方のハイローチェアは、高さや傾きの調節もでき、電動で揺れるものもあるので、寝かしつけには最適です。
ただし、バウンサーは使用時期が限られているので、早めの購入がおすすめです。どちらも絶対必要というわけではありませんが、あるとお母さんの負担が少し減るので、考えてみるのもいいですね。
まとめ
出産準備は、まだまだ時間があるといってもあっという間です。また、計画的に買わないと無駄な出費をしてしまうことも。リストを自分で作ったり、雑誌やネットのリストを参考にしたりして買うと本当に必要なものをそろえることができます。
ご自分の出産準備もあるので大変ですが、体調が安定してきたら少しずつでもいいので何が必要か考えていきましょう。
無事に元気な赤ちゃんが生まれますよう心から願っています。妊娠中は無理のないようゆったりと楽しんで過ごしてくださいね。