出産 妊娠後期

前駆陣痛はどんな痛み?間隔は?本陣痛との違いも解説します

2022年4月5日

前駆陣痛とはいつから?

臨月に入り、妊婦生活もいよいよ終わりに近づいてきた頃、気になるのが「陣痛がいつ来るか」ということですよね。「急に来たら怖いな」「どれだけ痛いんだろう」とドキドキする方も多いと思います。

 

しかし、本格的な陣痛が来る前に「前駆陣痛」というものがあることはご存じでしょうか。陣痛のような強い痛みではありませんが、出産間近になるとお腹の痛みを感じることがあります。

 

この記事では、前駆陣痛とはどのようなものか解説し、痛みの感じ方や本陣痛との違い、出産が近いサインについて紹介していきます。出産を控えていて前駆陣痛のことが気になるという方はぜひ参考になさってください。

【助産師監修】臨月はいつから?臨月に起こる症状や妊婦の過ごし方を解説

前駆陣痛とは?

前駆陣痛とは?

前駆陣痛とは、出産間近に、分娩に向けた体の準備として不規則に起きる子宮収縮(=お腹の張り)のことです。子宮の入り口を柔らかくするために子宮が収縮し、痛みを感じたりします。臨月に入った頃に起こるもので、ほとんどの方が経験しますが、「前駆(ぜんく)(物事の起こる前ぶれの意)」とあるように、こちらは本格的な陣痛のことではありません。いわば陣痛の予行演習のようなものです。

妊娠後期に入ると、お腹の張りを感じることが多くなったり、足の付け根や股関節が痛くなったりすることがあると思います。それが徐々に前駆陣痛へとつながっていくのです。

ここでは、前駆陣痛の痛みはどの感じのものなのか、どこが痛むのか、その間隔やいつから起こるのかなどを解説していきます。

 

前駆陣痛はどんな痛みか?

前駆陣痛の痛み(=不規則なお腹の張り)の感じ方は人それぞれです。前駆陣痛(不規則におなかが張っているとき)の状態を聞くと、いろいろな言葉が返ってきます。生理痛のような痛みという方もいれば、キューッと引っ張られるような痛みを感じるママもいます。

前駆陣痛の感じ方例

  • ・お腹がカチカチになる
  • ・お腹がキューッとしぼむ感じ
  • ・下腹部が重く、生理痛のような痛みが出る
  • ・バレーボールくらいのかたさになる
  • ・お腹がパンパンになる etc...

中には前駆陣痛があったにも関わらず、その時は分からずに、あとになって「あれは前駆陣痛だったのかも」と気づくママさんも。

普段のお腹の張りと少し違うなと思ったとしても、すぐおさまってしまえば、「今日はこういう日なのかも」で終わってしまうことがあるのです。

それほど痛みの感じ方には個人差があるので、普段のお腹の張りと前駆陣痛との違いはあいまいな部分があるということを覚えておきましょう

もし普段と違うお腹の痛みがあった場合、少し横になってすぐにおさまるのであれば心配ありません。しかし、痛みが強くなる、出血がある、何回も痛みが起こるなどの場合は早めに病院へ相談してください。

 

前駆陣痛はどこが痛い?

前駆陣痛は出産に向けた体の準備として不規則に起きるお腹の張り(=子宮収縮)ということを前述しましたが、前駆陣痛をどう感じるかは個人差があります。下腹部に、生理痛のような痛みを感じる人が多いようですが、お腹全体に痛みを感じるママや、腰に鈍痛を感じるママさんもいらっしゃるようです。

 

前駆陣痛はいつから?

出産の2週間前ぐらいに来たという方もいらっしゃれば、出産直前2~3日前に来たという方までさまざま。前駆陣痛が来ても、その後どのくらいで本陣痛が来ると決まっていないので、ドキドキする日々が続きます。

そのため前駆陣痛が来た後に少しでもお腹が張ったりすると、「いよいよ陣痛かも」と身構えてしまうこともあるでしょう。不安な気持ちもあると思いますが、できるだけ落ち着いてリラックスすることが大切です。

緊張状態が長いと心拍数が上がって、妊婦さんにも赤ちゃんにもよくありませんので、一度深呼吸してくださいね。

前駆陣痛の間隔は?

前駆陣痛の間隔は不規則でかつ、個人差があります。数秒で終わることもあれば、数時間続くこともあります。

本陣痛の間隔は、一般的には、陣痛の間隔が10分おきで、陣痛の頻度が1時間に6回以上と言われていますので、本陣痛の間隔と照らし合わせて、急におなかの張りや痛みが出てきても慌てずに、まずは落ち着いて、どのくらいの間隔でおなかの張りや痛みが来ているのか、陣痛の状況を把握するようにしてくださいね。

前駆陣痛と本陣痛の違い

前駆陣痛と本陣痛の違い

前駆陣痛は、1日に痛みが起こる回数も、1回の痛みが続く時間も不規則で、陣痛とは明らかな違いがあります。

では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。以下にまとめてみたので、参考にしていただけると幸いです。

前駆陣痛本陣痛
痛みの間隔毎回バラバラ

(数秒~数時間)

痛みが来る時間とこない時間が一定間隔(10分間間隔)
1日に起こる回数2~5回徐々に間隔が短くなってくる
痛みが起こる日数2~3日1~2日
痛みの感じ方
  • ・我慢できるぐらいの痛み
  • ・痛みの強さが毎回バラバラ
  • ・生理痛のような痛み
  • ・下痢で苦しんでいる時のような痛み
  • ・だんだん痛みが強くなってくる
  • ・山を描くような痛みが来る
  • ・お腹の中をグーッと引っ張られているような感じ

 

前駆陣痛でも冷や汗が出るほど痛かったという方ももちろんいらっしゃいます。しかし、それほどの痛みを経験しても、やはり本陣痛には敵わないという方が多いです。

前駆陣痛は、本陣痛が来る前の練習ともいわれています。主な役目は、赤ちゃんが出てくる入口、すなわち子宮口をあらかじめ柔らかくして、少しでも赤ちゃんが出やすい状態を作ることです。

硬い扉を開けやすくするために下準備をするのが前駆陣痛だとすれば、本陣痛はいよいよ赤ちゃんが出てくる段階で、開けやすくなった扉をゆっくり開くのが役目。

「せーの、よいしょ。せーの、よいしょ」と扉を押し開けるように、一定の間隔で陣痛が来ます。いくら下準備をしたとはいえ、子宮口はとても硬いので、赤ちゃんが通れるように開くだけでも壮絶な痛みを伴うのです。

前駆陣痛はそれがやってくる時期も痛みの間隔もバラバラではありますが、出産間近のサインであることは確かなので、もし普段と少しでも違うなと感じたら、「前駆陣痛かも」と意識してみてください。

その他の出産間近のサイン

前駆陣痛以外にも、出産が近いサインはあります。ドラマでは、出産前の妊婦さんの状態を細かく描写しているものは少ないですが、急に破水した場面などは見たことがあるのではないでしょうか。陣痛前の破水も出産間近のサインのひとつです。

ここでは、前駆陣痛以外の出産間近のサインとして、おしるしと破水について解説していきます。

おしるし

おしるしとは、出産間近にみられる出血のことです。出産が近づいてくると、徐々に子宮口が開いてきます。この子宮口の広がりや、子宮の収縮によって少量の出血や、おりものと混ざってピンク色や茶色くなったものがみられるのです。

しかし、こちらも前駆陣痛と同様、いつ起こるかはわかっていません。出産の数日前なのか1~2週間前なのか、個人差があるうえ、おしるしがない方もいらっしゃいます。

また、出血といっても血がいきなり大量に出るということではありませんが、もし大量に出血が見られた場合は、一刻を争う場合があるので病院を受診してください。

おしるしとは?破水や前駆陣痛、腹痛との違いを知ろう!

破水

破水とは、羊水が外へ流れ出すことをいいます。普通は、陣痛が来てから破水するものですが、陣痛が来ていない場合でも破水することはあります。

よくドラマで、「いつも通り過ごしていたら急にお腹が痛くなって破水した」なんて場面を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

破水の量や臭いには個人差がありますが、自分の力では止めることができません。この時期の妊婦さんは尿漏れも多いので、何か出た感覚があると「尿漏れかな?」と思うこともあるでしょう。

しかし力を入れて止まらない場合は、破水している可能性が高いです。赤ちゃんがいるお腹の中の羊水が流れ出ているということですので、赤ちゃんが感染症にかかる前に急いで病院へ向かう必要があります。

その際は清潔なナプキンや産褥シートなどをつけ、大きめのタオルをお尻に敷いておくと安心ですよ。

おしるしや破水は、何の前触れもなくやってくるので、臨月に入る前には入院準備を済ませておくといいでしょう。もしもおでかけ中に破水してしまったらと心配な方は、車やバッグなどに応急処置できるようタオルを用意しておくのがおすすめです。

初めての出産の方はドキドキするでしょうが、お母さんが慌ててしまってはお腹の中の赤ちゃんも不安になってしまいます。

おしるしや破水があった場合は、まずは自分のできる限りの対処をし、自分を落ち着かせるように深呼吸しましょう。病院に着いたら医師や看護師の指示に従って、安心して出産に挑んでくださいね。

破水とは?種類や色・量・匂いの特徴|対処方法について徹底解説!

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前駆陣痛の対処法

前駆陣痛の対処法

前駆陣痛で痛みがあった場合、どのように和らげればいいのでしょうか。方法はいくつかあります。

前駆陣痛の痛みを和らげる方法
  • ・深呼吸する
  • ・横向きで寝る(左側を下にするのがよい)
  • ・お腹や腰を温める
  • ・好きなことをして気を紛らわせる(音楽を聴く、読書をする、ゲームをする)

基本的には、お腹が張っている時と対処法はそれほど変わりません。お腹に違和感があった時は、とにかく無理をせずにゆっくりすること。そして、妊婦さん自身がリラックスすることです。

妊婦さんの心身の体調はお腹の中の赤ちゃんにも直接影響が出ます。前駆陣痛はほとんどの方が動けるほどの痛みで済んでいるため、そこまで注意する必要はありません。

しかし痛みを我慢したり、他の症状が出ている場合に自己判断でそのままにしたりといったことはしないようにしましょう。少しでも不安や違和感がある場合は、病院へ連絡して医師の指示を仰ぐようにしてください。

陣痛が来たらどうする?

「前駆陣痛とは違う強い痛みが来た」「陣痛がきたかも」といった場合はどのように行動すればいいのでしょうか。以下にまとめてみました。

  • ・痛みの間隔を確認(メモを取っておくとよい)
  • ・パートナーや家族に連絡
  • ・軽く食事をとる
  • ・シャワーを浴びる(破水がない場合、痛みがそれほど強くない場合)
  • ・入院バッグの確認
  • ・戸締りの確認
  • ・痛みが10分間隔になったらもう一度病院へ連絡
  • ・指示が出たら病院へ向かう

 

上記のようにポイントを挙げてみましたが、初めての出産の方は、これほど冷静に動けないかもしれません。陣痛の痛みを経験するのも初めてですし、思っていたよりも痛みを強く感じた場合、痛みが過ぎ去るのを待つだけでも大変という方も。

痛みの間隔を確認することやパートナーに連絡することは最低限出来るといいでしょう。痛みの間隔をつかめてきたり、動ける場合は、食事をとったりシャワーを浴びたりするといいですね。

陣痛が来た時のために、「やることリスト」のようなものを作って壁に貼っておくと、いつでも見られるので慌てず動けますよ。

まとめ

前駆陣痛と普段のお腹の張りとの違い

前駆陣痛は、普段のお腹の張りと違いがあまりわからないという方もいらっしゃいます。前駆陣痛がないまま陣痛が来るという方もいらっしゃいますし、痛みの感じ方や回数はさまざまです。

それほど強い痛みはないのがほとんどですが、まれにお腹の張りが長く続く、出血があるなどの症状が出ることもあります。その場合は、何か問題が起きている可能性もありますので、病院を受診するようにしてください。

前駆陣痛があったら出産まではあと少しです。不安やドキドキもあるかと思いますが、赤ちゃんにもうすぐ会えることを楽しみに、残りの妊婦生活をリラックスした気持ちで過ごしましょう。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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