妊娠中のママさんは「マタニティマーク」をもらうことができ、これをつけておくことによって自分が妊娠中であることを周りから見た時に分かる目印のようなもの。
赤ちゃんの出産を控えている時期の妊婦さんはつわりなどで体調も変化しやすいため、電車に乗るときなどは常に母子手帳とセットで携帯しておきたいところですね。
ところで、皆さんはマタニティマークをつけることの意味を知っていますか?実は、場合によってはデメリットも発生し得るマタニティマーク。
・いつからつけるべきか?
・どこでもらえるのか?
など情報をシェアしていくので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
そもそも「マタニティマーク」って何?
「マタニティマーク」とは、わかりやすく言えば「妊産婦なので配慮と、いざというときの手助けをお願いします」と、周囲にわかりやすく説明するためのマークのことです。
妊娠初期は赤ちゃんの成長はもちろんのこと、ママさんの健康を維持するたことにとってもも非常に大切な時期となります。
しかし、とくに妊娠初期ではお腹の大きさなどの外見からは妊婦さんなのかどうか見分けがつかないため、たとえば
- ・電車で席に座れない
- ・たばこの煙が気になる
など、妊婦さんには色んな困ったこともありますよね😢
そうした行為はお腹の中の赤ちゃんにとっても、それを守るママさんにとっても心身ともにストレスとなり、ママさんの行動を制限したり、動きにくい状況では大きな負担になることもあります。
(そこで、国民運動計画「健やか親子21」推進検討会において、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し「マタニティマーク」が発表されました。)
マタニティマークは、妊婦さんが交通機関等を利用する際に身につけることで、周囲に「自分は妊婦である」ということを示しやすくするものです。
お腹の中の赤ちゃん、そしてママさん自身の健康と安全を守るために、マタニティマークは活躍するのです。
マタニティマークはどれくらいの人がつけている?
まず、必ずしもマタニティマークをつけないといけないこと(義務では)ありません。
実際に、もらうだけもらっておいて、つけることはなかったというママさんも少なくないです😌
ある調査によると、
- ・常につけていた
- ・必要に応じてつけ外しをしていた
という経験をしていたママさんが、アンケート全体の7割にのぼっていることがわかっています。
残りの3割の意見は
- ・つける機会がなかった
- ・そもそも持っていなかった(もらっていなかった)
という意見となっています。
なぜつけないという意見もあるのかというと、ママさんの考え方はそれぞれですが、マタニティマークをつけることは、人によってはデメリットと感じることもあるからなんです。
そのためマタニティマークをつけなかったママさんもいるのでしょう。
マタニティマークは、周囲にいる人たちに「妊娠しています」と知らせるための役割を担っています。
妊娠中であるということがわかれば、例えば電車で席を譲ってくれるなど配慮してくれる場面もあるでしょう。
これから妊娠を考えている方や、すでに妊娠しているけれどマタニティマークをつけていないママさんは、ぜひマタニティマークについて積極的に考えてみてくださいね。
マタニティマークをつけるなら、いつ頃がおすすめ?
マタニティマークをつけるタイミングは特に決まっていません。妊娠が発覚してから、いつ付けても(あるいは付けなくても)いいのです。
その理由は、妊娠初期の頃はあまりお腹が出ていないため「妊娠していると周囲はわかりにくいから」なんです。
しかし、実際には妊娠しており、しかも妊娠初期の時点ではつわりや貧血など、体調が悪化してしまうリスクの高い状態になっています。
妊娠中期頃以降、お腹を大きくしている女性を見れば、「あの人、妊娠してるんだな」となんとなく伝わりますもんね。
たとえば電車内であれば座席を譲ってもらえたり、優先座席に気兼ねすることなく座れたりするでしょう。
外見上、妊娠しているとわかりにくい妊娠初期の段階でマタニティマークをつけておけば、周囲の人たちの配慮や協力を得やすくなりますよ♪
マタニティマークはどこでもらえるの?
次に、マタニティマークをもらえる場所をいくつか紹介します。今では、1種類だけでなく、可愛い装飾がされているものもあるのでぜひチェックしてみてくださいね♪
自治体の窓口
一番多く利用されている配布場所は「自治体の窓口」でしょう。
病院で妊娠したことがわかると、自治体の窓口で「母子手帳」を交付してもらうことができます。そこで多くの場合は、母子手帳とセットマタニティマークを無料でもらえます。
このマタニティマークは、厚生労働省が推奨しているポピュラーなデザインとなっていますので、ちょっとオリジナリティが欲しいという場合は他の配布方法を利用することをおすすめします。
雑誌の付録
次におすすめの方法は「雑誌の付録」です。赤ちゃん雑誌や育児雑誌などに、付録としてマタニティマークが付属していることがあります。
中にはブランドやキャラクターとコラボしたオリジナルのマタニティマークもありますので、興味がある方は雑誌を購入してみてください。
会員サービス登録のおまけ
雑誌と似たような入手方法に「会員サービスのおまけ」があります。
出産や育児に関連したサービスに登録することで、そのおまけとしてマタニティマークがプレゼントされるケースがあるんです。
鉄道会社の窓口
自治体以外だと「鉄道の窓口」でも無料配布していることがあります。よく利用する駅の窓口で、マタニティマークをもらえないかどうか聞いてみてください。
すでに持っている場合でも持参するのを忘れてしまった場合に、応急処置として駅でマタニティマークをもらってつけるという方法もあります。
駅の窓口でもらう場合は、母子手帳の提示を求められることもあります。
その理由は、マタニティマークを悪用されるのを防止するためなんです。ちなみに、妊婦さん以外にその家族もマタニティマークの配布の対象者になります。
大手航空会社のカウンター
駅以外にも「航空会社のカウンター」でもマタニティマークをもらえる可能性があります。
大手航空会社のカウンターでは、国内線を利用する妊婦さんを対象としてマタニティマークが無料配布されています。
飛行機を利用する際にマタニティマークをつけていると、飛行中に客室乗務員が声をかけてくれるなどの配慮を受けることができるんです。
各社オリジナルデザインのマタニティマークを用意しているので、オリジナルデザインのマタニティマークが欲しい場合におすすめです。
また、駅と同様に忘れてしまった際の応急処置としても活用できます。
自作する
どうしても気に入ったデザインのマタニティマークがもらえなかった場合は「自作・ハンドメイド」という選択肢もあります。
何か月もつけ続けるものですから、自分で気に入ったデザインのマタニティマークを作ってしまうのも良いでしょう。
マタニティマークをつけていて良かったと思うこと(メリット)
マタニティマークを付けることで、メリットは何か?経験談も踏まえながら、具体的にどんなことが起こるか紹介していきます♪
席をゆずってもらった
よくあるのは「交通機関等で席をゆずってもらえた」という経験です。
妊娠中の女性は、通常よりも体力を使いますし、体調も変化しやすい状態になっています。
そのため、電車やバスなどでは少しでも長く座っていたいでしょうが、席が空いていないというケースも少なくありませんね💦
そんなとき、マタニティマークを見て妊娠中であると理解してもらえると、その人から席をゆずってもらえる可能性があります。
また、タクシー待ちの列で「お先にどうぞ」とゆずってもらえることもあるでしょう。
最近では、臨月ぎりぎりまでお仕事を続けているママさんも多いものです。
筆者も8か月まで電車通勤が必要な仕事をしていたので…
朝の通勤電車は混雑していて不安もいっぱいでしたが、そんなときマタニティマークを付けていると周りの人が少し気を使ってくれました。
その優しい気持ちはママや赤ちゃんにも良い影響を与えてくれるなと感じることもありました☺
飲食店で座りやすい席に案内してもらえた
座席関連ではほかにも「飲食店での案内」においてもメリットがあります。
飲食店の座席は、場合によっては妊婦さんにとって座りにくいこともありますよね。飲食の時間中ずっと楽とはいえない姿勢でいることは、妊婦さんにとって小さくない負担になります。
そんなとき、店員さんがマタニティマークを見て妊娠中であると理解してもらえると、広めで妊婦さんにとって負担の少ない座席に案内してもらえる可能性があります。
そうした飲食店であれば、今後も利用したいと思いますよね♪
体調の変化にすぐ気づいてもらえた
マタニティマークは、周囲の人たちの配慮を促すことができ、「体調の変化」に際してすぐに気づいてもらえる可能性があります。
妊娠中のママさんは、いつ体調が急激に悪化してしまうとも限りません。
体調が悪化してしまったら、すぐに楽な姿勢になるなどの対処が必要になりますが、そのためには周囲の人たちの協力が欠かせない場面もあります。
そんなとき、マタニティマークをつけていると、周囲の人たちが積極的に協力してくれる可能性が高くなります。とくに体調が不安定な時期には、マタニティマークが役に立つ場面も多くなるでしょう。
マタニティマークをつけるデメリット
さまざまなメリットがあり、つけることを推奨されているマタニティマークですが、デメリットと感じられることも多少はあるのが現実です。
悲しいことですが、世の中には妊婦さんを良くなく思っている考え方をする人も少なくありません。
「信じられない・・」と思うかもしれませんが、
例えばわざとぶつかって来たりしてケガをさせられてしまうようなケースも実際に起こっているのです。
とくに妊娠初期の段階だと外見からは妊婦さんであるとわかりにくいため、マタニティマークをつけていたことによってターゲットにされてしまったというケースも何件かあります。
デリケートな状態の妊婦さんにとって、こういった攻撃や悪意ある行動は、ケガのリスクになるだけでなく、ストレスの原因になることもあります。
デリケートな状態の妊婦さんにとって、他人からすれば小さいと思えるような悪影響でも大きな影響になってしまうこともありますね。
こんな悲しいことは起こらないことを願っていますが、もし起こった場合にも、怪我がないようその場からすぐに離れるようにし、誰かに助けを求めるようにしてくださいね。
妊娠中のさまざまなリスクを軽減するためにはマタニティマークがおすすめ
上記のように、マタニティマークにはつけることによるデメリットも少なからずあるかもしれません。
しかし、お腹の中の赤ちゃんを守るためには周囲の協力が必要不可欠であり、それを促すためにマタニティマークをつけることには大きな意味があるんです。
マタニティマークを有効活用するためには、母子手帳をセットで持ち歩くことが重要です。母子手帳には妊婦さんと赤ちゃんのさまざまな情報が書かれています。
万が一の事態が発生したとき、マタニティマークを見て妊婦さんだと気づいた周囲の人が母子手帳を探して、そこから必要な情報を確認してくれる可能性があります。
妊娠状況に応じて万一の際にとるべき対応が変わることも少なくありませんので、妊娠中は常にマタニティマークとセットで母子手帳を持ち歩くようにしましょう。
まとめ
マタニティマークは、できれば妊娠初期からつけておくと、そのメリットを最大限に活用することができます。少なからずデメリットも存在しますが、得られるメリットの方が大きいはずです。
マタニティマークを常につけるのに抵抗があるというママさんでも、かばんに入れておくといざという時に役に立ちます。
思いのほか混んでいる場所に行ってしまったり、気分が悪いなという時にマタニティマークをつけておけば、ママさんは無理せずに赤ちゃんを守ることができますよね。
マタニティマークはいろんなところでもらえますので、気に入ったデザインのマタニティマークを探してみるのも良いかもしれませんね。