妊娠中、胃痛やみぞおちの痛みを感じたことはありませんか?
お腹が痛くなると、心配になりますよね。
- ・胃痛の原因は?
- ・胃痛を感じた時の対処方法
- ・赤ちゃんは大丈夫?受診する目安
こちらについて詳しく解説していきます。
目次
妊娠中の胃痛の原因
妊娠中の胃痛の原因は次のようなことが挙げられます。
子宮が胃を圧迫している
妊娠経過が進んでいくと、子宮はどんどん大きくなっていきます。(出産前には通常時の20〜30倍もの大きさになります)
子宮が大きくなることで胃を圧迫し、胃痛が起こることがあります。
ホルモンバランスの乱れによる影響
妊娠中は赤ちゃんを産む準備をする中でホルモンバランスも変化します。
ホルモンバランスの変化にも個人差がありますが、ホルモンバランスが崩れることによって胃などの活動を鈍らせて、消化不良になり、それが胃痛を引き起こすことがあります。
ストレスや不安によるもの
妊娠中は出産や子育ての不安があったり、日常のストレスも大きく影響してきます。
ストレスは自律神経を乱し、胃痛を引き起こすことがあります。
便秘によるもの
妊娠中はホルモンバランスの影響や内臓が圧迫されることによって、便秘になりやすくなります。
便秘になると、消化が悪くなったり、便が溜まって胃痛を引き起こすことがあります。
つわりで嘔吐した影響
つわりで嘔吐することによって、胃酸が逆流して逆流性食道炎のような状態で胃痛を引き起こすこともよくあります。
体質的に胃酸が出やすい方は、妊娠中に悩まされる方も少なくありません。
妊娠中の胃痛の対処方法3選
妊娠中に胃痛を感じた時には、次のような対処を一度お勧めします✨
まずは安静にすること
妊娠中は知らないうちに体に負荷やストレスがかかっているもの。
まずは横になってゆっくり休みましょう。
胃痛なのか、お腹の張りなのかわからないこともあります。ゆっくり休むことで、痛みが落ち着くことも多いので意識してリラックスするようにしてくださいね。
身体を温める
妊娠中は、血流が悪くなり、身体も冷えやすくなります。
身体が冷えると良いことは一つもなく不調を引き起こします。(胃痛、むくみ、だるさ、など)
- ・温かい飲み物を飲む(常温でもOK)
- ・お腹や足首を温める(湯たんぽやカイロ、レッグウォーマーがお勧め!)
- ・ゆったりとした衣服を着る
- ・カーディガンやブランケットを持ち歩く
などをして、なるべく身体を温めましょう!
食事で気をつけること3つ
- 消化にいいものを食べる
- 食事の量を減らし、回数を増やす
- 食べた後すぐに横にならない
消化にいいものを食べる
妊娠中は胃が圧迫されたり、便秘がちになったり、ホルモンバランスによって消化不良を引き起こしやすくなっています。
そのため、消化がいい食事を心がけましょう。
毎食毎日バランスよく!は難しいですが、一日でバランスを考え、野菜も炭水化物もタンパク質も上手に取り入れていきましょう。
食事の量を減らし、回数を増やす
一度にたくさん食べてしまうと、胃痛を引き起こしやすくなります。
一日3食をしっかり食べることで胃痛を感じる方は、1回の食事量を減らして1日5~6回に分けて食事することがお勧めです◎
そうすることで、胃の負担が減り、消化もしやすくなり、胃痛も少し和らぐことでしょう。
食べた後、すぐに横にならない
妊娠に関わらず、食後はついつい横になりたくなります。(笑)
ですが、食後すぐに横になると、食べたものや胃酸が逆流しやすくなります。
食後1時間ほどはソファなどに座って身体を休めるといいですよ
胃痛で受診した方が良い場合
胃痛が少し様子を見ておさまるようでしたら、あまり心配しすぎる必要はありません。
ですが、次のような時には一度受診することをお勧めします。
お腹の赤ちゃんに影響がある可能性があるのでみてもらいましょう。
- ・なかなか痛みが治まらない
- ・痛みが激しい
- ・繰り返し痛みが生じている
- ・嘔吐や下痢を伴う
こんな症状がある場合はかかりつけ医に相談するようにしましょう。
妊娠高血圧症候群や何らかのリスクにつながることがあります。
(妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週~産後12週までに血圧が上がった状態のこと)