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妊娠初期に気をつけたいこと|これだけは避けたい4選

2022年3月14日

妊娠初期に気をつけたいこと

妊娠すると、おかあさんの身体は赤ちゃんを産む準備をするために大きく変化します。初めは、つわりや眠気など身体の不調にも戸惑ってしまいますよね。安心して妊娠生活を送るためにも、妊娠初期から『妊娠中に気をつけたいこと』『これだけは控えた方がいいもの』などを理解しておくことは大切です。この記事では、妊娠が分かってから、妊娠中に気をつけたいことについて解説していきます。

妊娠初期はどんな状態?

妊娠が分かってから、おかあさんの身体は出産に備えて大きく変化していきます。これは体内のホルモンバランスが大きく変化することがひとつの原因です。妊娠初期のおかあさんの身体は、妊娠前に比べてどのような変化があるのか、下記にまとめてみました。

  • ・つわり、吐き気がする
  • ・常に身体がだるい、眠気がある
  • ・胸が張る感じがある
  • ・便秘、下痢になりやすい
  • ・お腹の張りや痛みがある
  • ・ネガティブな気持ちになる
  • ・おりものの量や色の変化

これらの症状は、一時的なものもあれば、出産まで続くものもあり、個人差もあります。身体が大きく変化する妊娠初期を安心して過ごす為にも下記のようなことに気をつけていきましょう。

妊娠初期症状はいつから?生理前との違いや特徴について 

 

妊娠初期に気をつけたいこと6選

妊娠初期に気をつけたいこと6選

風邪・感染症対策

妊娠中は、ホルモンバランスの影響によって身体が疲れやすく、免疫力が下がり、風邪を引きやすかったり、感染症がうつりやすくなったりしまいます。妊娠中、感染症にうつるとお腹の赤ちゃんにも影響することがあるために十分に気をつけたいものです。

風邪・感染症対策のため、普段から手洗い・うがいをしたり、マスクを着用したり、長時間の人混みは避けるようにしたいものですね。

また、薬の処方にも注意が必要です。後に解説していきます。

妊娠中の食事

妊娠してから、つわりや体調不良から食生活が乱れやすくなります。食生活が乱れると、さらに体調が悪化してしまうこともあるので、体調が良いときにはしっかり栄養をとっていきましょう。

葉酸|積極的に摂りたい栄養素のひとつ

妊娠を望んでいる方、妊娠初期に『葉酸』が必要とされるのはなぜでしょうか?

葉酸は、胎児神経管閉鎖障害(二分脊椎、無脳症など)予防に効果があるとされています。また、妊娠中は体内の血液が増えていくなかで、赤血球をつくるビタミンとしても大きな効果があります。貧血対策だけでなく、赤ちゃんの必要な身体の組織をつくる大切な栄養素です。積極的に摂取していきましょう。

一日に必要な葉酸量:400μg(妊娠前の約2倍)

葉酸が多く含まれる食べ物:ブロッコリー、ほうれん草、納豆、枝豆など

葉酸を多く含む食材

妊娠中に控えたい食べ物

妊娠中、食べない方がいいものもあります。下記の食べ物には、注意しましょう。

  • ・生もの:生卵、生魚、生肉など
  • ・ナチュラルチーズ
  • ・水銀を含む魚:キダイ、キンメダイなど
  • ・ビタミンAを多く含むもの:うなぎ、レバーなど

【妊娠中の食べ物】おすすめ食材やダメなものを解説!

身体やお腹に負荷をかけること

妊娠中に無理をすることは危険です。特に、妊娠初期は、身体のバランスが不安定な状態で無理をすると、流産や早産のリスクが高まったり、お腹が張りやすいこともあります。妊娠が分かってからは、なるべく安静を心がけましょう。

また、運動については、ストレッチや適度なウォーキングをして、血流を良くすることはむくみ等にも効果的です。病院で安静にするよう指示が出ない限り、適度な運動はしてもいいでしょう。

身体やお腹に負荷がかかるもの

  • ・過度な運動
  • ・お腹に圧をかける姿勢、体勢
  • ・重たい荷物を持ったりかがんだりすること
  • ・性行為の体勢によるもの

妊娠中のダイエット

妊娠中、ホルモンバランスの影響で食べつわりになったり、食欲が増すことで食べ過ぎて体重が増えてしまうことがあります。妊娠中、体重が増えるのは、お腹の赤ちゃんの栄養を蓄えるためにも当然のこと。妊娠中にダイエットをすることは危険ですので、食事制限や欠食は控えるようにしましょう。

とはいっても、過度な体重の増加や、暴飲暴食で太りすぎるのも、妊娠糖尿病や難産になる可能性が高まり身体によくありません。食べつわりが落ち着いてきたら、栄養バランスの整った食事をしたり、回数を分けて食事をするようにしたり、お菓子を果物に変えたりしながら少しずつ調整するようにしましょう。

身体を十分に温める

妊娠中は、ホルモンバランスや運動量の低下などによって、身体が冷えやすい、むくみやすい、血行が悪くなるなどの特徴があります。身体が冷えてしまうと、お腹が張りやすい、体調が優れない、下痢や便秘になるなどの傾向があり身体にとってよくありません。

あたたかい飲み物を飲んだり、お腹・腰周りをあたためたり、適度なストレッチ、運動をしたりして身体をあたためるようにしましょう。

妊娠中の性行為

妊娠中の性行為について、お互いが同じ気持ちであれば、セックスをしても問題ないといわれています。しかし、妊娠初期は体調のバランスがよくないことや、流産のリスクが高いことから、妊娠初期のあいだは性行為を控えておいた方が良いでしょう。

また、妊娠中に性行為をする場合は、お腹を圧迫しない体位にしたり、違和感があった場合は控えるなど注意も必要です。妊娠中の性行為については、以下の記事を参考にしてみてください。

妊娠中の性行為 赤ちゃんへの影響は?リスクについても解説!

 

これだけは避けたい4選~特に注意したいこと~

妊娠中これだけは避けたい4選

上記では、妊娠中に気をつけたいこと6選をご紹介しました。ここでは、妊娠が分かってから、出産まで避けたいこと、特に注意したいこと4選をご紹介します。妊娠が分かったらすぐに実践しましょう。

薬の処方

妊娠してから、独断でクスリを処方することはやめましょう。

妊娠前は、調子が悪いと薬局で市販の薬を処方したり、継続的に薬を飲んでいたりすることがあると思います。ですが、妊娠中には飲まない方がいい成分が薬のなかに入っていることがあり、おかあさんの身体やお腹のなかの赤ちゃんに影響を及ぼすことがあります。妊娠が分かったら、今飲んでいる薬は一旦やめて、医師に相談してみましょう。

また、妊娠中にどこかの調子が悪くて薬を飲みたい場合は、市販で買ったり独断で決めたりせずに、病院で”妊娠中であること"を伝えて処方してもらうようにしましょう。

アルコール

妊娠が分かったら、すぐにアルコールの摂取は控えましょう。妊娠中にアルコールを飲むと、血液を通してお腹のなかの赤ちゃんにもアルコールが行き届いてしまいます。お腹の赤ちゃんにアルコールが送られると、「胎児性アルコール症候群」といって、赤ちゃんの低体重、発達障害や奇形などのリスクが高まります。妊娠が分かった時点で、アルコールの摂取は控えるようにしてくださいね。

たばこ

妊娠が分かったら、すぐに禁煙しましょう。たばこのニコチンは、アルコールと同様、胎盤を通して赤ちゃんにも送られ、悪影響を及ぼします。たばこのニコチンが原因で、早産、流産のリスクが高まったり、低体重の出生率もあがる可能性があります。

また、受動喫煙でも赤ちゃんに影響を及ぼすことがあるため、家族に喫煙者が居る場合は、外で吸うようにしてもらったり、喫煙している場には近づかないようにするなどして配慮するようにしてくださいね。

カフェイン

カフェインは摂取してはいけないものではありませんが、1日200~300mgまでに抑えるようにしましょう。妊娠中のカフェインは、自然流産のリスクを高めたり、お腹の赤ちゃんの発育を妨げる影響があると言われています。少しのカフェインの摂取は問題ないですが、過剰摂取は控えるようにしましょう。チョコレートやお茶、エナジードリンクなど意外なものにもカフェインが含まれていることがあるので、カフェインの摂りすぎには注意してくださいね。

カフェインの含有量(100mlあたり)

  • コーヒー:約60mg
  • 紅茶:約30mg
  • 緑茶(煎茶):約20mg
  • エナジードリンク:約30~300mg
  • ダークチョコレート:約80mg

まとめ

妊娠中に気をつけたいこと、

妊娠中に気をつけたいこと、これだけは避けたいことをご紹介しました。妊娠が分かり、嬉しい気持ちと反面、不安なこと、戸惑うこともあるかもしれませんが、心身ともにリラックスして過ごすことが何よりも大切です。妊娠中は、身の回りのことに敏感になりやすいですが、過度に気にせずに、趣味を楽しんだり、安静にしながら落ち着いた気持ちで過ごしていきましょう。安心してマタニティ生活をおくれますように。

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  • この記事を書いた人

助産師ゆき

看護師免許
助産師免許
保健師免許

8年間助産師として勤務し、様々な妊産褥婦さんと関わり勉強させていただきました。
その後2020年に第1子を出産し、今までの経験を総動員して育児をしてみたものの上手くいかないことが多々あり、育児の難しさを身に染みて感じました。でもそれ以上に子供は可愛く大変さも吹き飛ぶ日々。現在は育休から復職し、育児の経験を踏まえ、専門的な知識だけではなく、生活で役に立つ情報を伝えられたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします!
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