「あれ?右と左で母乳の出方が違う…」そんな風に感じたことはありませんか?
実は、母乳の量や出方に左右差があるのはよくあること。
でも、それが原因で乳腺炎になったり、赤ちゃんが片方しか飲まなかったりすると心配ですよね。
この記事では、
- ・母乳の左右差が起こる原因
- ・左右差を改善するための具体的な対策
をご紹介します。
授乳期間を少しでも快適に過ごせると嬉しいです。
目次
おっぱいの大きさに左右差があります
左右でおっぱいの大きさを見比べたときに、差があるのは珍しいことではありません。
大人、子どもにかかわらず、
- ・心臓がある側が大きくなる
- ・姿勢やゆがみなどの身体のバランス
- ・ホルモンバランスの影響
によって左右のおっぱいの大きさは異なってきます。
母乳の出方に左右差がある原因
では、母乳の出方に左右差があるのはなぜでしょうか?
次のような原因が考えられます。
1. 赤ちゃんの吸う頻度と強さ
赤ちゃんがよく吸う方のおっぱいは、母乳を作ろうと母乳量も増えやすくなります。逆に、あまり吸われないおっぱいの方は母乳をつくる量が少なくなります。
2. 母体の体質や解剖学的な違い
人それぞれの体には左右差がありますよね。(顔の作りや骨、筋肉なども同じです!)
これは乳腺の発達状況や乳腺の数にも同じことがいえるので、片方の乳房の母乳量が多くなることがあります。
また、片方の乳頭の形が赤ちゃんにとって吸いやすい場合も左右差の原因となる可能性があります。
3. 授乳姿勢や赤ちゃんの好み
授乳姿勢や赤ちゃんの抱き方も、意識していても左右差は出てしまいます。
右抱き(あるいは左抱き)の姿勢が赤ちゃんにとってお気に入りであれば、その側のおっぱいから多くの母乳を飲むことになります💦
4. 母乳トラブルの影響
乳腺炎や乳腺の詰まりなどのトラブルが片方のおっぱいに起こると、母乳量が一時的に減少することがあります。
このような場合、トラブルが解消されると徐々に母乳の量が回復しますが、一時的な左右差が生じることがあります。
5. ホルモンの影響
母乳の生成にはホルモンが大きく関与しています。
ストレスや疲労などがホルモンバランスに影響を与えると、母乳の分泌にも影響を与えることがあります。このため、片方からの母乳量が一時的に変動することがあります。
自宅でできる対策7選
母乳量に左右差がみられる時の対策について下記にまとめてみました。
1. 左右交互に授乳する
一番できる基本的な対策は、左右交互に授乳することです。
授乳のたびにどちらか片方のおっぱいを優先的に吸わせることで、左右の乳房の母乳量のバランスを取ることができます。
2. 授乳回数を増やす
母乳量を増やすためには、授乳回数を増やすことです。
特に母乳の出が少ない方のおっぱいを積極的に吸わせることで、母乳量が増えることが期待できます。
3. 搾乳機を使う
授乳後や授乳の間に、母乳の出が少ない方のおっぱいを搾乳機などで搾乳することも効果的です。
赤ちゃんが吸ってくれない分、刺激を与えて、母乳の量を増やすことができます。
4. マッサージをする
母乳の出が少ない方の乳房をマッサージすることで、乳腺を刺激し、母乳の流れを改善することができます。
授乳前に軽くマッサージを行うと、赤ちゃんが吸いやすくなり、母乳の出も良くなります。
5. 授乳姿勢を工夫する
授乳姿勢を工夫することで、赤ちゃんが吸いやすい環境を作ることができます。
たとえば、フットボールホールド(赤ちゃんの頭をママのわきの下に置く姿勢)や横抱きなど、様々な授乳姿勢を試してみると良いでしょう。
いろんな抱き方をしてみて、赤ちゃんが快適に吸える姿勢を見つけてみましょう。
6. リラックスすることも大切
ストレスや疲労は母乳の分泌に影響を与えることがあります。
リラックスした状態で授乳することが大切です。
とはいっても、育児が大変でリラックスなんてできない…。と言いたくなるのもわかります😣
少し深呼吸してみたり、美味しいスイーツを食べたり、好きなことをしながらリラックスできる時間を積極的に取ってみてくださいね。
7. 専門家に相談する
左右差が大きく、どの対策を試しても改善しない場合は、母乳育児の専門家(助産師や産婦人科医)に相談することをお勧めします。
まとめ
母乳の出方に左右差があるのは、赤ちゃんの吸う頻度や強さ、母体の体質や授乳姿勢など、様々な原因が考えられます。
この左右差は通常、健康な母乳育児の範囲内でよくあること。
しかし、左右差が極端に大きい場合や、片方の乳房に痛みやしこりがある場合は、専門家に相談して、少しでもラクに授乳生活が送れますように♪