産後、生理が再開しない、周期がバラバラ…そんな生理不順に悩んでいませんか?「もしかして病気?」「妊娠できるの?」と不安になりますよね。
産後の生理不順は、ホルモンバランスの乱れやストレス、睡眠不足などが原因で起こりやすく、多くのママが経験する悩みの一つです。
この記事では、産後の生理不順の原因、考えられる症状、そして具体的な対処法について詳しく解説します。また、6児のママである筆者の体験談も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「産後の生理不順はいつまで続くの?」「病院に行った方がいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。正しい知識を身につけることで、不安を解消し、前向きに生理不順と向き合えるようになるはずです。
目次
産後すぐの出血は悪露
出産すぐから1カ月近く出血が続きますが、これは「悪露(おろ)」といいます。悪露とは、子宮の中に残っていた血液や、剥がれた内膜、卵膜などが出てくることです。
初めは真っ赤な血が生理の時のように出ますが、日が経つにつれて、褐色になり、量も減ります。最終的には、黄色、白色と変化していき、おりものと変わらなくなるのです。
また、子宮が収縮しているので、生理痛のような痛みを感じることも。出産して初めの3日ぐらいは痛みが強いかもしれませんが、徐々に落ち着いてきます。
授乳中は子宮が収縮しやすく、子宮が収縮していると悪露も出るので、しばらくは大きめのナプキンを当てておくと安心ですよ。
産後の生理はいつからはじまる?
産後の生理はいつから始まるのか気になりますよね。悪露が続いていると、生理が始まっているのか、まだ悪露なのか分からない方も多いと思います。ここでは、産後の生理開始時期や症状、授乳との関係性について解説していきます。
産後の生理開始や症状は個人差がある
産後の生理開始時期には個人差があります。産後2カ月で始まる方もいれば、産後1年半後に始まる方もいて、かなり違いが。平均すると、産後7カ月ほどで再開する方が多く、久しぶりの生理であっても、以前と同じように腰痛や眠気などの症状が出ます。
ただ、生理痛に関しては、妊娠前に比べて痛みが強くなったと感じる方が多いようです。私も、3人子どもがおりますが、毎回生理が再開した時には、今までより痛みが強く、以前は薬に頼ることもなかったのですが、その時は薬を飲まないと耐えられないぐらいでした。
生理が再開してからしばらく経つと、痛みは以前と変わらない程度に戻りましたが、量はとても増えています。それは一番下の子を出産し、生理が再開した3年前から今でも続いていて、毎回貧血気味です。
もちろん、出産前と変わらないという方や、出産前より痛みが軽くなったという方もいて、人それぞれ。生理が始まってみないと分かりませんが開始時期や症状の程度もさまざまということがわかります。
授乳と産後の生理の関係
産後の生理開始には、授乳も深く関係しています。授乳している間は妊娠しないという話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
実は赤ちゃんに母乳をあげることでプロラクチンというホルモンが大量に分泌されているのですが、このホルモンは卵胞ホルモンの分泌を減らし、排卵を抑えています。排卵がなければ受精できないので、妊娠しないというわけです。
しかし、授乳中は絶対に妊娠しないというわけではありません。はじめのうちは多かったプロラクチンの量も徐々に減少していき、排卵が起こりやすくなります。
というのも、産後5か月頃から離乳食が始まりますよね。そのため授乳の回数が減っていきます。授乳が減るということは、プロラクチンの分泌量も減るということなので、産後半年から1年くらいで生理が再開するというわけです。
このことから、母乳とミルクの混合の方や、早々にミルクをあげている方は、生理の再開が早い傾向にあります。ちなみに私の場合は以下にまとめてみました。
私の場合(3人とも完母) | 卒乳時期 | 生理再開時期 |
1人目 | 産後1年 | 卒乳後すぐ |
2人目 | 産後1年4カ月 | 産後1年(卒乳前) |
3人目 | 産後1年2カ月 | 産後1年4カ月 |
毎回、生理の開始時期は同じではなく、また、卒乳したからといってすぐに生理が始まるというわけでもないことが分かりますよね。
本当に個人差があるので、生理が来るまでは少し不安でもあります。卒乳しても生理が来ない場合は一度医師に相談してみてくださいね。
出産してから生理不順に!原因は?
出産後、生理が再開しても生理不順になったという方が多くいます。妊娠前はきっちり来ていた方も例外ではありません。ここでは、生理不順とはどういう状態か、また生理不順の原因について解説していきます。
生理不順とは
生理不順と呼ばれるものは、以下のとおりです。
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生理周期は、一般的に28日周期とされていますが、個人差があるので、25~38日の間であれば正常と考えられています。
そのため、多少の誤差は気にすることはありませんが、卒乳しても生理が来ない、生理が来るのに40日以上かかる、生理が終わったと思ったらまたすぐ来る、生理周期が毎回バラバラなどの場合は、生理不順となるのです。
私は、妊娠前から生理不順だったのですが、出産後はさらにひどくなりました。実は上記に挙げた生理不順の特徴が全て当てはまっています。今でも周期はバラバラで、いつも生理が来るまでそわそわ。
では、なぜ生理不順になる方が多いのでしょうか。次でその原因を紹介していきます。
生理不順の原因
生理不順になる原因はいくつか考えられます。
ストレス
慣れない育児や睡眠不足で気づかないうちにストレスが溜まっている可能性があります。昼間は赤ちゃんのお世話に加えて家のこともしなければなりませんよね。夜は赤ちゃんの夜泣きや授乳でなかなかゆっくりできないので、ホルモンバランスが乱れてしまうのです。
無排卵月経
無排卵月経とは、生理が起きているのにもかかわらず、排卵がないことをいいます。「生理が月に2回来た」「次の生理がなかなか来ない」などが主な症状です。
無排卵月経の原因は、先ほども紹介したプロラクチンというホルモンにあります。実は授乳している間も生理が起きていることはご存じでしょうか。
しかし、授乳中はプロラクチンの分泌によって排卵がないので、授乳中は無排卵月経が起きている状態なのです。
排卵がいつ起きているのか、なかなか確認することは難しいですが、基礎体温をつけたり、排卵日予測検査薬を使ってみたりするのがおすすめ。それでも排卵していないようなら、無排卵月経が起きている可能性が考えられます。
食生活の乱れ
出産後は、自分のことを気にかける時間がないため、しっかりと食事をとることが難しくなります。そのため、食べられるときに食べられるものをと、軽食やお菓子などで済ませたり、食事を抜いてしまったりすることもあるでしょう。
食生活が乱れることで栄養不足となり、ホルモンバランスが崩れてしまいます。私も産後すぐは食事という食事をまともに取れていたのは夕食ぐらいだったと思います。
それまでは、パンやビスケットなどのお菓子でごまかしながらやっていたので、かなりひどい食生活を送っていました。私が生理不順になってしまった原因の1つですね。
妊娠している
産後すぐは妊娠しないと考えている方が多いと思いますが、それは間違いです。排卵の時期は本当に人それぞれで、いくらプロラクチンが分泌されているとはいえ、絶対に排卵しないとはいえません。
実際に産後2カ月で妊娠する方もいらっしゃいます。排卵に気づかず産後すぐに性行為を再開すると妊娠する可能性があるので、パートナーとはよく話し合うことが重要です。
生理不順になったときの対処法
生理不順を解消するためには、いくつか方法があります。とはいえ、産後はやることも多く、出来ることも限られてくると思うので、無理のない範囲でやるようにしてください。
ストレスを溜め込まない
産後は守るべきものが増え、生活環境も変わり、気が張っている時期ですよね。そのため、疲れが溜まっているのに、それに気づいていない方が多くいらっしゃいます。
精神的にも不安定になりやすいので、ちょっとしたことで落ち込んだり、泣いてしまったりすることも。そんな時は、自分の好きな音楽を聞いたり、好きな香りを焚いたりするのがおすすめ。
もし、パートナーや近くに頼れる方がいる場合は、少しの間だけでもお願いして自分の時間を作るといいでしょう。数分間だけでも、気持ちがリフレッシュできますよ。
食生活を改善する
食事をゆっくりとることが難しいため、なかなかしっかりご飯を食べることができないかもしれません。そのような場合は、たとえば、おかずを何品も用意しなくても、丼のレパートリーを増やすと洗い物も減りますし、楽ですよ。
私はお野菜やお肉など、さまざまな組み合わせをご飯にのせてなんとか栄養を取ろうと頑張っていました。
また、足りない栄養素はサプリメントで補うのもおすすめです。赤ちゃんに母乳をあげるため、2人分の栄養を摂る必要があるので大変ですが、楽に栄養を取れるように、先輩ママに聞いてご飯を工夫してみるのもいいと思います。
睡眠をとる
なかなか睡眠時間を取ることは難しいと思いますが、昼間などは、赤ちゃんが寝ている間に自分も少し寝ることでだいぶ違いますよ。
はじめのうちは、赤ちゃんが心配で寝ていられない、家のことをしないといけないからと、
なかなか仮眠をとる勇気が出ないと思います。
しかし、慣れてくれば赤ちゃんのリズムも分かってくると思うので、心に余裕ができますし、たまには家のことをサボっても、いつもがんばっているので、そこは自分を許してあげてください。パートナーや家族に頼める方は、少し時間をもらって寝るのもいいですね。
まとめ
産後は休まる時間もないため、体調が不安定になります。そのため、生理がなかなか来ないと悩む方も多いですが、生理不順になる方は多いので、「自分だけ…」と考え込まないようにしましょう。
生理不順は、自分の精神的なものや体調によって改善できることもあるので、少し肩の力を抜いて、自分の体のことも大切にすることが重要です。
次の妊娠のことを考えている方や、生理が来なくて心配という方は、ぜひ一度病院を受診してみてくださいね。