育児において重要なポイントの1つが「赤ちゃんの授乳(食事)」。
母乳だけで育てるママさんもいれば、人工ミルクとの混合育児を選択される方もいますよね😊
赤ちゃんの成長においてミルクを与えることは重要なことですが、生後間もない赤ちゃんの混合育児になると1日・1回あたりのミルク量や間隔、回数などが気になってしまうのではないでしょうか?
そこで今回は、混合育児の場合の新生児の適切なミルク量の目安や、ミルクの与え方について解説します。
混合育児のやり方
「混合育児」とは、基本的に母乳とミルク(人工乳)の両方を赤ちゃんに与える育児方法となります。
しかし、母乳とミルクの与え方には、さまざまなパターンがあります!!
母乳の後にミルクをあげる
1つ目のパターンは「母乳の後にミルクを与える」というやり方です。
この方法は、赤ちゃんの食事の時間になったら、
- 1.まず最初に母乳を飲ませてあげる
- 2.ある程度、母乳を与え終わったら、次にミルクを与えて食事を完了させる
メリット
出産直後のママさんは母乳が出にくくなっているため、わずかな母乳でもミルクで補うことができます。
母乳とミルクを交互にあげる
2つ目のパターンは「母乳とミルクを交互に与える」というやり方です。
たとえば、3時間おきに赤ちゃんに食事を与える場合、朝9時に母乳をあげたから、昼12時にはミルクをあげる、という方法があります。
前回どちらの方法で食事を与えたかを覚えておく必要がありますが、日数を重ねることでルーティーン化するでしょう。
メリット
授乳時間になったタイミングでのママさんのおっぱいのはり具合によって、「毎回母乳」か、「母乳とミルクを交互にする」かを決められます。
午後・夕方にミルクをあげる
3つ目のパターンは「午後・夕方にミルク」という方法です。
ママさんの中には、夕方になると母乳の出が悪くなる方もおられます。
そのため、母乳が問題なく出る午前中には母乳だけでの食事にして、午後から夕方にかけては母乳の出具合と相談してミルクを合わせたり、ミルクのみで食事を済ませるという方法がおすすめです。
メリット
ママさんの母乳の出方によって食事内容をコントロールできるため、ミルク量が少なくなってしまうのを避けられます。
昼間にミルクをあげる
4つ目のパターンは「昼間にミルク」という方法です。
このパターンは少し特殊ですが、たとえばママさんが育児をしながら仕事をしている場合だと、出社中に母乳を与えるのは難しいというケースも多いでしょう。
そのため、他人に見られながらでも問題なく与えられるミルクを、昼間の時間帯だけ与えるという方法がおすすめなんです。
そのため、自宅にいる時間帯は母乳を与えるという方法になります。
月齢ごとのミルクの適量は?
新生児のミルクの適量や食事回数は、月齢ごとに条件が異なります。
混合育児の場合は把握が難しいかもしれませんが、最適なミルク量や回数について把握しておきましょう☝️
生後0日~生後14日
この時期のミルク量は、1回あたり0日目は10mlで1日目は20mlと、1日ごとに10mlずつ増やしていきましょう。
また、1日あたりで3時間おきに、合計7~8回のタイミングが一般的ですが、ミルク量が足りないと3時間未満で空腹を原因として泣き出してしまう可能性があるんです。
なお、最適なミルク量は体重に関係するので、たとえば大きめの赤ちゃんであれば平均量よりも多く飲むこともありますし、小さな赤ちゃんであれば平均量よりも飲まないこともあります。
生後1週間~2週間の赤ちゃんは、1回あたりの量は80mlで1日合計7回が目安、この期間中はあまり段階的にミルクの量を増やす必要はありません。
生後2週間~生後1ヶ月
この時期になったら、3時間ごとに1回あたり80 ml~120ml、1日合計で7~8回が平均的となります。
この時期の赤ちゃんは1日につき約20~50gずつ体重が増えるのが一般的なので、増加する体重も目安に入れつつミルクを与えるようにしましょう。
新生児のミルク量は完全ミルク、完全母乳、混合育児で大きく変わることはありませんが、混合育児の場合は追加で与えるミルクの量が多すぎてしまうことも少なくありません。
生後1ヶ月~生後2ヶ月
この時期の赤ちゃんは、3~4時間ごとに1回120ml~160mlが目安、1日あたり合計で6~7回が目安となります。
今までと比べると1日あたりのミルク量は増えますが、1日あたりの回数は少しずつ減っていきます。
また、今までの段階と比較すると、この頃から赤ちゃんは「ミルクを飲むこと」に慣れてきますので、ミルクを飲むスピードも早くなりますがママさん側が焦ることなく、ゆっくりと飲ませることを心がけましょうね。
生後3ヶ月~生後4ヶ月
この時期になると、4時間おきに1回180ml~200ml、1日あたり5~6回が目安になります。
今までよりもさらに1回あたりに飲むミルク量は多くなり、1日あたりの回数もさらに減っていく傾向があります。
首が座るなど赤ちゃんがいままでよりも活発に活動するようになるため、この時期になって飲むミルクの量が急激に増加する赤ちゃんもいるんですが、適切なミルクの量は個人差があります。
もし、ミルクが足りなくて泣いていると判断したら、少しだけ増やしてあげてくださいね。
急にミルク量を増やしすぎると赤ちゃんが吐き戻してしまう可能性もありますので、まずは1回につき10ml~20mlずつ増やすくらいから様子をみてみましょう。
生後5ヶ月~生後6ヶ月
この時期になると、4時間おきに1回200 ml~220ml、1日あたり約5回が目安になります。
この時期から離乳食が始まりますが、まだ赤ちゃんの栄養の大部分はミルクからの摂取となりますので、しっかりとミルクを飲ませてあげてくださいね。
この時期から1歳になるあたりまでに徐々に離乳食の割合が増えていくのですが、赤ちゃんの成長に伴って食事量も増えてきますので、赤ちゃんが欲しがる分だけミルクもあげるようにしましょう。
1歳になるころには離乳食の割合がかなり大きくなり、赤ちゃんによってはミルクを全く欲しがらなくなるケースもあります。
この辺りは個人差が大きいので、他の赤ちゃんと比べず、お子さんの成長に合わせてミルク量を調整してあげてくださいね。
母乳とミルクそれぞれのメリット
混合育児の最大のメリットは「母乳育児とミルク育児それぞれのメリット」があります。
そこで、母乳育児とミルク育児、それぞれにどのようなメリットがあるのかについてお話ししていきます✨
母乳育児のメリット
まず、母乳育児のメリットは「①ママさんの身体の回復」があります。
母乳育児では赤ちゃんにおっぱいを吸われるため乳首に刺激を受け、「オキシトシン」というホルモンが分泌されることでママさんの子宮は収縮しやすくなり、子宮の回復が早くなると言われています。
次に、「②ママさんの産後ダイエットに役立つ」という考え方もあります。(これは大きい…😂笑)
妊娠中、ママさんの体には多くの脂肪が蓄積されますが、出産後この脂肪は母乳に含まれる成分へと変化するんです。
母乳授乳を続けた場合はこれにより増えた脂肪がママさんの体からなくなっていくため、ダイエットに役立つと考えられています。
あとは「③ミルク代がかからない」という点もメリットです。
ミルクを購入するには相応の費用がかかり、多少なりとも家計を圧迫されてしまうことになるでしょう。
母乳だけではちゃんと足りているか不安だったので、混合育児も考えてミルクの準備もしていました。
そのうち、母乳が出始めてくるとミルクを用意する手間が面倒になってしまい…😅母乳のみという日のほうが多くなっていきました。
ミルク代も高値であるので日持ちがしやすい1日分ごとのキューブタイプを常備していました♪
突然の乳腺炎や乳首の荒れなどで、ママさんの母乳の調子が悪くなることもありますので、母乳のママさんも予備としてミルクの小分けタイプを常備しておくと安心ですね。
ミルク育児のメリット
まず、ミルク育児のメリットは「①パパさんでもあげられる」という点が挙げられます。
ママさんがおっぱいをあげる場合と比較して、ミルクであれば準備からミルクをあげるまでのすべての段階を、パパさんでもできる!
パパさんが積極的に育児に参加してくれると、その分だけママさんは体を休めることができますよね!
次に「②ミルクで育つ赤ちゃんはよく寝てくれる」といわれています。
これは、母乳よりも人工乳のほうがタンパク質が多く含まれており、消化に時間がかかるので母乳育児と比較すると長い時間眠ってくれる可能性が高いとされています。
あとは「③食事の場所を選ばない」こともメリットとして挙げられます。
哺乳瓶でミルクをあげるのであれば、人目を気にせずにあげられるので出先では楽ですよね。
外出中が多いママさんや、育児と仕事を両立させたいママさんにとっても便利だと言えますね!
混合育児をスムーズに進めるためのポイント
授乳量やおしっこの量を記録しておく
1つ目に「授乳量やおしっこの量を記録しておく」ことです。
おしっこの量については、適切な量に対して多すぎればミルクをあげすぎている証拠になりますし、逆におしっこの量が少なければミルクの量が少ないサインとなります。
こうした記録をつけ続けておけば、おしっこ量の変化をすぐに把握することができ、あげるべきミルクの量を把握したり、赤ちゃんの健康状態をチェックするための判断材料の一つになりますね。
体重の変化を記録する
2つ目に「体重の変化を記録する」ことです。
ミルクの適量は、赤ちゃんの体重の変化で把握することもできます。
ミルクを上げすぎていれば想定外に体重が増えていきますし、逆にミルクの量が足りなければ体重が思ったよりも増えなくなってしまうでしょう。
体重の変化を記録し続けておけば、急激な体重の変化にすぐ気づくことができ、ミルクをあげる量のコントロールをしやすくなります。
ミルクのあげすぎに注意する
3つ目に「ミルクのあげすぎに注意する」ことです。
混合育児では、ミルクをあげすぎてしまうことがよくあります!
赤ちゃんは「吸てつ反射」といって、口に含んだものを無意識に吸い込む特徴がありますので、ミルクを与えても必ずしも空腹であるというわけではないんです。
母乳とミルクを混合で与える混合育児では、赤ちゃんにあげるミルクの量をいかに適量で維持することが重要になります。
先ほど解説した月齢ごとの適量をベースにして、赤ちゃんの様子をチェックしつつ適量を維持してくださいね。
「乳頭混乱」に注意する
4つ目に「乳頭混乱に注意する」ことです。
乳頭混乱とは、母乳を与えられた赤ちゃんは哺乳瓶を嫌がるかもしれませんし、それとは逆に哺乳瓶の方を好んでしまっておっぱいを拒否するという現象のことをいいます。
これは混合育児に特有の現象であり、混合育児の継続が難しくなってしまうことがあります。(悩んでいるママさんも少なくありません😢)
たとえば、できるだけ赤ちゃんが母乳を飲むようにママさんの乳首のマッサージをしたり、授乳する姿勢を変えてみたりしながら試してみましょう。
母乳が出にくくなる可能性がある
5つ目に「母乳が出にくくなる可能性がある」ことです。
母乳だけでなくミルクも食事に含めることになる混合育児では、ママさんの乳首への刺激が足りなくなって母乳の出が悪くなる可能性があります。
もし、母乳の出がスムーズにならなくなったら、混合育児を継続することが難しくなりますよね。
母乳の出をよくするために、適度にママさんの乳首をマッサージして、混合育児に支障が出る状況を回避してくださいね。