妊娠したら乳首が黒ずんできた!これって大丈夫?そんな不安を抱える妊婦さんは多いはず。実は、乳首の黒ずみは妊娠中のホルモンバランスの変化によるもので、ほとんどの妊婦さんが経験すること。この記事では、乳首の黒ずみの原因と安心して妊娠期間を過ごすためのケア方法を詳しく解説します。
目次
妊娠後乳首の色が濃くなりました。大丈夫ですか?
妊娠するとホルモンバランスの影響によっておかあさんの身体にいろんな変化が現れてきます。これは赤ちゃんを迎えるための準備ですので、「乳首が黒くなってしまった・・・」「わたしだけかな?」と心配しなくて大丈夫ですよ。☺️
身体の状態の変化に不安になったり、心配になったりすることが多いかもしれませんが、これらはすべて妊娠中のほとんどのおかあさんが経験していることなんです。
一つずつ身体の状態を知りながら、不安を解消していきましょうね。
乳首の色が黒くなるのはなぜ?
「妊娠中に乳首の色が濃くなった」というおかあさんは90~100%でほぼ全員が経験されていることがわかります。(ほぼ全員ですね!)
これを聞いて、自分だけじゃないんだ、と少しは安心できるのではないでしょうか?😊
これはホルモンバランスの影響によるものだといわれていますが、なぜ色が濃くなるのでしょうか?
それは、メラニン色素が増えることが主な理由です。
メラニン色素が増えることによってシワやシミができやすくなったり、乳首や脇、おへそなど身体のところどころに黒ずみ(色素沈着)が出たりしてしまうのです。
乳首の色が黒くなるだけでなく、乳輪が大きくなったり、乳輪に小さなプツプツができたりすることもありますが、これも妊娠中にほとんどのおかあさんが経験することですので心配する必要はありませんよ。
メラニン色素は悪いものばかりではなく、私たちの身体を守ってくれるはたらきもあるんですよ。
赤ちゃんがおかあさんのおっぱいを吸うときのために乳首や乳房が準備しているともいえますね。
乳首の色は元に戻るの?
多くのおかあさんが「乳首の色は元に戻りますか?」と心配されています。
色が戻るまでの期間や色の度合いには個人差があり、『産後すぐに!』、『綺麗に元通りの色に!』というわけにはいきませんが、数ヶ月~数年にわたって少しずつ戻っていくものなので安心してくださいね。
ですので妊娠中は、変化していく身体の状態をしっかり受けとめてあげてくださいね。
おかあさん、お腹のなかの赤ちゃんにとってなくてはならない、とてもたいせつな時期なのです。
予防・ケアすることはできないの?
黒くなってしまう前に予防はできないの?どうにかして防ぎたい・・・と思うおかあさんもいるかもしれません。
しかし妊娠中にあれこれと胸のケアをすることはかえって肌やホルモンバランスを刺激することになり、あまりおすすめできません。
汗や汚れをしっかり落として清潔にすることを意識したり、クリームなどで保湿したり、優しくケアしてあげるようにしてくださいね。産後、自然と少しずつ戻っていきますのであまり心配しすぎる必要はありませんよ。
どうしても気になるようでしたら、産後、落ち着いたときに皮膚科や助産師さんに相談したりするようにしてくださいね。
この項目では、乳首の変化に不安を抱えるおかあさんのために、妊娠中にできるケアの方法について解説します。
色の濃さの改善にはならないことが多いですが、妊娠中や産後のおっぱいのトラブルを少しでも回避するために役立ちますので、ぜひ実践してみてくださいね。
適切なブラジャーを選ぶ
おっぱいと直接接触することになる「ブラジャー」は、適切なものを選ぶことがおっぱいや乳首への悪影響を抑えることになります。
妊娠すると乳腺が発達する影響により、個人差こそありますが平均で1~2カップほどサイズアップします。
サイズはもちろんですが、ワイヤーの有無も妊娠中のブラジャー選びにおいて重要なポイント。
ワイヤーの入ったきついブラジャーは乳腺を傷めてしまったり、乳首を強く圧迫することにより、傷の原因になることもあります。また、おっぱいを圧迫することによって胸への血流を妨げてしまい、母乳の分泌に悪影響が出ることがあります。
そのため、妊娠中のブラジャーは、ワイヤーが入っていないゆったりしたものが良いでしょう。また、おっぱいが持ち上がるような感じがあり、装着するおかあさんが気持ち良いと感じるものがおすすめです。
また、自宅にいる間はブラジャーを外しておくことをおすすめします。
- ・サイズが大きいものを選ぶ
- ・ノンワイヤーのものを選ぶ
- ・自宅ではブラジャーを外しておくと楽
乳首のお手入れをする
妊娠中は、乳首のお手入れにも場合によっては必要です。
適切な方法で実践しないとかえって乳首を刺激してしまい、余計に色の濃さが目立ってしまうリスクもありますので、産婦人科で指導される内容を中心に、無理のない範囲で以下のマッサージ・お手入れを実践してみてくださいね☝️
乳頭圧迫
まずは「乳頭圧迫」です。
片手でおっぱいを支えた状態で、片手の親指・人差し指・中指の三本の指で乳輪から乳頭をつまんでください。
そのまま乳頭の先をつぶすようにしながら圧迫します。この動作を、位置を変えながら一周まんべんなく行ってください。
もみずらし
次に「もみずらし」です。
名前の通り乳頭圧迫を行いながら、縦方向や横方向にもみずらしてください。
オイル湿布
次は「オイル湿布」です。
入浴の10分前を目安に実践しましょう。
- まず、コットンにベビーオイルなどのオイルをたっぷりと含ませます。
- 次に、オイルを含ませたコットンを乳頭に貼り付け、その上からラップで覆って10分ほど待ってください。
- 当てていたコットンで軽くこすって、大まかに垢を落とします。
- あとはしっかりと洗い流してください。
まとめ
妊婦さんの乳首の色が濃くなってしまうことは、自然なことなので過剰に気にする必要はありませんよ😌
妊娠中のおっぱいのケアは、妊娠中や産後のトラブルを避けるために重要なことです。過度にやりすぎないよう、適切な方法で実践しましょう。
それでも気になる方は、産婦人科や皮膚科に一度相談してみましょう。