赤ちゃんが人を噛んでしまう…そんな時、どうすればいいか悩んでいませんか?「どうして噛むの?」「どうすれば噛まなくなるの?」そんな疑問や不安を抱えているママやパパも多いのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃんが噛む理由、年齢別に対処法と対策について詳しく解説します。0歳から2歳頃までの赤ちゃんが噛む理由や、噛まれた時の適切な対応、噛み癖をつけさせないための予防策などを紹介します。
この記事を読むことで、赤ちゃんが噛む理由を理解し、適切な対応ができるようになるはずです。安心して子育てができるように、ぜひ参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんが噛む理由は?
赤ちゃんがおもちゃだけでなく、周りの人まで噛んでしまう理由についてお話していきますね。年齢によって、理由や対応については変わってきますが、今日は0歳~2歳ごろの赤ちゃんにおいてお話を進めていきますね。
硬さや感触を確かめている
赤ちゃんは身の回りのものを何でも口に入れてしまうことがあります。それは、大人が手に取って触ってみるのと同様に、赤ちゃんは口に入れることで、感触や物自体を確認していることがあります。歯固めなどがあるように、”口に入れて噛む”ことは赤ちゃんにとって自然な行為であるともいえます。
成長とともに、口に入れられるもの/入れられないもの、噛んでいいもの/噛んではいけないものを覚えていく時期でもあります。
生え始めの歯に違和感がある
赤ちゃんは歯が生えてくると、初めての感覚に口のなかがムズムズ・・違和感があったり、自分の歯を確かめるように、噛んでいることがあります。この時には、歯茎を軽く押してマッサージしたり、歯固めを出してあげるなどして、赤ちゃんのストレスを解消してあげましょう。
遊びや相手の気を引きたい
ママを噛むと、「痛いっ!」と反応するのが面白くて、何度も噛んで遊ぶことがあります。対処法についてはあとでお話していきますね。また、歯が生え始める生後6~8か月のころは、自我(意思)が芽生えるころでもあります。「かまってほしい」「こうしたい」などの意思を言葉や表現でうまく伝えられず、噛むことで伝えようとしています。
興奮・恐怖のあらわれ
赤ちゃんが興奮状態や不安な状態のときにも、ママや周りの人を噛んでしまうことがあります。嚙みつくことで、落ち着こうとしたり、精神を安定させようとする表れです。これは、怒ったり、不機嫌な時だけでなく、嬉しくて興奮しているときにも起こります。
噛んだときの対処法
皆さんは赤ちゃんが周りの人を噛んだとき、どのように対応していますか?もちろん、正解、不正解はありませんが、逆効果になってしまう対応もあるのです。
それは、
- ・大きな声で叱る
- ・泣いたふり(リアクション)をする
です。大人が怒ったり、泣いたりする反応に面白がって、遊びとして噛む行為をしてしまいます。1歳半ころになると、怒られることに理解できるようになるのですが、0歳の赤ちゃんには物事の善悪や、怒られることの認識がまだ難しいことがあります。
目を見て落ち着いて伝える
噛んだとき、赤ちゃんは興奮状態になっていることがあるので、いったん落ち着かせてあげましょう。そして、噛んだ時には、目を見て、「噛んだらだめだよ」と冷静に伝えていきましょう。噛んだことに対して、リアクションをとらず、無視して相手にしないうえで、しっかり伝えていくことが大切です。
その場からいったん離れる
赤ちゃんに噛んではいけないことを伝えるほか、その場から離れて気持ちを切り替えてあげるのも赤ちゃんには効果的です。噛んだ直後に興奮していたり、ママの怒る表情に不安を覚えたりすることがあるので、しっかり伝えた後は、ママも赤ちゃんも一緒に気持ちを切り替えて普段通りに接するようにしましょう。赤ちゃんが不安定だな、と感じたときにはたくさんスキンシップをとってあげてくださいね♪
噛み癖がつかないようにするには
噛んだ時の対処法に加えて、噛み癖がつかないようにしたい、というのが目的でもあります。噛み癖にならないための対処法とは、噛む前に止めてあげることです。もう少し深く言うと、噛む環境をつくらないようにしていくことです。
難しいと思うかもしれませんが、観察したり、意識したりすることで、防ぐことができるようになるのでぜひ試してみてくださいね。
まずは観察
赤ちゃんが噛む前の表情や雰囲気をキャッチしましょう。
- ・じーっと見つめている
- ・口をムッとして前のめりになっている
- ・友達と物の取り合いになっている
だんだん噛む前の兆候が見えてきます!
その場から離れる
「噛みそう・・」と思ったときには、抱っこしたり、その場から離れて赤ちゃんの気をそらしてあげましょう。別のことで赤ちゃんを満たしてあげましょう。
繰り返すことで噛まなくなっていく
これを繰り返すことで、“怒る=噛む”“不安=噛む”という行動が減っていきます。1度噛み癖がついてしまうと、1回や2回で直ることはありませんが、繰り返し伝えていくことはとても大切です。成長とともに赤ちゃんも理解できるようになってきますが、それまでは、あたたかく見守ってあげてくださいね。
成長の過程として受け止めて
身の回りの人を噛むことはいけないことですが、赤ちゃんのひとつの成長過程でもあります。「育て方に問題があるのかな・・」と自分を責める必要はありませんよ。0歳のうちは、反射的に噛んでしまうことが多いのです。成長とともに、自然と減っていきますので、それまでは繰り返し伝えたり、少しずつ減らしていけるようにしていきましょう。
対応は年齢に合わせて
噛んだ時の対処法は年齢に合わせて変えていくことが大切です。物事の良い、悪いがまだわからない0歳の赤ちゃんと、意図的に噛んでいる2歳の子どもには伝え方も変わってきますね。赤ちゃんの年齢や、噛む理由を察しながらお子さまに伝えていくようにしましょう。
さいごに
赤ちゃんが家族や周りの人を噛んでしまったときはただ叱るだけでなく、繰り返し伝えたり、気分を変えてあげながら見守ってあげてくださいね。成長とともに噛んではいけないと理解したり、噛まずに表現することができるようになっていきますよ。噛むことで表現しようとする赤ちゃんの姿を受け止め、気持ちをくみとってあげることで赤ちゃんも安心し、心も安定し、さらにママとの信頼関係が築けるようになるでしょう。