下の子が生まれた途端、上の子が赤ちゃんみたいな行動をするようになった…そんな経験はありませんか?それは「赤ちゃん返り」かもしれません。
赤ちゃん返りは、上の子が「もっとかまってほしい」というサイン。大好きなママを独り占めしたい、甘えたいという気持ちの表れです。
この記事では、赤ちゃん返りの原因、具体的な対処法、そしていつまで続くのかについて詳しく解説します。「赤ちゃん返り、どうすればいいの?」と悩んでいるママやパパは、ぜひ参考にしてください。
上の子の気持ちに寄り添い、適切な対応をすることで、赤ちゃん返りは必ず乗り越えられます。この記事を通して、赤ちゃん返りをポジティブな成長の機会に変えていきましょう。
目次
赤ちゃん返りとは?
お母さんが妊娠したり、下の子が生まれたりしたタイミングで、上の子が急に甘えるようになったり、ぐずったり、お母さんの気をひこうといつもと違った行動をとることがあります。これを『赤ちゃんがえり』といいます。特に、上の子が0歳~3歳ごろの場合にみられることが多いでしょう。このときに、上の子はどんな気持ちで、お母さんに何をもとめているのか、ぜひ知ってほしいことがあります。
赤ちゃん返りをする理由とは?
そもそもなぜ上の子が赤ちゃん返りをするのか?子どもの理由はとてもシンプルです。それは、「もっとかまってほしい」そんな子どもの素直な気持ちの表れです。4歳ころ以上になってくると、赤ちゃんの誕生を喜んだり、大変な状況を理解してお母さんのお手伝いをしようとしたりできるようになってくるのですが、上の子がまだ小さいと、妊娠や出産について理解ができないのは仕方のないことですよね。
妊娠中の赤ちゃん返り
妊娠するともちろんお母さんのお腹が大きくなってきますよね。つわりやお腹が大きくなった理由で、できなくなることもあります。子どもは、
- ・お母さんの体(お腹が)がいつもと違うこと
- ・(つわりなどの理由で)遊んでくれなくなったこと
- ・抱っこしてくれる回数が少なくなったこと
こんな変化に気づいて赤ちゃん返りをすることがあります。
出産後の赤ちゃん返り
赤ちゃんが生まれると、数か月は授乳をしたり、夜泣きをしたり赤ちゃんから目が離せなくなりますね。そんなときに、
- ・いつも赤ちゃん優先
- ・赤ちゃんのことばかり見ている
- ・お母さんをとられた
こんな風に思って赤ちゃん返りをしていることが多いです。
つまり、赤ちゃん返りとは、自分をもっと見てほしい、大好きなお母さんをひとり占めしたい、そんな気持ちの表れなのです。
赤ちゃん返りをしたときは
上の子の赤ちゃん返りが見られたとき、忙しいとついイライラしたり、「お兄ちゃんでしょ!」と言ってしまうこともあるかもしれません。でも子どもの「かまってほしいサイン」をキャッチして、子どもの気持ちに応えてあげることで、子どもの自己肯定感が高まったり、下の子を可愛がるようになったり、楽しく毎日を過ごせる道へ近づくかもしれません!ぜひ試してみてください。
言葉と行動で「見てるよ」を伝える
赤ちゃん返りとは、「わたしのことをもっと見て!」というサインです。たとえ、赤ちゃんを抱っこしていても、寝ていても、上の子にも「ちゃんとみてるよ」と目を向けたり、言葉で伝えてあげましょう。赤ちゃん返りをしたときにも言えることで、お母さんの気を引こうと一生懸命な姿も「いつでも見てるよ」と子どもに伝えてあげることは大切です。見てくれないと思うと、さらに子どももヒートアップしてしまいます。
やりたいようにさせてあげる
- ・靴を履かせてほしい
- ・ミルクを飲みたい
- ・ハイハイしたい
- ・着替えたくない
このように赤ちゃん返りにみられる行動で普段はできていたことも、「したくない」「お母さんにしてほしい」などいろいろあります。例えば、2歳の子が「ミルクを飲みたい」と言ったときに「2歳はもうミルク飲まない」なんて思わずに、ときには、上の子がしたいようにしてあげるのもおすすめです。子どもは”ミルクを飲みたい”のではなく、”ママにわがままを言いたい”だけなので、そこを受け止めてあげてほしいな、と思います。
上の子と一緒に下の子と遊ぶ
まだまだ小さいと、赤ちゃんとのかかわり方がわからず、つい叩いたり、危ないことをしてしまうことがあります。しかし、それは悪気があるのではなく、「かかわり方を知らない」ということがほとんどです。子どもは親の真似をよくします。一緒に遊ぶことで、上の子の心が満たされたり、かかわり方を学んだりしていきますよ。
ハードルをさげる
できると思って「これくらいできるでしょ」「お兄ちゃんなんだから」というとかえって子どもにもストレスがかかり、思っていることができないとお母さんも疲れてしまいますよね。まだまだ赤ちゃん、甘えたいよね、と思って、ハードルを下げてみると少し楽になります。小さなことでもできたことを褒めることで、子どもも嬉しくなったり、自信がついてきますよ。
上の子と二人きりの時間をつくる
赤ちゃんが寝たとき、機嫌がよく手が離れているときなど、上の子と2人だけの時間をつくってあげましょう。たくさんスキンシップをしたり、絵本を読んであげたり、好きなおもちゃで遊んであげたり、なんでもいいのです。「大好きだよ」と伝えてあげてくださいね。子どもにとって、お母さんと過ごす時間は何にも変えられない、幸せな時間です。いつも頑張ってくれている子を抱きしめてあげてくださいね。
赤ちゃん返りはいつまで続くのか
赤ちゃん返りはずっと続くわけではありません。月齢やお子さまにもよりますが、ある程度下の子の存在を認められるようになってきたら落ち着いてきます。身の回りのことを自分でできるようになったり、お母さんのお手伝いをしたり、下の子を可愛がる姿も少しずつみられるようになるでしょう。そのときは、ぜひほめてあげてくださいね。赤ちゃん返りをして、お母さんにサインを出すことも、赤ちゃん返りが終えることも大きな成長です!
さいごに
赤ちゃん返りをしたとき、その子どもの気持ちに応えてあげることで、子どもの自己肯定感はぐんとあがります。そして、これからの自信ややる気につながっていきます。お母さんを大好きな気持ちから出てきているものだと理解できるとなんだかいとおしく思えてくるのではないでしょうか。ぜひ赤ちゃん返りが見られた時には今日ご紹介した対応を試してみてくださいね。