妊娠すると出産まで、ささいなことでお腹が張ることがあります。
妊娠週数が進み、お腹が大きくなってくると、「夜、寝ていてもお腹が張る」ことに不安になり、どうしたら良いか分からず戸惑うママも少なくありません。
この記事では、
・妊娠後期におこるお腹の張りの原因
・お腹の張りの対処方法
・病院に行くべきお腹の張り
夜、寝ている時にもお腹が張る原因や対処について解説していきます。
目次
妊娠後期ってどんな状態?
まず、妊娠後期、臨月ってどんな時期?お腹の赤ちゃんはどんな状態かについて理解していきましょう。
下記の記事を読んで、またこの記事に戻ってきていただけると、より理解できるかと思います。
妊娠後期|お腹が張る原因とは?
妊娠後期になると、毎日わりと頻繁にお腹が張る人は多くなります。
その原因について詳しく見ていきましょう。
子宮の収縮
妊娠後期にかけてお腹が大きくなってくると、赤ちゃんの位置が下がってくることや、腰や下腹部に負担がかかることから子宮筋の収縮がみられます。
この子宮筋の収縮や、内臓が圧迫されたりすることによって、お腹の張りがおこることがあります。
胎動
ママは休んでいてもお腹の赤ちゃんは昼夜の区別なく、お腹のなかで動いています。
妊娠週数が進み、お腹が大きくなってくると、赤ちゃんの動けるスペースは少なくなりますが、力はだんだんと強くなってきていますよね。
赤ちゃんがお腹の中で動いて、蹴ったり回転したりすることによって、お腹が張りやすいこともひとつの原因です。
切迫早産
切迫早産は早産になる可能性がある状態のことをいいます。
妊娠22週〜36週の間にお腹の張りが頻回に起こる場合は切迫早産の疑いがあります。
切迫早産の場合、お腹の張りや痛み、出血があります。休んでもお腹が張る場合は一度受診しましょう。
子宮筋腫
子宮筋腫がある場合は、お腹の張りが増えやすくなります。
また、妊娠中に子宮筋腫があると痛みが出る場合もあります。
便秘やガス
便秘だったり、ガスが溜まったりしているとお腹の張りが増えることがあります。
妊娠中は便秘になりやすいので、食事で便秘が解消できない場合は、薬を服用し便秘にならないようにしましょう。
冷えや疲労、ストレスによるもの
人によって、お腹が張る原因はさまざまですが、冷えや疲労、ストレスが大きいとお腹は張りやすいといわれています。
日中動きすぎて疲れたり、ストレスが溜まりやすかったりする人は、よりお腹が張りやすくなっているのかもしれません。
身体をあたためる、休息をとる、リフレッシュをするなどの対処をして、無理をしなういように意識することも大切ですよ。
性行為によるもの
性行為は妊娠中、してはいけないものではありませんが、時期や人によってはお腹が張りやすくなってしまいます。
ご自身の体調や、気分に合わせて性行為をすることが大切ですよ。また、体位など注意も必要です。
妊娠中の性行為について気になる方はぜひこちらの記事↓を参考にしてくださいね。
夜、寝ていてもお腹が張るのはなぜ?
日中、お腹の張りが感じられるのは分かりますが、「寝ていてもお腹が張るのはどうして?」「心配で休めない」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
お腹の張りの原因にもよりますが、日中の疲れやストレスなどが夜に一気に出ることもあります。
日中忙しく、別のことに集中していたり身体を動かしていると、お腹の張りに気付かなかったり、気にならないこともあります。
ですが、一息ついて身体を安静にすることで、自分の体調の変化に気付いたり胎動を感じたりして「しんどいな」「お腹が張っているな」と分かることもあります。
一番の対処方法は
一番の対処法は、何よりも安静にすることです。お腹の張りを感じたときには、横になってゆっくり身体を休めましょう。
そのほかにも次のような対処法もおすすめです。
・身体(下腹部)をあたためる
→カイロや腹巻き、湯たんぽなど
・身体を締め付けない楽な服装を心がける
→靴下もゆったりめのものがおすすめ
・同じ体勢で長時間過ごさない
→合間でストレッチしたり、お手洗いに頻繁に立つだけでも違いますよ!
・生活習慣を整える
→疲れにくい身体を作るためにも心がけましょう。
・アロマに癒やされる
→物理的なものに頼ってみるのも◎心が楽になりますよ。
受診するべきお腹の張り
妊娠してから出産まで、お腹の張りはよくあることです。
お腹が張ることは妊娠中自然なことですが、なかには受診が必要なものもあるので注意も必要です。
お腹の張りを感じて、ある程度安静にして治るようであれば特に問題はないと思います。
ですが、次のような症状が見られた場合には、一度受診してかかりつけ医に相談するようにしましょう。
- ・しばらく安静にしていても痛みがおさまらない
- ・普段と痛みが違い、激痛がある
- ・1時間に3~4回お腹が張る
- ・発熱・嘔吐など別の症状を伴うとき
さいごに
お腹の張りは、ほとんどが起こるべくして起こるものです。
毎日少しずつお腹の皮も子宮も大きく伸びていき、赤ちゃんが無事に成長できる環境を整えていきます。
しかしまれに緊急性の高いお腹の張りもあります。お母さんも生活の中でつい頑張りすぎてしまうと、体も疲れのサインを出します。
お腹の張りは、体の変化を感じさせてくれるものであり、危険も知らせてくれるものです。
少しでも不安がある場合は、すぐに病院へ相談するといいでしょう。
不安を感じたままではストレスの元にもなってしまうので、気になる張りを感じたら、一度診てもらってください。元気な赤ちゃんと会える日を楽しみに待ちながら、ゆったり過ごしていきましょう。