「睡眠中寝がえりをして、すぐうつ伏せになってしまう」「うつ伏せで寝る癖がある」「顔に布団がかかっていると落ち着いて寝るけど、息ができているか心配...」といった、赤ちゃんの睡眠についての悩みや不安をもっているおかあさんも多いのではないでしょうか。赤ちゃんによって寝る癖や体勢はさまざまです。そのなかでも赤ちゃんのうちは、睡眠時の窒息や乳幼児突然死症候群に周りの大人が気をつけてあげなければなりません。
今回は5児ママ、保育士との対談で赤ちゃんの睡眠中に気を付けることについてお送りします!
目次
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは
乳幼児突然死症候群とは、事故や窒息など特に原因がないにもかかわらず、赤ちゃんが息ができずに、突然亡くなってしまうことをいいます。
睡眠中におこることが多く、日本では約4000人に一人がSIDSで亡くなっているといわれています。決して少なくはない数ですよね。
原因は不明ですが、
・両親が喫煙者の場合
・うつ伏せで寝た場合
・人工乳で育った場合
一概には言えませんが、このような場合、SIDSの発症率は高くなると最近いわれています。
5児ママよっちゃんに聞いてみよう♪
睡眠中の呼吸が心配になるときってどんなとき?
・うつ伏せで寝ているとき
・周りにぬいぐるみや玩具があるとき
・赤ちゃんの肩より上に布団がかかっているとき
やっぱり1歳になるくらいまでは、自分で寝返りをしたり、物をよける力がないので窒息しないか、呼吸ができているか常に心配はありましたね。
ベッドに物をおもちゃを置いてはいけない理由は?
赤ちゃんはなんでも口に入れてしまいます。睡眠中でも無意識に指や口に触れるものを吸う癖があるので危険です。
寝る前に遊んでいても、赤ちゃんが寝たらおもちゃをベッドから下ろし、身体の周りには物がない環境をつくってあげてくださいね。
赤ちゃんのベッド、布団で気を付けることは?
赤ちゃんのマットレスは硬めのものを選びます。マットレスがぼこぼこしていると、寝返りがしにくかったり、顔や体が埋もれてしまうことがあります。硬めのベッドを選ぶようにし、布団はなるべく軽量のものを選ぶといいですね。布団も肩より上にかけてしまうと、手を上げるときに顔を覆うことがあるため、お腹または胸より下にお布団をかけてあげるようにしましょう。
ほかに気をつけることは?
後は、お昼寝のときは忘れがちですが、寝るときはスタイを外しましょう。スタイがめくれて顔にかかったり、首がしまったりして窒息につながることがあります。必ず外してから眠るようにしてくださいね。
一歳以上になってきたら少し安心?
まだまだ油断はできませんが、1歳ころになってくると、寝返りをして睡眠中ベッドを転がったり、軽量の布団であれば自分ではらいのけたりできるようになってくるので少し心配も小さくなりました。
とはいっても、布団が顔にかかっていないか、うつ伏せになっているときは横向きや仰向けにしたりなどはしながら一緒に眠っていましたよ。
最初は、赤ちゃんが心配で、睡眠中何度も「ちゃんと息できてるかな?」と確認しちゃって、自分は寝ているようで寝ていない・・・そんな感覚でした。
最初の1年くらいは特に心配ですが、ママさんも無理のないよう、十分に睡眠をとるようにしてくださいね!
保育士トモに聞いてみよう♪
0歳児の睡眠、気を付けていたことは?
保育園で特に気を付けていたことは
・仰向け(横向き)で眠れているか
・顔色が常に見えるような明るさ、環境であるか
5分きざみに保育者が触って、診て、チェックしていました。
おうちで気を付けてほしいことは?
おうちでも仰向けで寝る習慣をつけてもらうように声をかけていました。
うつぶせ寝のくせがついてしまうと、寝返りをしてすぐ自分でうつ伏せの状態に戻ろうとしてしまいます。寝る体制も習慣です。なるべく仰向け、横向きで眠れるように体勢をかえていってあげてほしいと思います。
お悩み相談室
『赤ちゃんの顔に布がかかっているとよく寝てくれますが、窒息が心配です。やめさせたほうがいいのでしょうか?』
赤ちゃんが気持ちよさそうに寝てくれていると、その葛藤する気持ち・・・とてもよくわかります。赤ちゃんは、布団に包まれるその感覚が心地よく、なんだか安心するんでしょうね。無理に辞めさせようとすると、起きてしまったり、ぐずって眠れなかったりするかもしれない・・と思うと気が引けてしまいますよね。しかし赤ちゃんの呼吸は浅く、少しの障害でも呼吸がしにくくなってしまうため注意が必要です。おかあさんがそばにいるときは、短時間であれば顔色を見たり、しっかり呼吸ができているかを確認しながら見守ってあげるのもいいでしょう。眠ったかな?と思ったタイミングでそっと、布団を顔から離し、身体にかけてあげてくださいね。
また、赤ちゃんの布団に包まれる安心感、感覚も大きくなるにつれて変化してくると思います。別の体勢、環境でも眠れるようになってくるので赤ちゃんのしばらくの間だけ、気を付けてみてあげてほしいと思います。