赤ちゃんが成長・発達していく中での1つ、「首すわり(首がすわる)」。初めてのママさんは「首すわりってどんな状態?」「その前兆となるようなサインは何かあるの?」色々と疑問が湧きますよね。
赤ちゃんの成長には個人差があるけれど、どのくらいの時期に首がすわるのかを知っておくことは安心もしますし、大切なことです😌
ここでは、赤ちゃんの首すわりについて解説していきますね。
目次
「首がすわる」とはどういう状態?
まず、前提として赤ちゃんは大人の身体と違ってさまざまな部分が未発達。成長に伴ってこれらの部位が発達し、大人の身体機能に近づいていくのですが、未発達であるがゆえにさまざまな成長を生活の中で見せてくれます☺
「首すわり」や「首がすわった」というのは、ママさんやパパさんが赤ちゃんの頭を支えなくても、赤ちゃんの首がグラグラせずに安定していることをいいます。また、赤ちゃんが自分の力で頭を持ち上げたり、頭の向きを自由に変えたりできる状態でもあります。
逆に言えば、首がすわるまでは赤ちゃんの首はかなり不安定な状態になっているということでもあります。
赤ちゃんの首すわりの前兆ってあるの?
実は、赤ちゃんの首すわりの前兆ともいえるサインがいくつかあるので紹介していきますね。先輩ママさん・パパさんの子育て体験から、以下のようなサインがあります。
首すわりの前兆
以下のような事象が起こったら、もうすぐ赤ちゃんの首が座るかも?!
- ・げっぷさせる際に首がだらんとなりにくくなった
- ・首を動かせるようになってきた
- ・抱っこの際に首に少し安定感が出てきた
他にもいろんなきっかけで、赤ちゃんの首すわりの前兆を予感することになるでしょう。
赤ちゃんの首すわりは生後いつごろ?
赤ちゃんの首がすわる時期としては、一般的には生後3~4か月ごろであるといわれています。
あるアンケートでは、生後3か月までに赤ちゃんの首がすわったケースは、全体の6割弱となっています。これに4か月までに首がすわったケースを含めると、全体の8割を超えることがわかっています。
早い赤ちゃんだと、生後2ヶ月ごろから首すわりの兆候が表れることもありますね。(第二子以降の場合は、首が早く座りやすいとも言われていますね!)
首すわりの前兆
・うつぶせの状態から頭を上に持ち上げる
・縦抱っこすると少しの間だけ頭を固定できるようになる
・見たい方向に顔を向けたりする
完全に首がすわっているかどうかは曖昧な時期なので、抱っこなどの際には首すわりまえと同じように、しっかり首を支えて注意を払ってあげることが重要です!
赤ちゃんの成長には個人差が大きい
平均的には、生後4か月までに多くの赤ちゃんが首がすわったということがわかっていますが、そもそも「個人差」の影響が大きいため、早くに首がすわる赤ちゃんもいれば、成長がゆっくりな赤ちゃんもいます。
そのため、お子さんの首がなかなかすわらないとしても、それはあくまでも個人差の影響でゆっくり見守ってあげましょう。(早ければ早いほどいいってものではないんですね。)
心配な場合は、定期検診等で一度医師の方にも相談してみると安心ですね。
たとえば、赤ちゃんの頭が大きく重い場合や発育がゆるやかである場合、早産だった場合は首すわりまで時間がかかる傾向にあるようです。
赤ちゃんの体格や成長スピードは一人ひとり違いますので、お子さんの状態をよく観察してそれに応じてサポートしてあげましょう😊
首がすわったかどうかを確認する方法
赤ちゃんの首がすわると、抱っこの仕方なども大きく変化します。(首すわり前に比べると、ちょっと気持ちも楽になりますよ。)
初めての子育ての時はなおさら「本当に首がすわっているのかな?」と不安になるママさん・パパさんも多いでしょう。
うつ伏せの状態で頭を持ち上げる
1つ目の方法は「うつ伏せの状態から頭を持ち上げる」方法です。
首すわりの基準のひとつは「赤ちゃんが自分で頭を持ち上げられるかどうか」という点です。
うつ伏せに寝かせた状態にして、赤ちゃんが自分で頭を上に持ち上げられるか?を確認してみましょう。
もし、縦抱きにしたときに頭がぐらつかなくても、「少しの間だけ自分で支えていられる程度」だと、まだ首が座ったとはいえません。
首すわりの前兆の状態であるといえますが、まだまだ首が完全にすわっている状態とはいえませんので、抱っこの仕方などには十分に注意してあげてくださいね。
あおむけの状態から起こすと頭がついてくるかどうかチェックする
2つ目の方法は「あおむけの状態から起こすと頭がついてくるかチェックする」というやり方です。
赤ちゃんをあおむけに寝かせた状態から、両手をひっぱって45度くらい起こしてみてください。そうした際に頭が遅れずについてくるようであれば、首すわりができているといえるでしょう。
場合によっては赤ちゃんが痛がったり、肩の関節が外れてしまうなど、赤ちゃんにとって良くない経験をさせてしまうことになるかもしれません。あくまでもやさしく引っ張ることを意識してくださいね。
専門家や医師に確認してもらう
3つ目の方法は「専門家や医師に確認してもらう」というやり方です。(1〜2つ目の確認方法が難しい場合は、一度医師に聞いてみましょう!)
乳児健診のときなどに、首すわりの有無を医師や看護師などに確認してもらうのもひとつの手段です。多くの場合は「3ヶ月健診」のときに確認してもらえます。
「ウチの子、首すわりが遅いのでは?」と感じたら、かかりつけの医師や保健師に相談してみるのもいいでしょう。
首すわり前の赤ちゃんとの接し方の注意点
赤ちゃんの首すわり前には、不安定な首と頭部を支えることを中心として、生活の中でさまざまな点に注意する必要があります。
首すわり前の抱っこの仕方
まずは「抱っこの仕方」についての注意点です。
首すわりの前は、「横抱き」で赤ちゃんを抱っこしてあげて、体全体を支えてあげるようにします。そうしないと、赤ちゃんは頭が不安定にぐらぐらとしてしまい、その状態が長時間続くと発育に影響が出る可能性があります。
首がすわったら縦抱きしても大丈夫で、おんぶもできるようになります。(ちょっとホッとしますね😊)
縦抱きする場合
また、赤ちゃんが苦しそうになっていないか、こまめに確認してあげてくださいね。
首すわり前のお風呂の入れ方
次に「お風呂の入れ方」に関する注意点です。
「沐浴」の場合も「お風呂にいっしょに入る」場合でも、必ずママさん・パパさんの手で赤ちゃんの首から後頭部にかけてしっかりと支えてあげるのが重要です。(初めは不安に思うかもしれませんがすぐになれますよ♪)
いっしょにお風呂に入って赤ちゃんの体を洗ってあげる場合は、赤ちゃんを仰向けにして足を広げて、ママさんの太ももの上に寝かせるようにしてあげましょう。
赤ちゃんの背中やおしりの部分については洗いにくいかもしれませんが、それらの部分とママさんの太ももの間に泡をつけた手をすべりこませるようにして洗うと、意外とスムーズに洗えるようになりますよ。
もし、泡で赤ちゃんがすべってしまいそうで不安な場合には、ママさんの太ももにタオルを敷いてあげると滑りにくくなり、安定感が増します。
「赤ちゃんを太ももに乗せるのは心配…」という方は、バスマットの上に赤ちゃんを寝かせたり、ママさん・パパさんがあぐらをかいてその中に赤ちゃんを寝かせる、という方法でもお風呂に入れてあげることができます。
ベビーチェアは使わない
次は「ベビーチェア」の使用の注意点です。
結果からお伝えすると、ベビーチェアの使用には注意が必要で、すくなくとも首すわりの後に使うことを強くおすすめします。(私個人としては、首すわりまで使わない方が良い...と考えています。)
なぜ首すわり前のベビーチェアの使用に注意が必要かというと、赤ちゃんの首がすわってない状態でベビーチェアを使うと前傾姿勢になってしまい、お腹を圧迫したり姿勢が悪くなることで呼吸が苦しくなったりするなど、赤ちゃんに悪影響を及ぼす危険性があります。
そのため、ベビーチェアは赤ちゃんの首がしっかりすわってから使うことを強くおすすめします。
外出時はベビーカーを活用
次は「ベビーカー」に関することです。
首すわり前の赤ちゃんと外出する際には、ベビーカーもあると安心ですね♪ベビーカーはママさん・パパさんの抱っこによる負担もなく、移動もスムーズに行えます。
また、車で移動する際には「チャイルドシート」を使いましょう。首がすわっていない赤ちゃんには寝かせられるタイプのチャイルドシートや、頭や首をサポートするグッズを活用することで安全に車を走らせることができます。
(詳しい内容はぜひこちらをお読みください☺️)
赤ちゃんの首すわりを促す方法
首すわりは、赤ちゃんの成長のひとつで個人差が大きいとお話してきました。その中でも、「首すわりが少し遅いかな?」と感じた時には、一度首すわりを一緒に練習してましょう✨
ときどき縦抱きする
首すわりの前の赤ちゃんに、ときどき縦抱きをすることで赤ちゃんの首の筋肉の成長を促すことができます。
赤ちゃんを前に向かせて、しっかりと体、首を支えてあげながら縦抱きをしてみましょう。(赤ちゃんは視線の高さが変わることで、違った景色が見えて喜びますよ。)
興味のあるおもちゃで視線を誘導する
赤ちゃんの顔のまわりでお気に入りのおもちゃなど赤ちゃんが興味のあるものを動かして、赤ちゃんの視線を動かしてみましょう。(おもちゃ、ママの顔、手、興味があるものなんでも大丈夫です◎)
好きなものを視線で追いかけること(追視)で頭をさまざまな方向に動かし、首すわりの練習になります。
ただし、まだ首がすわっていない状態なので、激しくおもちゃを動かすことや無理な方向に視線をもっていくようなことがないように気をつけてくださいね。
うつ伏せにさせてみる
赤ちゃんを「うつ伏せにしてみる」という方法も、首すわりへの効果が期待できます。
ただし、首すわりがまだの赤ちゃんは、うつ伏せで寝ると窒息してしまうリスクもありますので、寝ている時は仰向け、遊びの時にうつ伏せにさせてみるというやり方です。
また、うつ伏せに慣れていないと赤ちゃんが泣き出すことがありますので、赤ちゃんをうつぶせにする際にはママさん・パパさんが常にそばにいて見守ってあげてくださいね😊
まとめ
赤ちゃんの成長には大きく個人差がありますので、今の赤ちゃんの状態、今後の成長をゆっくりと見守ってあげましょう。首すわり前は、抱っこや入浴の仕方、寝ている姿勢などには気をつけてあげるようにしてくださいね。首が座ると、また遊びの幅が広がったり、抱っこなどがちょっと楽になったりするのでそれもまた楽しみですね。皆さんのお子様が健やかに成長しますように★