育児・赤ちゃんについて

【保育士監修】新生児のおむつの替え方・頻度はどのくらい?やり方を解説

2022年9月28日

新生児のおむつの替え方・頻度はどのくらい?

保育士とも
こんにちは!保育士ともです。

初めてのママさんにとって、育児でまず確認しておきたいことといえば「新生児の適正なおむつの替え方・頻度」。赤ちゃんが一日のうちに何回紙おむつを交換すれば、快適で健康的に過ごせるのか、適切な方法を知って実践したいですよね。

少なすぎるのも多すぎるのも問題がありますので、赤ちゃんにとってどんな頻度・タイミングが最適なのかを知っておくことは重要です。ここでは、新生児のおむつの替え方・頻度の内容について解説します。

保育士とも
出産を控えているママさんや出産直後のママさんにとって役立つ内容が盛り込まれていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

 

新生児のおむつの交換回数

新生児のおむつの交換回数

新生児のおむつについては個人差もありますが、一般的な新生児期の場合であれば「1日10~13回」ほど、おむつの交換が必要だと考えられています
生後1か月ごろの新生児期の赤ちゃんは、1日に10~20回ほどおしっこをして、5~7回ほどうんちをします。このころは1日10~13回ほどおむつ替えが必要になります。その後、生後2~3ヶ月頃から徐々におしっことうんちの回数が減っていきますので、おむつ替えの頻度もそれに比例して減っていくでしょう。

新生児期は頻繁におしっこやうんちを繰り返すため、気になってしまって1時間ごとにおむつを替えようとするママさんパパさんも少なくありません。しかし、おむつがキレイな状態で、赤ちゃんがよく眠っているならばとくに問題はないので、赤ちゃんが不快に感じている様子が無いのであれば2~3時間に1回の頻度を目安におむつを交換してあげると良いですよ。

新生児のおむつ替えをするタイミング

保育士とも
次に、新生児のおむつを替えるタイミングはいつ?タイミングについてお話ししていきます。

基本は「おむつが汚れたら交換のタイミング」でOK

新生児期の場合は、基本的に「おむつが汚れたときに交換する」のがベストタイミングです。赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、早めに気付いてあげて、おむつを交換してあげましょう。市販の紙おむつは吸水性が良いので、おしっこ数回分なら漏れずに使い続けることは十分に可能でしょう。しかし、おしっこやうんちはまだ敏感な赤ちゃんの肌を刺激してしまうため、これを放置してしまうとお尻が赤くなってしまい、いわゆる「おむつかぶれ」の原因になりかねないんです。

紙おむつのほとんどは、濡れると表面のマークの色が変わるような工夫がされていて、赤ちゃんがおしっこやうんちをしたタイミングがわかるようになっています。このマークを参考にして、おむつが汚れてしまったらこまめにおむつを交換してあげてくださいね。

赤ちゃんが泣きだしたらおむつが汚れているかも?

赤ちゃんにとって、おしっこやうんちでお尻が濡れているのはとても不快な状態なんです。もし、赤ちゃんが急に泣きだしたり、原因不明で機嫌が悪くなったりした場合は、おむつ交換のタイミングをママさんたちに教えてくれている可能性があります。可能な限り速やかにおむつの状態を確認して、必要であればおむつを交換してあげましょう。

食事の前後もおむつの状態を確認する良いタイミング

授乳など赤ちゃんの食事の前後のタイミングにおむつの状態をチェックし、必要であればおむつ替えをしておくのもおすすめです。授乳前に赤ちゃんのお尻をキレイにしておけば、赤ちゃんはすっきりとした状態でミルクを飲むことに集中できるでしょう。そのため、食事前のタイミングはおむつ替えのタイミングとして適しているんです。

また、赤ちゃんはお腹がいっぱいになるとおしっこやうんちをしやすいんです。そのため、授乳後しばらくしてからおむつの状態をチェックしておむつを替えるのも良いでしょう。食事後に新しいおむつに変えて清潔にしておけば、赤ちゃんはお尻が気持ち良い状態でぐっすり眠ることができますね。

おむつ替えの際の正しい拭き方や注意点

おむつ替えの際の正しい拭き方や注意点

おむつ替えに際しては、おしっこやうんちで汚れてしまったお尻を拭き取ってあげる必要があります。しかしながら、赤ちゃんのお肌は非常にデリケートで傷つきやすいですから、正しい拭き方をマスターしておく必要があります!解説していきますね。

拭き方のポイント

おむつ交換の際には、おしりの汚れている部分を重点的にきれいに拭きとってあげましょう。おしっこだけの時であっても、優しく拭いてあげると赤ちゃんのお尻を清潔な状態で保てます。このとき、汚れの少ないところから順番に拭いていくと、赤ちゃんのお尻で汚れが広がることを防ぐことができますよ。

女の子の場合は「前から後ろに向かって」拭いてあげることを忘れないでくださいね。

 

保育士とも
また、拭くちから加減にも注意が必要です!

赤ちゃんのお尻を拭くときに強くこすってしまうと、赤ちゃんのデリケートな皮膚を傷つけてしまう可能性が高いんです。そのため、月齢が低いうちは「軽くポンポンたたくように」して拭いてあげてくださいね。なお、うんちは摘まむように拭き取ってあげると、赤ちゃんの肌に負担をかけにくいのでおすすめです。

ママの体験談の中には、便利な赤ちゃんのおしり拭きを使用していたら、1ミリ程度だったおむつかぶれを悪化させてしまった経験があります。大人の軽く拭くちからといっても赤ちゃんには加減が強かったということと無意識のうちにこすっていた可能性もあり反省しました。ママさん方は決してこすらないで軽くポンポンたたくように拭いてあげてくださいね。

おむつ交換時の注意点

新生児のおむつを交換するにあたって、注意するべきポイントについて解説します!

step
1
お尻全体を持ち上げる

おむつを替えるにあたって赤ちゃんのおしりを持ち上げる際には、デリケートな赤ちゃんの体を守るために片足だけを引っ張ったり足を上に伸ばして引っ張ったりしないように注意してください。ケガの原因になりかねませんので、やさしく両足を持ち上げてくださいね。

step
2
テープは気持ち緩めに止める

「テープタイプ」のおむつの場合、テープを締めつけ過ぎると赤ちゃんは呼吸が苦しくなってしまいます。テープタイムのおむつのテープを締めるにあたっては、指が1~2本くらい入る余裕をもたせるようにしておくと、赤ちゃんの息苦しさを回避することができるでしょう。かといって、緩すぎると、尿漏れすることもあるので、いい塩梅を探ってみてください。

step
3
蒸れには注意

おむつの中が蒸れてしまっている場合は、仮におしっこやうんちをしていなくてもおむつを取り替えてあげてください。その際、赤ちゃんのおしりが乾くまで待ってから新しいおむつに替えてあげると、赤ちゃんの不快感を減らしたり、おむつかぶれを防いだりできます。

おむつ替えのタイミングでチェックしておくべき「うんちの状態」

おむつ替えのタイミングでチェックしておくべき「うんちの状態」

おむつの替え方のほかにも、新生児のおむつを替えるにあたって気を付けるべきポイントとして「うんちの状態」をチェックしておくことをおすすめします。

保育士とも
赤ちゃんのうんちの状態には、赤ちゃんの健康のバロメーターでもあるんです。

 

 

新生児のうんちの色と健康状態

新生児のうんちの色と健康状態

うんちの色

新生児の「うんちの色」は、「赤ちゃんが病気かどうかを調べるサイン」として役立ちます。そのため、ママさんは赤ちゃんのうんちの色について常に目を光らせておく必要があるんです。赤ちゃんのうんちの色が「黄色」「緑」「茶色」であれば、うんちの色からわかる症状に関しては健康な状態であるといえます。

黄色と緑の色の正体は「胆汁」で、通常は黄色、酸化することで緑色になります。酸化しても基本的に問題ありません。茶色は離乳食に切り替わった影響であり、血液などが混じっていなければ基本的に問題ありません。

問題なのは「赤」「黒」「白」のうんちの場合です

赤ちゃんのうんちの色が赤色の場合、「直近で赤い食べ物を食べた」という場合(たとえばトマトやスイカなどを食べた後)は、その影響でうんちが赤色に近づいているケースもありますので問題ありません。しかし「血液に由来する色」の場合、「腸重積症」という病気の疑いもあります。赤色のうんちが出た場合、赤ちゃんが腹痛などの症状が見られる場合には早めに小児科を受診してください。

次に「血が混じっている黒いうんち」は、消化管からの出血が原因かもしれません。肛門の近くでの出血の場合は赤くなりやすくて、腸の奥で出血している場合は血とうんちが混ざるので黒くなりやすいんです。早めに専門医に相談して適切な治療を受けてください。ただし、生後間もないタイミングだと「胎便」である可能性もあり、これも黒っぽいうんちですが問題ありません。

うんちの色が「白色・灰白色・クリーム色」の場合は、早めに小児科を受診する必要があります。うんちに白いブツブツや粘液が混ざっているだけなら大丈夫なのですが、「うんち全体が灰白色」で長く続く場合は、胆汁が分泌されていない証拠かもしれません。「胆道閉鎖症」や「肝炎」などの病気の可能性が考えられますし、時期によってはウィルスによってうんちが白色になる可能性もあるんです。白系の色のうんちが出た場合は、早めに小児科を受診してください。

うんちの色まとめ

  • ●元気なうんちの色⇨「黄色」「緑」「茶色」
  • ●注意したいうんちの色⇨「赤」「黒」「白」

便秘や下痢

うんちの色のほかにも「便秘」や「下痢」が続くケースも、場合によっては小児科を受診して適切な治療や生活上のアドバイスを受ける必要があるかもしれません。便量が通常よりも少ない日が続く場合や、水っぽいうんちでおむつからはみ出るケースが多い場合など、うんちの状態に異常が見られるのであれば、食事を改善することで治ることもありますが、治らないようであれば小児科を受診することをおすすめします。

赤ちゃんの便秘については、以下の記事も参考にしてくださいね。

新生児のおむつ代はいくら?

新生児のおむつ代はいくら?

ネット上のママさん情報を見てみると、新生児のおむつ代は月間で4,000円~6,000円ほどかかったという意見が多くみられます。

 

交換回数を減らすのは赤ちゃんによくない

「おむつの交換回数を減らせば使用量が減るから、おむつ代を節約できるかも?」と思われるママさんもおられるかもしれませんが、そこは注意したいポイント。おむつを常に清潔な状態に保つことは赤ちゃんの健康的な生活に欠かせないもので、必要なタイミングで適切におむつ交換することはとても重要です。

とはいえ、おむつ代を少しでも節約したいという事情があるママさんは少なくありません。そこで、赤ちゃんの健康を阻害せずに、おむつ代を少しでも節約する方法について調べてみました。

 

健康的におむつ代を節約する方法

健康的におむつ代を節約するための方法としては「少しでも安くおむつを購入する」ことです。

おむつを安く購入する方法まとめ

    • ・安くおむつを販売している店舗を探す
    • ・おむつがセール特価で販売されているタイミングに大量購入する
    • ・ネットショップなどで「定期購入」する

    (定期購入とは、1か月などの単位で同じ商品を何度も購入する契約のことであり、ネットショップなどでは紙おむつも定期購入商品になっています。定期購入すれば、通常の購入方法よりも10~20%ほど安く購入できるのでお得です。)

新生児期は、おむつは大量購入しても基本的に無駄にはなりません。ただし、赤ちゃんの成長に伴っておむつもサイズアップが必要になりますので、サイズアップのタイミングに従来サイズを大量に買い込んでしまうことは避けましょう。

 

おむつのサイズアップの目安

おむつのサイズ選びの簡単な目安となるのは、赤ちゃんの「体重」です
おむつを購入するにあたって、製品やメーカーのホームページには、体重ごとのサイズの目安が掲載されています。体型は赤ちゃんごとに個人差がありますので、具体的なおむつサイズ変更のタイミングとしては以下の基準も参考にしてくださいね。

    • ・赤ちゃんが窮屈そうにしている
    • ・テープの止める位置が外側になってきた(逆にテープが重なってしまう場合は大きすぎるかも?)
    • ・おむつをテープで止めた後におなか周りに指が2本入る隙間がなくなった
    • ・おむつを外した時にウエストや太ももが赤くなる、またゴムの跡が残っている
    • ・おむつをした際におしりが隠れていない
    • ・おむつかぶれの症状が見られる

 

まとめ

新生児のおむつ替えについて、おむつ替えのタイミングや適切なおむつの替え方、おむつの選び方がわかると新生児のおむつ替えも負担には感じることなく、ママさんも赤ちゃんに笑顔で対応してあげられますね。おむつ替えの間も赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間です。笑顔で話しかけてあげながらおむつ替えをすると赤ちゃんにとってもおむつ替えは楽しい時間になります。

 

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  • この記事を書いた人

保育士とも

保育士資格
第二種幼稚園免許

昔から小さい子が大好きで、夢の保育士に!7年間、保育園で働いていました。
0歳児の担任をしたときに、赤ちゃんのコミュニケーション力や意志の強さに驚きました。子どものことについての発信がママさんのお役に立てると嬉しいです。世の中のママさんを心から尊敬しています。
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